↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の妻、始めました  作者: 橘花穏
PR
16/21

国王夫妻とご対面

振り返ると黒髪にアイスブルーの瞳の男性が立っていた。


「遅いです。陛下がお待ちなので、急いでください。」


声と同じように雰囲気も凛としていて、服装や立ち振る舞いからしてきっとえらい人なのだろう。

彼は私に視線を向けると


「イレーナさんですね?お待ちしておりました。」


と優しく笑って言った。

曖昧に微笑むと、彼は私達を先導して王宮の中に入っていった。



切れ長のアイスブルーの目がずっと細くなったのを見た時、庭で抱っこした猫を思い出した。


「ミリヤ、猫は?」


王宮の長い廊下を渡り始めてすぐ、私はミリヤに問いかけた。


「…はい?」


突然の問いかけにミリヤは首を傾げた。

少し考える素振りをしたあと、


「イレーナさんが魔王城で抱っこした猫ですか?」


と尋ねた。

こくりと頷くと、ミリヤが私の足元を指さした。

足元を見ると魔王城で抱っこしたのと全く同じ真っ白な猫がいた。


「その猫は、幻覚です。」


真っ白な猫を抱っこした私は首を傾げた。

触れてるのに幻覚なの?


「私は、同時に複数人には対応できませんが、他人に幻覚を見せることができます。それも、現実と見分けがつかないほどリアルなものを…」


こんなに可愛い猫が幻覚なんて残念だ。

床に幻覚の真っ白な猫を下ろしてやると、「にゃー」と一声鳴いて煙のように揺らいで消えた。



「着きました。」


凛とした声が、再び廊下に響く。

喋りこんでいる間に、いつの間にか重厚な扉の前に着いていた。



アイスブルーの瞳の男性は重厚な扉を上品にノックした。

すると、すぐに「入れ」と短く返事が返ってきた。



中に入ると、赤いカーペットの横に多くの兵が立っていて、魔王城より厳重な警備なのではなんてことを考える。



そして、赤いカーペットの先を見ると、豪奢な玉座に国王夫妻と思われる男女が座っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。