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Snow flakes   作者: 山吹 ことり
スノーフレークス編

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183/214

同じ色で

 その日の午後。


 スタジオのホワイトボードに、

 いつもの予定が並ぶ。


 リハーサル。

 打ち合わせ。

 仮ミックス確認。


 その横に、

 見慣れない文字が増えた。


「顔合わせ(仮)」

「式・日程調整」


 誰も、

 大げさには反応しない。


 ハヤテがペンを持ったまま言う。


「移動、被らせない方がいいよな」


 コウタが頷く。


「週末は避けたい」


 ヒナタは、

 ボード全体を見てから言った。


「平日昼、

 音入れられる日ある」


 マーカーのキャップを外して、

 赤い矢印の上に、青で新しい線を引く。


 時間がずれる。


 音楽の予定と、

 生活の予定が、

 同じ色で並ぶ。


 コウタが、

 少しだけ苦笑する。


「こうやって見ると、

 全部同じだな」


 ハヤテが返す。


「決めて、

 守るだけ」


 ヒナタは指先で線の端を軽く叩いた。


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