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Snow flakes   作者: 山吹 ことり
スノーフレークス編

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176/226

幕間|二つ

 深夜のコンビニは、

 人が少なかった。


 ヒナタは、

 飲み物の棚の前で少し止まる。


 缶コーヒー。


 いつもの銘柄を一つ取って、

 そのままスイーツコーナーへ視線を向けた。


 冷ケースの灯りが、

 白く指先を照らす。


 プリン。


 一瞬だけ迷う。


 それから、

 二つ取った。


 レジへ向かう。


 店員がバーコードを通す音だけが、

 静かに響いた。


 外へ出る。


 夜風が少し冷たい。


 コンビニ袋が、

 歩くたび小さく揺れる。


 ヒナタはスマートフォンを取り出す。


 画面を見る。


 短い文章を打って、

 少しだけ止まる。


『起きてる?』


 送信。


 既読は、

 すぐについた。


『起きてるよ』


 それだけ。


 ヒナタは、

 小さく息を吐く。


 足は、

 もう迷わなかった。

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