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幕間|二つ
深夜のコンビニは、
人が少なかった。
ヒナタは、
飲み物の棚の前で少し止まる。
缶コーヒー。
いつもの銘柄を一つ取って、
そのままスイーツコーナーへ視線を向けた。
冷ケースの灯りが、
白く指先を照らす。
プリン。
一瞬だけ迷う。
それから、
二つ取った。
レジへ向かう。
店員がバーコードを通す音だけが、
静かに響いた。
外へ出る。
夜風が少し冷たい。
コンビニ袋が、
歩くたび小さく揺れる。
ヒナタはスマートフォンを取り出す。
画面を見る。
短い文章を打って、
少しだけ止まる。
『起きてる?』
送信。
既読は、
すぐについた。
『起きてるよ』
それだけ。
ヒナタは、
小さく息を吐く。
足は、
もう迷わなかった。




