ヒロインに摘認定される?
お家に帰り早々、お兄様は両親にチクりやがった。
二人とも処罰は学院長にお願いするとのことだった。
何やら学院長と両親、両陛下は幼なじみらしく「あいつなら大丈夫だろう」
と言っていた。
それにしても帰り早々チクるお兄様の思っていることが理解できない。
妹をなんだと思ってやがるんだぁ!
お兄様を薄めで睨んだが舌をペロッと出された。
なぁにがぺろじゃぁぁぁ!
寝てるときに顔に落書きしたるでぇ!
『怒らないでよね、部屋の魔力が荒れるから。』
「ルナぁ。」
『なんなの?この部屋怒りの魔力が漂ってるし』
「だってさぁ!お兄様酷くない!帰って来て早々お父様達にチクりやがるんだよぉ!」
『レオのことか。でも今日のはちょっとは反省しなきゃいけないよ、アリス』
「ルナまでぇ!」
『もう寝なよ』
「寝れない!怒りで寝れん!」
『はぁ。子供じゃないんだから。』
そう言ってルナは私をベッドにうながした。
そして私の額に手をそっと置いた。
『魔法だよ。おやすみ、アリス』
ね、眠気が...
「おやすみ......ル、ナ...」
私は倒れるようにして眠りについた。
『ホントに僕の主人てどうしようもない人。』
時は朝_____________________________
『遅刻だよ!』
「ごめんなさいルナ!」
私はあわててカバンに荷物を詰めていた。
『実質、今日が初めての学校でしょ?』
「うん!ゴメンってば!」
前でため息をついているのはルナである。
制服を着たルナはとてもカッコイイ。
「でもルナも学校通えてよかったぁ!」
『うん。アリスを一人にしておくと何かやらかすからよろしくって言われてるんだよね。』
「へぇ~。そ、それは誰に?」
『公爵夫妻とレオ。あと使用人全員。』
て、私以外の公爵家関係者じゃん!
『あと、ディアナ様とローザ様。』
ねぇ!みなさん酷くない?
「お嬢様!レオノーラ様、もう行かれましたよ!」
執事のカイがあらあらしく扉を開けた。
「えぇえ!おいてかれたよぉ!ルナぁ!」
『そりゃそうでしょ。もう8時25分だよ?』
「えぇぇ!あと5分?!」
はぁ。とルナはため息をついた。
『もう準備終った?』
「うん...」
私が泣きそうな声を出すとルナは仕方ないなぁ。とほほ笑んだ。
『魔法使うよ。目をつぶって!』
「えぇ!」
強く目をつぶったとしても見える美しい金色の光。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
私は悲鳴を上げた。
その瞬間、体の軸が大きく傾いた。
「いったぁ!」
私は高い所から一気に落下した。
「いてて。」
少し腫れた手首を見て顔をしかめる。
「ったく、ルナのやつぅ!」
髪の毛には桜の花びらが...。
慌てて立ち上がる。
こんなところ見られたら私、どぉうぃしよぉぉぉぉう!
し公爵家に、いや!ローザやディアナ。いや、王家の顔に泥をぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
立ち上がったものの自分の身分を思い出し頭を抱え、座り込む。
うずくまっていると、ひときわ強い風が吹いた。
金髪が風に揺れる。
風が落ち着き立ち上がると。
目の前には人がいた。
sideフォルツ(第一王子です。忘れないで下さい!)
私たちは生徒会室でルナとアリスを待っていた。
アリスは私の婚約者。
「遅くない?」
そう思っているのは私だけではないようだ。
特にこの男。
次期宰相と名高いレオノーラ・シャーロット。通称レオ。
優秀でテストは毎回2位、という成績を収めている。
にもかかわらず!
とんでもなく妹を愛でている。
妹とは私の婚約者でもある_アリスリア・シャーロット。通称アリス。
とんでもなく強い魔力を持ち、入試テストでは勉学・3位。
魔法・2位という好成績を残した。
愛らしい青色の瞳に長い金色の髪の整った顔立ちをしている令嬢。
少々おてんばでいたずら好きだがそこもかわいい。
そんな令嬢。
が、待ち合わせ時間を過ぎても来ない。
私たちはアリスを探しに行くことにした。




