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転生者

「アマリリス・カリナーシュ...」

私はそうはいた。

それは相手もそうで...


「アリスリア・シャーロット...」


蜂蜜色の髪に桃色の瞳。

うっすら赤色に紅潮した頬は真っ白だ。

耳元には黄金に輝く前世でいう、黄色のトパーズに似た宝石がはまるピアス。

天使の翼型をかたどっていて『15柱の光の女神』の加護を受けた子だとわかる。

この子がわつぃを破滅に導く使者。ヒロインなのね。


私は震えながら地面に座り込んでいる。


そんな私にヒロインは高笑いをした。

「え。なぁにぃ?もしかして私と同じで前世の記憶があるとかいう転生者?」


私は何も言わずただ震えていた。

「その様子じゃそうみたいね。ふふ。」


ヒロインは私の前に座りドスのきいた声でこう言った。


「私をちゃんといじめてね?転生者さん。あなたは処刑か国外追放になる運命なのよ。

大人しく消えてちょうだいね。」


そしてにっこり微笑みヒロインは去っていった。


その後の私は地面に座り込み震えながら涙を流していた。


『恐怖』


私の中に芽生えたのはこんなものだった。


sideフォルツ

生徒会室にいた生徒会メンバーと弟。マスクウェル令嬢を連れ、学院中を探し回った。


そんな時、風紀のクリスリュード、クリスが声を上げた。


「あそこ!」


視線をやると地面にうずくまり頭を抱え振るえる令嬢がいた。

金髪。

「アリス!?」


私たちは叫びその令嬢に近寄った。


「ふぉ...る...つ?」


頼りない声で顔を上げたのは確かにアリスだった。


でも瞳からは何かにおびえるように涙を流し続け体は冷え震えている。


「大丈夫?」


慌てて私も座り込み彼女を抱え上げた。

とても軽い。

ちゃんと食べているのかな...。


「ねぇ。誰の許可が下りたのかな?私は許可を出してないんだけど?妹に軽々しく触れないでくれるかな?」

「そうだよ、フォルツ。アリスを軽々と触らないでよ。」

「その通りです。いくら尊敬する兄様でもそれはズルいですよ。」


後ろからとてつもないほどの魔力があふれ出た。


「何言ってるんだい?アリスは私の婚約者だよ?」


満面の笑み同士のけんか。


「はぁ。それよりも彼女をどうにかした方がいいんじゃないですか?」

そんな時クリスが大きくため息をついた。


「そ、そうですよ!アリスの体を心配してください!」

マスクウェル令嬢もプルプル震えながら叫んだ。


「じゃあ、僕に任せて。」

そう言ってトリアがアリスの額に手をかざした。


「『光よ。ここに集まれ。癒しの光となり彼女を助けてくれ!』」


トリアが持つ魔力...光魔法だ。

彼はこの年にして宮廷魔術師に誘われてるほど魔法の天才なのだ。


光魔法のおかげかアリスの頬に赤みがさしてきた。


「それにしてもなぜこのような状態に...令嬢が涙を流すなんて。」


冷静な声でクリスが考え込み始めた。

確かにそうだ。

令嬢がみんなの前で涙を流すのはタブー。

ましてやアリス。


私はアリスを腕に抱きひたすら考えた。







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― 新着の感想 ―
[良い点] とても面白く一気に読んでしまいました これからも更新頑張ってください 応援しています
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