精霊召喚っ!
「それにしても、なぜいきなり?」
私はお母様に聞いてみた。
「う~ん。王子の婚約者ってねより強い魔力、精霊と契約しているものがなるのよぉ。クラリアも15柱の神様の祝福ではないけれど最高位精霊なのよねぇ!」
クラリア?ってクラリアース・リンス王妃殿下のことだよね。
「それで私も強い精霊の祝福を受けなさい。みたいな感じですか?」
「う~ん。アリスちゃんは最高位精霊をも束ねる神様の祝福を持っているのだけどその地位、殿下の婚約者の地位を守るためには強い精霊を契約者にした方がいいのよぉ!」
でも、契約者を選ぶのは精霊側だよね...
私が不安に思っているとルナが私の頭に手を置いてくれた。
『大丈夫だよ。あのバカ女神...じゃなくて。ディアナ様の祝福を受けているアリスが下級精霊なんてありえないから...』
ルナ。バカ女神っていうの治らないんだネ...
「ありがとう!」
そんなことを思いながら私はルナに微笑む。
『そぅよ~!ルナってばぁ~!私のことをバカ女神なんてぇ~!ちゃんと仕事はしてます!』
ん?この声はディアナ。
『はぁ~。部屋を書類で埋め尽くして最高位精霊たちを困らしているのはどこの誰だか。』
それに対してルナがため息をつく。
こんなにしっかりしてるんだし攻略対象でもおかしくn...って!
『ルナ
月の最高位精霊。月の女神ディアナから一番被害を受けている。
クールで冷静な美少年。
群青色の髪に金色の瞳。
仕事ができる完璧少年。ヒロインの護衛として女神から送られてくる』
私が忘れていた攻略対象だ...
私は反射的にルナから距離を取る。
私がその場に崩れ落ちるとディアナの声が聞こえた。
『気づいたのねぇ。そうよ、ルナは攻略対象よ。』
ディアナは私の全部を知ってるんだ。
私が神様からおわびとして転生させてもらったこと。
ここが乙女ゲームの世界だってこと。
私が未来におびえていること。
「ディアナ。知ってたのね。」
『えぇ。あなたを転生させた神からあなたをよろしくといわれているの。
でも私があなたの契約者となったのは言われたからではない。それだけはわかってほしい。』
「ディアナ。ありがとう。」
涙が頬を伝った。
最近涙腺ゆるいわ...
『でも、ルナに言った方がいいわよぉ?絶対力になってくれる。』
「うん。でも、契約者召喚が終わったらにするね。」
『えぇ。』
私たちの話が一段落するとお母様に呼ばれた。
水鏡の準備ができたみたい。
「頑張って来るね、ディアナ。行こ、ルナ」
『えぇ。頑張ってね』
『わかった、アリス』
水鏡の前にはシャルが立っていた。
真っ青な顔をして。
『我を呼んだのは汝か』
シャルの前には空色の瞳をした精霊が立っていた。




