二人の神は不仲ですっ!
ディアナの時は金色の魔法陣が出現したがフォルツの召喚の際は緑色だった。
風を司る風の神が統べる風の世界から来たのだろう。
『呼ばないでよ。眠いんだから。』
出てきたのはあくびをする美少年だった。
『僕はさぁ。朝から晩まで公務・公務なんだよ。・人間と違って暇じゃないの。』
「わかってるよ。ゴメン、シルフ...」
『で、要件なにぃ?』
「あ、婚約の儀があってさ。証人になってほしいの。」
『暇じゃないんだけど。まぁ、フォルツの将来のためならいいよ。』
ちょっと待て、フォルツの契約者って...
『よろしく。風の神 シルフィードです。シルフと呼んで。』
自己紹介しながらもあくびしてるこの人。いや神。
『風の神 _シルフィード』
15柱の風の神。
15居る神15いる世界の創造神のうち風を司る神。
ディアナと同じく「おときばなし」のように語られてきた幻の存在。
風のように透明感のある緑色の髪の毛に、草原を思わせる薄緑の瞳。
まさに神。
「では両神様。契約者の肩に手を置いてあの言葉を。」
『ええ。』
『いいよぉ~』
『大丈夫安心して?ね、アリス。』
肩に乗せられた手から温かい魔力が流れてくる。
『私の愛する子。アリスリア。私のすべてをあなたに託すわ。あなたならできる。頑張ってアリス』
『僕の愛する子。スフォルツァンド。僕のすべてを君にあげる。信じてるよ。』
『『二人の婚約を私たちは認め祝福する。』』
そして私は書類に名前を書く。
その上にフォルツも。
「今この時二人の婚約は認められた!」
陛下が高らかに宣言すると部屋中に金色と緑色の光があふれた。
『アリス?婚約が完了したわぁ~!にしても、相手がこの国の王太子だなんて。しかもお荷物付き。』
最初笑顔だったディアナの笑顔がゆがんでった。
『ほんとだよねぇ~。まさかこんなお荷物付き令嬢が婚約者なんて。』
『あらぁ~?お荷物はあなたのことじゃなくってぇ~?』
『笑わせないでよ。ありえないね。』
『うふふ。あちらの世界で勝負をつけましょうか?』
『受けて立つよ。』
『じゃ~、このお荷物と勝負をつけてくるわぁ~!またね、アリス~!』
『うん。僕も。このあほ女神始末してくるよ。またねフォルツ。』
仲悪いの?
それにしても、風の神様にお荷物なんて。
フォルツに謝らなくちゃ!
「「ごめんなさい!」」
ん?声が重なった。
「なんでフォルツが謝るの!?」
「いや。シルフがディアナ様に喧嘩を...」
「いや!ディアナがシルフ様に!」
『どっちも悪いんですよ。ホント人間ってめんどくさい。
しかも、あの二人はこの世界を作った時から仲悪いですよ?
あっちでは周知の事実なんですけど』
ルナ。
早く言ってよ。
でもなんか面白くてフォルツと顔を見合わせて笑いあった。
☆ ☆ ☆
今日は婚約だけでお開きとなった。
また王城で会う約束をし。




