婚約の儀式
「まぁ...!」
ルナの説明が終わるとお母様が頬を桃色に染めた。
「すごいわねアリスちゃんっ!ホントに規格外ねぇ~!」
嬉しがらないでよぉ~!
「もう婚約決定でいいんじゃないのぉ~?ね、ガーデス?」
「あ、あぁ。もう親離れか...ぁぁぁ!悲しいがあ、アリスのためならぁぁぁ~!」
「あら。いいの?マリア!」
「決まりだな、書類を持ってくるよ。ちょっと待っててくれ。」
なんか親組でいろいろ決まっちゃってんだけどぉ!?
しかも陛下書類持ってくるってぇ!?
「やった。婚約決定。」
王子。フォルツ...喜ばないでほしいな...
『人間ってめんどくさいねぇ~?アリス』
「うん、ルナぁ~!」
私はルナに勢い良く抱きついた。
『アリス...仮にも婚約者の前だよ?』
あ。
気づくとフォルツが私の方をジト目で見ていた。
「ごめんねフォルツ...」
「うんうん?いいよコレからずっと一緒だしねぇ!」
ずっと一緒かぁ。違和感。
「ところでアリス?ルナ君はこれからどうするんだ?」
「お父様!ルナは私たちと一緒に住みますよぉ?」
当たり前だよね?妖精だし、女神の使者だし。
『はい。あのバカ女神...ではなくディアナ様に転送されたのでディアナ様に呼び戻していただけないと帰れません。』
ルナぁ...目吊り上がってるし。
しかもディアナのことバカ女神って。
まあ事実だけどな_!
「書類持ってきたよ~」
そんな時陛下帰還。
陛下が胸に抱えていたのは一枚の紙だった。
「これはね。王族の婚約・結婚に使われる特別な紙なんだよ。
契約精霊。もしくは契約獣の前でお互いを裏切らないと誓うんだよ。歴代の王の中で婚約を破棄し何人ものオウガ呪われたことか...ってしゃべり過ぎた。ここに名前を書いてくれ。」
陛下から説明を受けた私は金色のペンをもらった。
「でもその前に契約精霊を呼ばなくてはね。」
あ。そうか。
私の場合ディアナ?
そう思い私はつぶやいた。
「ディアナ。出番よ」と。
『えぇ。わかっているわぁ!』
ディアナの声が聞こえたとたんに私の前に魔法陣が出現しディアナが姿を現した。
『アリスぅ~!呼んでくれてうれしいわぁ~!』
現れたのはとてつもない美少女だった。
伝承通りの銀髪に金色の瞳。
長い銀髪は空中に浮いている。
以外に目は優しげでどこか懐かしかった。
「フォルツも契約者を」
父の陛下から言われたフォルツは「はい」と短く返事をした。
「出番だよ。」




