(93)王都アルデバラン到着
ある意味危機感の薄い王様が出てきます。
リヒトが呆れまくってます。
では本編をお楽しみくださいませ。
本日は連続投稿しております。
衛星都市を旅立ってから一週間後、ドワーフの国の王都アルデバランに到着した。
「ここも久し振りじゃな」
感慨深げに言うガルフ爺。
「そう言えばリヒト。衛星都市で蛮族と対峙した時君の目普段とは違ってたよ?」
「ん?どう違ってた?奴らもそんな事言ってたけど…」
本気でわからないのでクロトに尋ねる。
「えっとね?金色に輝いて瞳孔は龍みたいに縦に割れてたよ?」
「え⁉︎マジで⁉︎」
「うん、今は元に戻ってるけど…」
「そっか…なんなんだろうな?俺にもよくわからないんだ」
わからないと答える。
「そっか〜なんなんだろうね?リヒト」
勤めて明るく話すクロト。
俺を不安にさせまいとしてるんだろうな。
本当に気の利く相棒だよ。
俺はクロトの気遣いに感謝する。
そうこうすると王都の門に着いた。
検問の為、列に並び順番を待つ。
暫くして俺たちの番になった。
「身分証の提示を…」
ギルドカードを提示する。
「SSSランク⁉︎あの使徒様のリヒト・カサギリ様ですね?」
「ああ、そうだ」
頷いて見せる。
「失礼いたしました。ようこそ!王都アルデバランへ歓迎致します。どうぞお通りください」
「ありがとう」
礼を言って王都に入る。
王都だけあってとても賑わってるな。
あちらこちらに鍛治の工房があるようだ。
それにあちこちに酒屋がたくさんあるようだ。
流石ドワーフの国だな。
ガルフ爺の案内で城へと向かう。
重厚で大きな城が見えて来る。
「これがドワーフの城か〜凄いな」
人族のものともエルフ族のものとも違う趣のある城に感心する。
城の衛兵が出迎えてくれる。
「使徒様、ようこそお越しくださいました。中で王がお待ちです。どうぞお通りください」
「ありがとう」
衛兵に礼を言って門を通り城に入る。
入口に執事長と思われるドワーフが立っている。
「ガルフ様お久しぶりにございます。おかえりなさいませ。そして使徒様わざわざ遠き人族の国より我らを救いに方くださいましてありがとうございます。執事長を勤めます。ガドウィンと申します。以後よしなにお願い致します」
「リヒト・カサギリだ。よろしく頼む」
軽く挨拶を済ませ、中を案内してもらう、そのまま王の間へと案内される。
「国王陛下にお伝えを…ガルフ様と使徒様がお見えになったと…」
「承知いたしました」
衛兵が中に伝える。
王から中に入るように指示が出される。
その瞬間に扉が開かれ中に招かれる。
「ガルフ様〜女神様の使徒様リヒト・カサギリ様〜ご入場〜‼︎」
王の前に歩み出て片膝をつく。
「久しぶりじゃな?ガルフ。よく戻った」
「国の一大事とリヒト坊から聞いたので無理を言い着いてきたのです」
「ほう其方使徒様とこんなにしてあるのか?」
「はっ…私にとっては孫のような存在なのです。リヒト坊もガルフ爺と呼んで祖父のように慕ってくれておりますれば」
「なるほど…種族を超えた友人と言うことか?」
「それにリヒト坊はエルフ族からも慕われており、エルフ王とは愛称で呼び合う程の仲でありますれば、それに人族の王太子とも愛称で呼び合う仲ですぞ?それに次代のエルフ王でもございますからな」
「何⁉︎使徒様と言えど、人族なのだぞ?何故だ」
「それは俺がエルフ王の義理の息子になる予定だからだ。王女であるアイリスの婚約者だからな」
「何と!そうであったのか⁉︎」
驚く王に、一つため息をついて言う。
「あのさ〜王様?こんな世間話をしにわざわざここにきたわけじゃないんだが?国の危機だと聞いたから来たんだけど?」
「す、すまぬ…」
「世間話がご所望ならば、国を救ってからにして欲しい」
「うむ…そうじゃな。申し訳ないリヒト殿」
「良い…それで?被害状況は?功績が根こそぎなくなったり、行方不明者が出てると聞いたが?」
「うむ…その通りなのじゃ」
「恐らくは魔神の手下である地底龍が復活した話だと思うが…」
「地底龍じゃと⁉︎」
「ああ…奴は魔神の手下だからな」
「魔神…」
「はるか昔神神によって封印されていた神だ。何者かがその封印を解いたらしい。奴は女神に復讐しようと彼女の力を削ぐ為に地上に混乱をもたらす為、あちこちで騒ぎを起こしてるんだ。あとはついでに自分の力を蓄える為だな。地上に混乱と恐怖が蔓延すればそれは奴の力の糧になってしまうからな」
俺の言葉を神妙に聞く王と貴族達。
「では貴殿はそれを止め倒す為に地上に降り立ったのだな?」
「ああそうだ。彼女からそう依頼されたからな。その為に俺はこの世界に転生してとどまっているのだから」
「まるでこの世界の者ではないような言い草だな?リヒト殿」
「当たり前だ。俺は異世界からこの世界にいきなり魂を転移させられて面倒事を押し付けられ、転生した異世界人だ。しかも…俺の世界の神様から承諾を受けないまま勝手に転生させられたんだけどな」
「何と⁉︎それは誠に申し訳ない事を神に代わり謝らねば…許されよ。リヒト殿」
「それはもう良い…俺にもこの世界で守るべき大切なものができた。だから魔神と戦う覚悟は当にしてる。それにあの女神が俺に謝る事であり、アンタせいじゃないだろ?王様」
「すまぬ…しかしこの世界で生きるものとして謝らねばなるまいよ。そして感謝を…」
「なら、その気持ちは受け取っておく。ありがとう王様」
俺の言葉に世界に生きる者として当然だと語る王の気持ちを受け取ると伝える。
「王様…今起きてることの詳しい事を情報をもらえないだろうか?精査して考える必要がある。解決のためにもな」
「わかった。すぐにまとめさせよう。疲れておられるだろうし、出来上がるまで休まれると良かろう。部屋を用意させる」
「ありがとう。王様」
王に礼を言ってその日の謁見は終了する。
王の間を退室した後、さっきの執事長が部屋に案内してくれた。
とりあえず一息つく。
「はあ…疲れたな」
「そうだね」
少しそのまま休んでるとノックがした。
「リヒト様…ガドウィンでございます。蛮族を捕らえた功績に対する褒賞をお持ちいたしました」
「入って良いよ?」
「失礼致します」
褒賞の乗ったお盆を持って来る執事長。
「こちらになります。どうぞお納めくださいませ」
「ありがとう」
袋に入った金貨を受け取った。
「リヒト様、今日は夜会がございます。よろしければご参加くださいませ」
「はあ…そんな事したら場合じゃないと思うんだが?」
「申し訳ございません。王の指示でございますゆえ。我々ではどうすることも…」
「はあ…わかった。考えておく」
「かしこまりました」
呆れてため息をつく俺に苦笑しながら答える。
執事長には悪いけど、そんな余裕ないと思うんだけどな。
思わず苦笑する。
結局夜会は遠慮させてもらった。
招かれておきながら失礼だなどと的外れな事を言い文句を言う貴族達がいたようだが、俺がここに来た理由などを執事長などが話し、かばってくれたようだ。
それにエルフ族と争いたくないからと、王が一喝し黙らせたそうだ。
配慮しなかった自分が悪いのだと言って。
まあそうだろ。
事実そうだからな。
資料が出来上がるのに3日程の時間がかかった。
ようやく手渡された資料に目を通していく。
「地底龍で間違いないみたいだな」
「そうだね。どうする?リヒト」
「ん〜現地に行ってみないと何とも言えないな」
「明日行ってみる?」
「そうだな。行ってみよう」
明日から行動するとしてその日は休んだ。
続く。
如何でしたでしょうか?
ちょっとなってたので連続投稿いたしました。
いつもと言うわけにはいきませんが、たまには興が乗ることもありますので、今日がたまたまそう言う時だったと思ってください。
不定期なのは代わりませんので…。
では次回をお楽しみにしてくださいね?
緋勇蒼夜




