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異世界転生に祝福を...。(女神からの祝福を受けて異世界転生したら無双する事になった)  作者: 緋勇蒼夜
第六章 ドワーフの国【地底龍の脅威】
86/111

(86)番外編① リヒトを探す東洋の謎の男(王都・キリリカ編)

さあ、リヒトを訪ねて来た大柄な男とは、八百万の神の人柱であり、三貴神の1人である須佐男命でした。

漸く本質に触れて来ましたね?

本編をお楽しみください

その頃王都にて1人の大柄な男がリヒトを探し回っていた。


「ふむ、ここがこの世界の人の子の街か?さてリヒトは何処に居るのか?あの女神のせいで余計な仕事が増えたな。まったく余計な事をしてくれる」


地球の日本の神話に語られるような衣服を身につけた男が王都を歩きながら、嘆息していた。

かなり大柄な体格なので衣装と併せてよく目立つ。

道行く人にリヒトの事を聞いて回る。


「すまない。リヒト・カサギリと言う者を知らないだろうか?」

「女神様の使徒様ですね?知ってますよ?有名な方ですから」

「今何処に居るのかわからないだろうか?」

「今は確かドワーフの国に遠征されてるはずですよ?」

「むぅ入れ違いであったか」

「もし確実にお会いしたいなら、拠点のあるキリリカに向かわれては如何ですか?リヒト様はあそこの領主様と懇意されてるそうですから」

「そうなのか?行ってみよう」

「街に入るには身分を証明する物が必要ですよ?お持ちですか?」

「いや?」

「ならば、ギルドに登録すれば、ギルドカードが手に入ります。それが身分証がわりになりますから行ってみられては?」

「ほうなるほど、色々教えてもらい、感謝する」

「いえいえ、お役に立てたなら幸いです。使徒様にお会いできると良いですね?」

「ありがとう」


にっこり微笑んで礼を言い、男はそのまま教えてもらったギルドに向かう。

ギルドに入りカウンターへと向かい、声をかける。


「すまぬ。ギルド登録したいのだが?」

「はい、ようこそ王都のギルド本部へ、登録ですね?こちらの用紙に必要な事を記載してください」

「すまない。この国に来たばかりでこちらの文字がわからんのだ。代筆頼んでも良いか?」

「畏まりました。ではお名前は?」

「名か?須佐男命だ」

「須佐男命?ですね?」

「言いづらいなら、スサノオで良い。下界ではその名で親しまれているようなのでな?」

「え?下界⁇ではスサノオ様でよろしいですか?」

「構わん」

「では、スサノオ様で」


必要事項を代筆していく。


「…」


キリリカのギルド職員であるクラウドが、そんな男の様子を見ていた。

男の顔がよく知るリヒトに似ていたからだ。

それと男の名前スサノオに聴き覚えがあった為だ。

クラウドは、リヒトから日本の神話の神について少し聞いていた。

その中にスサノオの名前があったからだ。

確かめようと近づく。


「失礼?須佐男命様ですか?八百万の神の」

「ん?貴様は何者か?我を知るか?」

「私はキリリカのギルド職員クラウドと申します。リヒトの友人です。彼から八百万の神について少し伺っていたので知っていたのです。ではやはり貴方様はあの須佐男命様なのですね?」

「うむ、我が愛しい子であるリヒトを探しに来た」

「そうでしたか。リヒトは今ドワーフ達を救う為、彼等の国に行っています。よろしければ、キリリカにいらっしゃいませんか?リヒトは必ずキリリカに戻って来ますから、そちらで待たれては?」

「ふむ、そうだな。其方の申し出を受けよう」

「ありがとうございます。ではこの方の登録処理を速やかに行って下さい」

「わかりました。クラウドさん。…はい、登録完了です。後はこちらの水晶に触れてこちらのカードに血を一滴程垂らしてください。それで全て完了します」

「わかった」


言われた通りにする。


「リヒトと同じ全属性持ちですか?流石はスサノオ様ですね」

「あの子に遅れをとるわけには行かぬだろうよ」

「そうですか」

「はい、こちらがギルドカードになります」

「ありがとう。世話になった」

「ギルドに関する詳細は私から説明しておきましょう」

「承知いたしました」

「ではスサノオ様参りましょうか?」

「うむ、案内頼む」


スサノオを連れ王都を出るクラウド。

馬車に乗りキリリカを目指す。

数日かけてキリリカに戻る。

門を通り街中へ入る。


「ふむ、ここがリヒトが拠点にしている街か?中々賑わっているのだな?」

「この国一番の商業都市ですからね」

「なるほど」


腕組みをしながら、街を眺めるスサノオ。

領主の屋敷に着く。


「此処がこの都市の領主アウグスト・キリリカス辺境伯爵様のお屋敷です」

「これはクラウド殿、いかがされたかな?」

「リヒトを訪ねて、異界の神であるスサノオ様が来られてるんです。領主様に取り次ぎをお願いします」

「何⁉︎異界の神が?」

「こちらの方がリヒトがかつていた世界地球から来た日本の神八百万の神の人柱である須佐男命様です」

「スサノオだ。我が愛子であるリヒトを探しに来た」

「これは、ようこそお越しくださいました。私は領主様の騎士団を預かり束ねます騎士団長のアレンと申します。こちらは副団長のセインです」

「お初にお目にかかります。須佐男命様」

「どうぞ、こちらへ」

「うむ、よろしく頼む」


案内されて屋敷に入る。


「ふむ、中々良い趣味を持っているようだな?此処の領主は」

「ありがとうございます。どうぞ、こちらです」


応接室に通される。


「領主様、須佐男命様をお連れしました」

「うむ、よくぞ参られました。私がこの都市の領主アウグスト・キリリカスです。リヒトの友人です」

「八百万の神の人柱、須佐男命だ。スサノオで良い。この世界の女神が我らが愛子であるリヒトを連れ去ったのでな。此処まで探しに来たのだ」

「そうでしたか。この世界の住人として我らの女神がご迷惑をおかけして申し訳ありません。女神の代わりに謝罪致します」

「いや、其方が謝る必要はない。うちの子と仲良くしてくれてるそうだな?礼を言うぞ?アウグストよ」

「は、ありがたきお言葉です」

「ふむ、こちらに来てからのあの子の事を教えてくれんか?」

「はい、お任せを」


リヒトのこれまでの活躍や婚約した話などをスサノオに教えるオーグ。


「そうか。あの子はこの世界で守るべき大切な相手を見つけたのだな?」

「はい」


父親のような優しい顔で、微笑むスサノオ。


「スサノオ様、リヒトが戻るまで当屋敷で逗留なさいませ。戻りましたらご連絡いたします」

「すまぬ。世話になろう」


すぐさま指示を出し、部屋を用意させる。

オーグの屋敷にてリヒトの帰りを待つスサノオ。

リヒトと彼が邂逅するのは、数ヶ月後となる。





如何でしたか?

スサノオが言う我らの愛子とはどう言う意味なのでしょうか?

次回も楽しみに〜。

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