(75)幕間話 茜刺す丘〜クロト&フィアナのファーストラバー〜
今日は幕間話です。
クロトとフィアナのお話です。
漸く結ばれます。
フィアナちゃんおめでとう。
では、本編をお楽しみください。
ライカンスロープ討伐作戦から数日。
僕等はまだ妖精族の国に滞在していた。
ライカンスロープ達の襲撃を受けてからギルドの依頼を消化する者が居なくて、かなり滞っていたのを見て、何かできないかと僕が言い出した事で、僕等で焦げ付いた依頼を消化していた。
その為暫く滞在していたんだ。
連絡用のラクリマを使わせてもらい、王都やキリリカのギルドと連絡をとりつつ、次の情報も集めていた。
ある日、リヒトに言われた。
自分が促した初デートから、ちゃんとデートしたりしてるのかと、言われてみればあれから全然してないな〜忙しくってそれどころじゃなかったし。
そんな訳で、フィアナと二度目のデートをする事になった。
デート用に着飾ったフィアナを連れ、妖精族の王都の中を歩く。
フィアナは本当に綺麗だな。
アイリスも美人さんだけど、フィアナも充分美人さんだ。
僕はリヒトに買って貰った蒼と白を基調としたジャケットとズボンを着ていた。
「クロトさん、その格好似合いますね。格好良いです///」
「えっとありがとう///」
何か気恥ずかしいな。
照れつつも、悪い気はしない。
素直に礼を言う。
人多いな〜フィアナ大丈夫かな?
「フィアナ人が多いから気をつけて?」
「きゃあ⁉︎」
「フィアナ⁉︎」
人にぶつかり転びそうになった彼女を抱きとめ助ける。
「あ、ありがとうございます。クロトさん///」
照れながら礼を言う彼女。
何か危ないな〜。
心配になった僕は、彼女の手を取って繋ぐ。
「く、クロトさん⁉︎///」
「危ないから手を繋いでおこう」
手を繋いだまま、王都を歩く。
屋台に寄ったり、露天を除いたりしながら僕等は王都を楽しんだ。
露天でフィアナが気に入ったアクセサリーを買うことも忘れずにやってプレゼントした。
凄く喜んでくれた。
こんな風に過ごすのどのくらい振りかな?
やっぱり楽しいな〜フィアナとデートするの。
僕はデートを楽しんでいる自分に気づく。
フィアナが喜んでくれるのが嬉しい。
笑ってくれるともっと嬉しい。
これってそう言う事なのかな?
僕は、自分の気持ちに気づき始めていた。
気付いたら伝えたいと言う気持ちが湧き上がる。
この間偶然見つけた丘に誘ってみようかな?
「ねぇフィアナ、この間偶然見つけた場所があるんだ。この時間に行くと凄く綺麗な景色が見られる場所なんだけど、一緒に行かない?」
「はい!見てみたいです!」
嬉しそうに答えてくれるフィアナ。
よし、ちゃんと言おう。
君が好きだって。
僕は決心してフィアナを連れ茜刺す丘を目指す。
暫くして、夕日に照らされる茜刺す丘に到着する。
見事な夕日に照らされ美しい絶景が広がっていた。
「わぁ〜綺麗///」
夕日に照らされたフィアナがとても綺麗だった。
思わず見惚れてしまう。
「クロトさん?どうしました?」
「あ、ごめん。夕日に照らされたフィアナが綺麗だから見惚れてた」
「そ、そんな事は///」
照れるフィアナが可愛い。
「ううん、綺麗だよ?フィアナは」
「クロトさん?」
「あのね?フィアナ。僕、君の事が好きなんだ。さっきはっきり自覚した。ごめんね?今まで煮え切らない態度で困らせて、本当にごめん。良かったら僕と付き合ってください!フィアナは僕が必ず守るから‼︎」
「っ⁉︎」
僕からの突然の告白に口を押さえて息を呑むフィアナ。
目頭に涙が光って見える。
駄目かな〜と諦めかけた時、フィアナが僕に抱きついてきた。
「はい、どこまでも着いていきます。クロトさん」
「フィアナ、それはOKって事で良いの?」
「勿論です///」
「よ、良かった〜」
安心して気が抜ける僕。
「クロトさん?大丈夫ですか?」
「き、緊張した〜」
「ふふふ、クロトさんでも緊張するんですね」
「そりゃするよ。女の子に告白するの初めてだもん」
「私が初めてですか?」
「うん、デートするのもフィアナが初めてだよ?自分から誘ったのもね」
「嬉しい///」
「これからは恋人として側に居てくれる?」
「勿論です」
「ありがとう。大好きだよ?フィアナ」
僕はフィアナに触れるだけのキスをした。
幸せそうに微笑んでくれるフィアナが愛おしくて堪らなかった。
リヒトはアイリスにこんな気持ちをいつも感じてるのかな?
必死になるリヒトの気持ちが少しだけわかる気がした。
如何でしたか?
初々しいですね。
リヒトとアイリスのカップルとはまた違った恋愛模様気に入って頂けると幸いです。
次回は、本編に戻り人族の国に帰還します。
次回も楽しみに〜。




