(71)妖精族の悲劇
この間の続きです。
では、本編をお楽しみください。
翌日約束していた場所でミリア達と合流する。
「すまない待たせたかな?」
「いえ、私達も先程此処に来ましたから」
「そっか、どこかに入って落ち着いて話そうか?」
「はい、承知致しました」
連れ立って、近くのカフェに入る。
飲み物やケーキを注文して落ち着く。
「さて、話してもらおうかな?」
「はい、リヒト様。どこから話せば…」
静かに何があったのか詳細に話し始めるミリア。
彼女の話によると、数日前突然ライカンスロープ達が襲って来たんだそうだ。
最初は魔法で対抗していたらしいが、狡賢く残虐なライカンスロープ達の罠に嵌められる事が増え、犠牲者の数が急増したらしい。
妖精族の国でも対抗策を講じて応戦しているが、結果は芳しくなく犠牲者は増えていく一方だそうだ。
そんな折、人族の中に女神の使徒が現れたと聞き俺を探していたらしい。
ちなみにミリア達姉妹は、妖精族の国の王女だそうだ。
何かオーグに聞かれたら最後、また王族をコレクションしているのかと言われそうだな。
そんな事を考えながら、彼女達の話を詳しく聞いた。
「リヒト様、勝手なお願いなのですが、どうかお力をお借りできないでしょうか?」
「無論最初からそのつもりでこの国に来たんだ」
「ありがとうございます」
涙を浮かべて頭を下げるミリア。
それに当たり前だと答える俺。
とにかくライカンスロープ達は妖精族の国の端に、居を構えそこから襲いに出てくるらしい。
こっちから打って出られるな。
今までは相手が来るのを待ってから討伐してたが、今回はこちらから奇襲をかける事が出来る。
奇襲する為の作戦を練る。
「リヒト様、作戦を実行される前に王城へ一度来ていただけませんか?父に会っていただきたいのです」
「この国の王にか?別に構わないが?」
「では、一緒にいらしてください」
「今から⁉︎」
「はい」
俺達はミリアに導かれ、最初の街を出て王都にある妖精族の王城に向かった。
王城につくと、すんなりと通してもらえて、謁見の準備が整うまで別室に通され、歓待された。
暫くして謁見の準備が整い王の間へ呼ばれる。
王の間に向かうと部屋の奥に、妖精族の王が鎮座していた。
「其方が使徒様か?」
「そうだ。俺がアレンシエルの使徒、笠霧理人だ」
「我が娘の事礼を申し上げる」
「俺は当たり前の事をしただけだ」
「それでも感謝を」
割とまともな王なのかな?
俺は、王と言葉を交わしながら、小人族の前王を思い出していた。
一応、釘を指しとくか。
俺は相手がアホな行動に出ないように釘をさしておく事にした。
「先に言っておくけど、見返りとかはいらないからな?俺は使徒である前に此処にいるエルフの王女アイリスの婚約者だからな。変な事言い出すなよ?」
「むぅ⁉︎」
言う気だったんかい!
この親父。
釘を刺しといて正解だったわ。
「悪いけど、時間がないから俺達はそろそろ退出するよ?」
俺の言葉に頷く王。
それを確認して俺達は王城を後にした。
王城出た後、すぐさま奇襲作戦の下準備をする。
準備が整い次第王都を出発して、ライカンスロープ達の住処に向かった。
これ以上の犠牲者を出さない為に、最短で決着をつける。
俺は、気合いを入れて事にかかった。
次回に続く。
如何でしたか?
妖精族の王様は、、ちょっとまともかと思ってたんですがそうでもなかったようです。
困った人です。
では、次回も楽しみに〜。




