(42)王都グリーンシエラ
今日は、今回から王都編に突入です。
小人族の情報はまだしばらく入りません。
なのでしばらくは番外編が続きます。
では本編をお楽しみ下さい。
昼頃王都グリーンシエラに到着した。
検問を通り王都に入ると、ものすごく賑わっていた。
「流石王都だな」
感心して言う。
「私は王城に登城してくるが、リヒト達はどうする?」
「ギルド本部に行ってくる。Sランク昇格済ませてくるよ」
「了解した」
門を通った所でオーグと分かれる。
別れ際に王都にあるオーグの屋敷の場所が書かれた地図を貰う。
そのまま俺達は王都のギルド本部に向かう。
流石に王都のギルド本部…でかい…。
建物を見て少し驚く。
全員で中にはいる。
一斉にこちらを見られる。
何か嫌な目だな。
不躾な目を向ける冒険者を睨む。
カウンターに向かう。
目の前に大柄な男が立ち、通せんぼする。
餓鬼かよ!?
「ここは餓鬼が来るところじゃねぇぞ?帰ってママのお乳でも飲んでな」
下品な笑い声を上げる冒険者達。
「リヒト様、お下がりを」
「構わない」
「お伴のやつの言うこと聞いたほうがいいんじゃねぇか?」
「煩い黙れ」
俺は軽く威圧を放つ。
すぐに顔色を変えるギルド内にいる冒険者達。
「流石だね。君等命拾いしたな。オークキングとヴァンパイアロードを討伐した凄腕相手に喧嘩吹っかけて威圧程度で済ませてもらえたんだからね」
奥からメガネをかけたエルフ族の男が出てくる。
「普通なら不敬罪が適用される所だ。もしくは転生女神アレンシエル様の神罰下るところだよ?彼は我らエルフの国の王女アイリス様の婚約者であり、エルフの国の救世主転生の女神アレンシエル様の使徒様だ。この王都には王家からの召喚と私からの召喚で態々商業都市キリリカから来てくれたんだ。言動や行動には気をつけ給え。アイリス王女お久しぶりでございます。ご婚約おめでとうございます。それとリヒト様、エルフの国をお救いいただき感謝いたします。ようこそギルド本部へお越しくださいました。私はこの本部を預かります。グランドギルドマスターのエルフィスと申します」
と、冒険者達を一括した後、丁寧に頭を下げる。
グランドマスターの言葉に蒼白になる冒険者達。
「初めましてだな。Aランク冒険者の笠霧理人だ。こっちが相棒のクロトだ。Sランク昇格の為に来た」
どよめくギルド内。
「承知しております。召喚状出したのは私ですから。こちらのグランドギルドマスタールームへどうぞ、お話はそこでしましょう」
冒険者達を睨みつけながら言うグラマス。
「わかった」
頷いて了承する。
グランドギルドマスターに着いて奥の部屋に向かう。
「さて到着早々申し訳ない。
彼等は厳重に処罰しておく。顔はしっかり記憶したからね」
先程とは違い少し砕けた口調で話すグランドギルドマスター。
「気にしてない一定数ああ言う奴は何処にでもいる気にしてたら冒険者なんてやれないだろ?」
「確かにそうだね。ヴォルフの話してた通りの人物だね」
「そりゃどうも」
笑って答える。
「で、まず確認したいのだけど、討伐したオークキングとジェネラル、それにヴァンパイアロードの魔石を見せてくれるかな?」
「勿論、これがオークキングの魔石でこっちがオークジェネラルの魔石、そしてこれがヴァンパイアロードの魔石だ」
テーブルにそれぞれの魔石を置く。
「確かに確認したよ。気に触ったら済まないね。立場上どうしてもこの目で確認しないといけなくてね」
「気にしてない。立場は理解しているつもりだ」
「ありがとう。若いのに出来た人物だね?君は。18歳とは思えない」
「そりゃそうだ。俺には前世の記憶がある享年20年分の前世の記憶があるから、この体の年齢に比例してないのはそう言う事だ」
「なるほど、君は転生者なんだね?」
「あぁ、そうだ」
頷いて肯定する。
「話しづらい事を教えてくれてありがとう」
にっこり微笑む。
「そうそうヴォルフから聞いたんだけど、他種族の情報を求めてるらしいね?僕の方でも調べておくよ」
「ありがとう助かる」
礼をいい頭を下げる。
「昇格についてだけど、一度二人の強さを見せもらいたいんだ。良いかな?」
「それは構わんがどうやる気だ?」
「他のSランク冒険者を二人召喚して王都に滞在してもらってるから、彼等に協力してもらう予定だよ?」
「わかった。ライラックみたいなやつでなければ、こちらは問題ない」
「それは約束しよう。彼だけだよ?あんな冒険者は」
「その言葉を信用する」
「ありがとう」
にっこり微笑んで頷く。
「あんな奴と一緒にされたくはねぇな」
中に入ってくる二人の人物。
「話中失礼する。すまない。グラマス。止めたんだがコイツが押し切ってしまって」
「構わないよ?彼はできた人物だから、この位で怒ったりはしないよ?仲間を貶められない限りはね」
「そう言うつもりでいるならこの場で斬る」
俺が静かに威圧しながら言う。
「クッこれは…」
「なかなかきついですね…」
俺の威圧に冷や汗を流す。
「リヒト君、その威圧やめてあげてくれるかな?このままだと話が進まないよ?」
「わかった」
威圧を止める。
「心配しなくてもそんな礼儀に反した事はしませんよ?」
「そうだ。安心しな。しかし凄ぇな。これお前が倒した魔物の魔石だろ?」
「あぁ、左がオークキング、真ん中がオークジェネラル、右側がヴァンパイアロードの物だ」
「オークキングにジェネラル?」
「しかもヴァンパイアロードも?」
目を見開いて驚く二人。
「おいおいこんな化け物相手にできる奴の相手しろってか?」
「ジェネラルを討伐したのは俺じゃないぞ?このクロトだ」
「でもオークキングとヴァンパイアロードを討伐したのは君でしょ?充分強いと思いますが?」
「とりあえず、立場上直接見て判断しないとならないんだ。頼むよ。報酬弾むから」
頼み込むグランドギルドマスター。
「グランドギルドマスターの立場を立ててやってくれ」
「お前がそこまで言うなら」
「そうですね。あなた程の方が言うなら考えましょう」
俺の言葉に頷く二人。
それから数日後、名目上のSランクへの昇格試験が行われた。
如何でしょうか?
次回リヒト君とクロト君がSランクに上がります。
リヒト君に関しては、史上初の最高ランクへと昇格します。
次回を乞うご期待!




