(37)新たなる旅立ちと仲間
お待たせしました!
第三章開幕です。
小人族のお話で今回の敵はトロールロードになります。
どんな戦いが待っているでしょう?
では、本編をお楽しみ下さい。
エルフの国の騎士達が、ある程度実力を付け始めた頃。
俺達は、拠点にしているキリリカに帰還する事にした。
王都から呼び出しがかかったとオーグから連絡を受けたからだ。
何でもキリリカでの防衛戦の功績を讃えたいと王家から通達があったそうだ。
そんな物俺はどうでもいいのだが、オーグの立場を考えるとそういうわけには行くまい。
友の顔を立てるためにも一度戻る事にした。
当然エルフの国民達からは引き留められたが、理由を話すと快く理解してくれた。
フィアナとアイリスは俺達と来ることが決まった。
アイリスは俺の婚約者という理由から、フィアナは剣の修行も兼ねて外の世界を知る為に付いてくることになった。
後、3人これに同行する。
一人はエルフの国の鍛冶職人ドワーフのドルゴ後は王の間の門を警護していた衛兵のアインとルカの二人だ。
ドルゴは刀鍛冶を俺から学ぶ為に、アインとルカは表向きはアイリスの護衛として、本当は心酔している俺に仕えたいと言う二人の強い希望故についてくることになった。
出発の日困った事になった。
アイリスの姉妹達が俺と行くとごね出したのだ。
王様の一括で何とか諦めてくれたが面倒な事を…またアイリスの機嫌が悪くなったらどうしてくれる。
すこぶる俺は不機嫌だった。
「すまない。リヒト。他の娘達がご迷惑を…」
「アウリーのせいじゃないだろ?アイツらが悪いんだ。アウリー気苦労掛けて済まない。今までありがとう」
「何を言うリヒトは我が娘の婿になる者つまりいずれは儂の息子になるのだぞ?当然ではないか?それにそれ以前にそなたは大切な儂の友人だ。助けるのは当たり前である。また来てくれるのだろう?」
「勿論、また来るよ。アウリーに会いにな。それにエマやレイヴンにも会いにな」
「リヒト様、勿体無いお言葉です」
涙ぐみながら言うフィアナの両親。
「フィアナの事は心配するな。俺の相棒が責任を持って守るから。な?クロト」
「へ?あ、うん、勿論」
隣のクロトの肩をポンと叩く。
すると、キョトンとした顔で答えるクロト。
「クロト様、娘をよろしくお願いします」
「娘を頼む」
「あ、はい!」
慌てて姿勢を正し頷くクロト。
俺とアイリスとアウリーは、その様子を微笑ましげに見る。
「アリオス、今度来るまでに騎士達のレベルもっと上げとけよ?」
「わかっている」
「次の戦いの時、リヒトの力になれる様に皆で強くなっておこう」
「楽しみにしてる」
王であるアウレリウスともそうだが、騎士アリオスとも名前や愛称で呼び合う仲になった。
騎士達や兵士達とも打ち解ける事ができたと思う。
最初は色々あったけどな。
「アインとルカよ。リヒトにしっかり仕えるのだぞ?」
「「はい!陛下!」」
「我らを代表して行くのだ。頑張るんだぞ?二人共」
「「はい、アリオス様」」
二人からの激励に元気よく答える二人。
「さて、そろそろ行くよ?オーグを待たせてるから」
「わかった。名残惜しいが元気でな?リヒト」
「あぁ、アウリーもな。今度来る時はオーグも連れてくるよ。アイツ自然が好きだから、エルフの国の建物や王宮を見たらきっと喜んではしゃぐだろう」
「そうか、それは会うのが楽しみだな」
朗らかに笑うアウレリウス。
俺は世話になったメイビス達にも声を掛ける。
「メイビス、今までありがとう。また会おう」
「はい、リヒト様。リヒト様と過ごした日々は楽しゅうございました。またお会いできる日をこのメイビス。心よりお待ち申し上げております。皆様の旅路に女神アレンシエル様の御加護があらん事を」
「ありがとう。行ってくるよ。皆、行ってきます」
「「「行ってらっしゃい」」
サヨナラは言わずに行ってきますと言って俺はエルフの国を出た。
この世界に新しい故郷がもう一つできた。
また帰ってこよう。必ず。
俺は決意を新たにキリリカに向けて歩き出す。
今日は、旅立ちの回でした。
リヒト君、王様と愛称で呼び合うほど仲良くなったんですね〜お姑さんと仲良くするのはいい事ですよ?
将来の家族仲は良好だね。
さぁ新章が始まりました!
次回、以前訪れた花の街カサンドラに再度立ち寄ります。
次回を乞うご期待!




