(30)月下の誓い
今回はリヒト君とアイリスちゃんが名実ともに結ばれる回となってます。
漸くですね。
二人には幸せになってほしいです。
では本編をお楽しみください。
月明かりに照らされるバルコニー。
王城の中にあるアイリスの自室に併設されているバルコニーだ。
俺はパーティーを抜け出して、アイリスにここまで連れて来られた。
「リヒト様…先程のお話の続きです」
「さっきの?」
「私は何があってもお側を離れません。死が二人を分かつまでお側に居ます。リヒト様がシワシワのお祖父ちゃんになっても離れませんから!それくらい私は真剣に貴方を愛してます」
「アイリス…ごめん。俺の覚悟が足りなかったな」
思いをぶつけてくるアイリスの腕を引いて抱き締める。
「リヒト様?」
「死が二人を分かつまで?そんな事くらいで諦められるかよ。俺の魂がこの世から消えてなくなるまでだ。何度生まれ変わろうと、君を愛してる。ずっと側にいる」
「リヒト様、その様な誓い私のような者にして良いのですか?独占してしまいますよ?」
「していいよ。アイリスなら、独占されても良い」
「なら、独占しちゃいますね?」
悪戯っ子のように、微笑むアイリス。
愛おしくてそのまま唇を重ねキスをした。
「んっ」
舌を絡め、いつもと違う本気のキスを交わす。
アイリスの唇を堪能し彼女の体の力が抜け、俺に寄りかかってきたタイミングで、そっと唇を離した。
互いを繋ぐように銀糸が糸を引く。
俺は力の抜けたアイリスの体を抱き上げる。
そのまま部屋に運びベッドに寝かせ、その上に体重をかけ過ぎないように気遣いながら多い被さり、再び唇を重ねキスをする。
その度に甘い吐息が、アイリスの鼻から抜けるように聞こえ、部屋の中に響く。
誰かに聞かれたらアイリスが恥ずかしい思いをするだろうと思い邪魔もされたくない為、防音と人払いの効果をもたせたオリジナルの結界を作りアイリスの部屋を覆う。
「リヒト様?これは?」
「人に聞かれたらアイリスが羞恥でどうにかなるだろ?それに誰にも邪魔されたくない。だからオリジナルの結界魔法を今作った。これは俺達だけの時間を邪魔されないための結界魔法だ」
「リヒト様///…」
頬を染め身をよじるアイリスにまたキスを仕掛け、服を脱がせていく。
生まれたままの姿になったアイリスを抱き締める。
装備や服をすべてイベントリにしまい、俺も裸になる。
そのまま重なるようにベッドに身を預け、俺達は一線を超えた。
パーティーには戻らずそのままアイリスの部屋に泊まった。
朝日の眩しさに目を覚ますと生まれたままの姿のアイリスが、俺の腕の中でスヤスヤと気持ち良さそうに眠っていた。
「昨日は無理させすぎたかな?」
アイリスの体を気遣いながら、彼女の寝顔を堪能する。
しばらくしてアイリスが目を冷ました。
「おはようアイリス」
「おはようございますリヒト様。見てたのですか?私の寝顔」
「うん、凄く可愛かったからついね」
嬉しそうに微笑む。
アイリスは恥ずかしそうに見を捩りながら、俺に抱きつく。
「恥ずかしいです。リヒト様///」
「どうして?恋人である俺の特権なんだけど?」
「それでもです////」
「わかった。二人っきりのこういう時間だけの俺の特権って事で良いかい?」
「はい」
花が綻ぶような笑顔を浮かべる。
「愛してるよ。アイリス」
「私も愛してます。リヒト様」
唇を重ねて朝のキスを交わす。
そして、少しして二人とも身を起こし着替える。
結界を解くと、部屋のドアがノックされた。
メイビスが朝食の準備が出来たことを教えに来てくれた。
そのままアイリスの部屋を後にし、食堂へ向かう。
「リヒト、アイリス、おはよう」
「おはようクロト」
「リヒト様おはよう」
「おはよう陛下」
挨拶を交わし皆で朝食を取る。
その時、衛兵が駆け込んで来た。
「お食事中失礼いたします!ご報告です!懲罰房に隔離されてましたクラインが脱獄しました!」
「何だと!」
「クラインは確かに懲罰房に繋がれてたんだな?」
「はい!」
「壊された形跡は?」
「ありません!」
「他に痕跡はなかったか?」
「微量ですが血痕が、それにコウモリが出入りした痕跡も」
「王…警戒レベルを引き上げたほうがいい。クラインは既にヴァンパイアの手に落ちたと見るべきだ。許可を貰えるなら王宮全体に神聖魔法の結界を施す」
「頼めるだろうか?リヒト様」
「それならば、リヒト様の守護天使である私が」
「頼めるか?ミカエラ」
「はい」
直ぐ様ミカエラが結界を施す。
次回に続く…。
如何でしたか?
やっと二人が結ばれましたね。
リヒト君アイリスちゃんおめでとう㊗
末永くお幸せに!
さて本編の最後で不穏な事が起きてますね。
次回は、クラインの暴走です。
次回をお楽しみに〜。




