(105)キリリカ帰還そして邂逅。明かされる真実。
本日一発目の投稿です。
ようやく須佐男の命様との邂逅です。
リヒトの秘密が明らかになります。
称号の八百万の神々の寵児の意味がようやく明かされます。
では本編をお楽しみください。
久しぶりにキリリカに帰還した。
「あ、皆さんお帰りなさい。お疲れ様です!」
「ああ…ただいま。変わりはないかな?」
「はい、大丈夫です。スサノオ様のおかげで」
「は?スサノオ⁉︎どういう事だ?」
「リヒトさんを訪ねて異界の神スサノオ様がお越しになられてるんです」
「俺を訪ねて須佐男の命が来てるのか?」
「はい…しかもリヒトさん達が心置きなく戦えるようにこのキリリカを守ってくださっていたのです。今ではこの都市で人気者ですよ?」
「マジか。どこにいるんだ?」
「伯爵様のお屋敷にいらっしゃいます」
「わかった」
皆を連れ、オーグの屋敷に向かう。
「リヒト!お帰りなさい」
「ただいま、セイン」
「スサノオ様の所へ案内してくれるか?」
「了解。こちらですよ?リヒト」
「スサノオ様は、今騎士達の訓練場にいる」
「何をしてるんだ?」
「騎士や兵士達に、訓練をつけてくださっているんだ」
説明しながら、リヒトを案内する。
訓練場にたどり着く。
中に入るとスサノオが兵士を投げ飛ばしていた。
「どうした。どうした?それでも兵者達か?腰の剣が泣いとるぞ?」
とても楽しそうに投げ飛ばしてる。
「あー…なんかお疲れ様…」
呆れた感じで兵士達に声をかける。
「リヒト!お帰り!クロトもよく戻った」
「あーまあ…ただいま?オーグ」
「ただいま〜」
リヒトは困惑気味に答え、クロトは満面の笑みで答える。
「スサノオ様、リヒトが戻りましたよ?」
「ム?リヒト!」
兵士達を押し除け、リヒトに駆け寄り抱き締めるスサノオ。
「えっと〜スサノオ様ですか?」
「うむ!無事で何よりだ!心配したのだぞ?我が愛子よ」
「はあ…ご心配おかけしてすみません」
スサノオに頭を下げる。
「良い…お前に責任はなかろう。この世界の女神の失態なのだからな」
「でもどうして一回のただの人間の俺の為にこんなところまで?」
「ん〜リヒトどうやら最たる元凶のことを知ったようだがあっているか?」
「教国の最高司祭アルテミシアの事ですか?スサノオ様」
「ああ…全てはその女が元凶だな。我等がお前を手放さねばならなくなった元凶は」
「手離す?」
リヒトに顔を近づけて何かを調べるスサノオ。
「ん?むむむ?封印が緩んでおるようだな」
「封印?」
「お前の魂に封印を施してあったのだ。あの女から守る為にな」
「どういう事ですか?スサノオ様」
「リヒト…お前は普通の人の子ではない」
「はい?」
「正確には体は人間の物なのだがその体に宿る魂が人のものではないのだ」
「へ?どういう事ですか?」
「其方の魂は、我と天照との間に生まれし神の子の物なのだ。はるか昔あの女は地球に目をつけた。そこで当時我らの間に生まれたお前の持つ権能を感じ取り、力ごとお前を欲しがり、我らから奪おうとしたのだ。我らはお前を守る為苦渋の選択をした。生まれたばかりの我が子をこの手で育てることを諦め、抱き上げることも叶わず、手放さねばならなくなったのだ。生まれたばかりのお前の体と魂を分け体は高天原の神域の奥深くに封印して保管し、魂は厳重な幾重もの封印を施して下界の人間の輪廻の輪の中にそっと隠したのだ。あの女に見つからぬようにな。だが長き月日を費やしあの女はお前を見つけ出してしまった。お前を再び手に入れる為、あの女は、地球の因果律に触れて乱したのだ。その為にあの災害が起き、お前は命を落とす羽目になったのだ。だがあの女にも誤算があった。この世界の女神に先を越されお前の魂を連れていかれてしまった事だ。まあ…お前が選ばれたのは偶然だが、あの女は手間が省けたと喜んだかもな。だが余計なものまでついてしまった。そこの彼女だ。しかもお前と魂の契りを交わしてしまっている。だからあの女は彼女を倒して、魂を消滅させ、魂に刻まれた契りを無効化させるつもりでいるのだ」
「なっ⁉︎それってアイリを狙っていると言う事ですか?俺を手に入れる為に?」
「そうだ。それも目的として動いているようだな。近いうちに接触を図ろうとしてくるだろうな」
「えっとでは俺はあなたの事を父上とお呼びした方がいいんでしょうか?」
「呼んでくれれば嬉しい限りだがな」
「スサの父上…ご心配おかけしてすみませんでした。ですが俺はここに残ります。大切な仲間達が
いるこの世界を壊させるわけにはいきません。この世界が安定するまでここに残ります。手を出してくると言うなら全力で戦います。父上と母上を悲しませた報いを受けさせないと気がすみませんから」
「リヒト…だが…お前を失うようなことがあれば、天照は岩戸の中に再び隠れてしまうかもしれん」
「大丈夫です。この世界での役目を終え天命が尽きるまではここにいますが、終われば地球に戻ります。父上と母上の元に…約束します」
真剣な目で言う。
「リヒト…わかった。信じて待とう」
「ありがとうございます。父上…」
にっこりとスサノオに笑いかける。
「まさか自分にそんな過去が隠されていたなんて驚きました。まあ迷宮攻略時に迷宮のボスモンスターに魂が人間の物ではないと言われたのですが、それが当たってたのですね」
「そう言われたのか?」
「はい…」
「この目もそれが原因って事ですよね?」
「この目とは?」
一度目を閉じ再び開くと龍の目のように瞳孔が縦に割れ金色に輝いていた。
「ム?神眼が開眼している?封印が弱まった影響か不完全だが力の一部が戻りつつあるな」
「やっぱりこれって俺が元々持って生まれた力なんですね?」
「うむ…それは神眼だ。名は黄龍の眼と言う。大地のエネルギーを読み取ることのできる力だ。黄龍の力が宿る眼なのだ」
「なるほど…黄龍の眼ですか。納得しました。ありがとうございます。父上」
「良い少しでもお前の役に立てたのなら満足だ。さて目的も達成出来たし、そろそろ戻らねばな」
「もうですか?今しがた会えたばかりなのに…」
「ふむ…では、もう一日だけ世話になるか」
「それなら父上…当家にお越しください。おもてなしします!」
「では世話になろうか」
「はい、父上」
「まさかリヒトが神の子供の魂の持ち主とは…驚いたな」
「オーグよ。世話になったありがとう」
「いえいえまたお越しください。お待ちしております」
「ありがとう。その時は頼む」
「オーグありがとう。父上をもてなしてくれて」
「当然だ。親友の身内となれば、世話を焼くのは当たり前だろう?」
当たり前だと答える。
それに微笑む俺。
「リヒト…君は僕が考えるよりも大変な運命を背負ってたんだね?僕もっと頑張って強くなるよ。君を支えられるように…」
「其方、名は?」
「クロト・ブリュッセルです。スサノオ様」
「クロトか。よろしく頼むぞ?クロト。リヒトの事を支えてやってくれ。我から加護を与えよう。我は戦の神の面も持つ。加護をやろう。息子の親友ならば尚更な」
スサノオ様がクロトに加護を与えてくれる。
心強く思うよ。
スサノオの父上を連れ屋敷に戻る。
「お帰りなさいませ。ご主人様」
「お帰りなさいませ。リヒト様。お疲れ様でございます」
「ありがとう、ただいま。これお土産ね。皆んなで山分けして?」
と、討伐した魔物の素材を渡す。
「ありがとうございます。リヒト様」
「スサノオ様、ようこそ」
「父上の部屋用意してくれるか?」
「承知いたしました。なぜ俺がスサノオ様を父と呼ぶのかは後で説明する」
「承知いたしました」
すぐ様部屋が用意される。
「スサノオ様お部屋が用意できました。ご案内いたします」
「すまぬな。よろしく頼む…」
部屋に案内されていく。
「皆それとこの子は地龍アース俺の眷属だ。これから頼むな」
「まあ…可愛らしい」
商人達に可愛がられるアース。
「よろしくね?」
愛嬌を振りまいていくアース。
「お待たせいたしました。リヒト様」
「リヒト、良い部屋をありがとう」
「気に入っていただけたようで嬉しいです。父上」
にっこり微笑んでスサの父上を見る。
そして改めて皆に俺のことを話して聞かせる。
「まさかリヒト様が異界の神々のお子様の魂をお持ちだったとは驚きました。ですが我らの忠義は変わりません。最後までお使えいたします」
「うん、ありがとう皆、皆の為にの世界を守ってみせるよ。裏切り者の簒奪者からね」
「はい信じております。リヒト様。リヒト様お食事ができております。ご用意しても?」
「うん、お願いできるかな?」
「かしこまりました」
目の前のテーブルに料理が所狭しと並べられる。
「父様、うちのシェフの料理は美味しいですよ?」
「ふむ…それは楽しみだ」
嬉しそうに笑うスサノオ。
「お待たせいたしました。どうぞお召し上がり下さい」
「いただきます」
皆で食べ始める。
「うむ…美味い!」
「よろしゅうございました」
「うむ、今度から来るのが楽しみであるな」
にっこり微笑んで言うスサノオ。
和やかに食事会が進む。
食事を終え、それぞれの部屋に戻る。
明日はギルドに帰還報告をしにいく予定だ。
久しぶりにエルフの国にも帰還しようかな?
やる事は沢山ありそうだ。
忙しくなりそうだな。
明日からの予定を立てて眠りにつく。
続く。
リヒトとスサノオ様の関係が明らかに、スサノオ様の子供の魂を持っていたらしいです。
母親は天照大神様。
特に何か批判する為にこの設定を考えたのではなく。
たとえ兄弟神であっても子供を成した神はあるかもな〜と言うことで設定として組み入れました。
もし不快に思う方がいたらごめんなさい。
でも私は日本の神話や神様好きですよ?
そこは勘違いしないでもらいたいです。
では次回を楽しみください。




