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『グランドファンタジア・闇の大地』をつくってみた  作者: 葉月 優奈
三話:キャンプ場の巨象をつくってみた
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33/56

033

鹿山との一緒の時間は、昼間になった。留守番はとても退屈だ。

リビングでは、鹿山が作った料理が並ぶ。

パスタに、サンドイッチ。どっちも鹿山が作った。


鹿山は、この仙志荘の調理担当だ。

カラオケ屋のバイトで、調理を担当しているので軽食を作るのは上手かった。


「残念ながらスピカの方が上だな、神『鹿山』」

「そうか、そうか。スピカの手料理食べたけど……あれはいい腕をしている」

「でもでも、食べられますよ」

ペストラは、既におかわりを食べていた。


「顔に、ソースがついている」

がっついて食べるペストラ。

私は、小さなペストラの顔をふいてあげた。


「エフネ様、やさしーい」

「はは、本当に姉妹みたいだな」

鹿山は、私とペストラのやりとりを微笑ましそうに見ていた。

私はそのまま、ペストラの顔をハンカチでふいていた。


「でも、巨人族なんだよな。ペストラは」

「ペストラは、あなたに連れてこられたのです」

「ペストラは、記憶があるのか?」

「うーん、少しだけ。巨人族を離れようとしたときに、魔王様が来たの」

「父がか?」

「そう、そのときにあなたもいたの」

「俺が?」驚いた顔で鹿山は、自分の顔を指さした。


「でも、その後の記憶が無いの」

「俺が来ていたレッドクロークに、精霊印があるって聞いた。

精霊のオベロンの紋章……ペストラもあったのか?」

「お尻だよ、見る?」ペストラにも紋章があった。

「見る」と発言した鹿山に、私は侮蔑の目線を鹿山に送った。

恥じらいを知らないペストラを私は制して、お尻を出すのをやめさせた私。


やはり、彼女もオベロンの精霊力に行使されていると言うことだ。

私の父に会えれば、魔法効果も分かるはず。


魔王である父は、悪魔魔法は勿論精霊や人間の魔法に精通していた。

私の知らない精霊魔法も、父なら詳しい。

だけど、スピカは私の父を疑っていた。


(まだ、知りたいモノがある)

それを聞きながらも、私はあるモノを懐から取り出した。


「なあ、男駆とスピカはどこに行ったのだ?」

「市内のキャンプ場の、当たりだな。あそこでは魔物の目撃例があるし」

鹿山は男駆から、状況を聞いていた。

だけど、私はそれを聞いていない。男駆、私にはその話をしなかったな。

それでも私は、鹿山から情報を聞き出そうと話を合わせた。


「魔物?魔王軍か?」

「男駆が描いた絵に、そのキャラがいた。間違いないだろうか」

「ところで、お前は車を持っているか?」

「ああ、あるよ。一応」

「そうか、その場所は知っているな?」

「知っているけど、今日は留守番だ」

鹿山は、何かを察知して首を横に振った。


「なぜ、私は留守番なのだ?」

「男駆が決めたことだし、情報を調べるのも大事だろ」

リビングには、テレビがついていた。

ついていたテレビには、平日昼間と言うこともアリ情報番組が流れていた。


それを聞いて、私はあることを確信した。

(やはり、魔王軍が絡んでいたのか。

そのことを男駆は知って、私を今回あえて外したようだな)

私はそう思いながらも、しゃがんだ鹿山の後ろに立った。


「ゴミがついておるぞ」

「どこ?」

「背中だ」

だが、私は鹿山の背中に1枚の紙を貼っていた。

それは護符だ。魔法の力を込めた私手製の護符。

貼った瞬間、鹿山は私の方を見て畏まった。


「どうしましたか?エフネ様」虚ろな目で、私を見ながら。

「やはり効くようだな、神『鹿山』よ」

私は怪しくに笑いながら、ある事を計画していた。



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