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『グランドファンタジア・闇の大地』をつくってみた  作者: 葉月 優奈
二話:大学の巨人をつくってみた
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018

俺『伊伝居 男駆』は、秋田の大学生だ。

シェアハウス『仙志荘』も、大学に提供された寮のようなものだ。

俺が通う大学は、仙志荘より歩いて5分ほどの場所にあった。


エフネ達がこの世界に来てからも、俺は大学には行っていた。

理系である俺の単位は、講義を一度でもさぼるだけでとれなくなる難易度。

だから、エフネとスピカに留守番をさせて俺は大学に出ていた。


その大学に、今日は初めてエフネを連れてきていた。

ちなみに大学の守衛には、親戚の子供の見学として特別に入ることが許されていた。


白い建物と並木が見える場所は、学生が歩いていた。

学生行き交う大学に、俺が連れてきたのはエフネだ。

小さな女の子が、珍しい大学を見ながら歩き回っていた。


「あまり俺から、離れるなよ」

「すごい、こんな場所があるんだな!外は」

着ている服も、黒のワンピースとかでは無い。

オシャレな白と赤のボーダーシャツに、青いロングスカート。

無論、イラストレーターの俺がコーデをした。


イラストレーターの俺は、暇になると服屋によく出かけていた。

大人の服、女性服、それから子供服。

イラストのイメージ固めで、よく来ていた店を覚えておいて良かった。


「ここが、神の学び舎か?」

ミディアムツインテールのエフネが、白い建物を指さした。


「まあ、そうなるな」

俺はエフネと一緒に、大学の奥を進む。

赤い長袖シャツに、カーキ色のズボンを着た俺だけど、バックは持っていた。

バックの中には学校で使う教科書や、ノートが入っていた。


他にもタブレット端末や、漫画も入っていたりするけど。

周りの大学生もまた、校舎の方に歩いていた。


「それにしても、スピカは大丈夫なのか?」エフネが、スピカを心配していた。

「平気じゃないか?五十土も、いるしな」

「一番心配なのは、そこだ」

俺とエフネ、スピカは五十土と向かったのは運河だ。

秋田市内にある運河には、あるキャラの目撃例があったからだ。


「情報化社会だっけ、スマホというのは凄いな」

秋田市(この街)は、かなり大きな町だ。

いろんな場所に行くのにも、一人だけだと時間がかかってしまう。

だから、二手に分れて調べることにした」

「でも、あの女は怖い」

「うーん、どうして怖いんだ?」

「なんか、アイツは怪しい。

男駆といると、そんな風には感じぬのだが?」

エフネの言葉は、分からなくもない。

五十土という人間は、不思議な人間だ。

急に蜥蜴(とかげ)をペットで買い出したり、学校一週間休んで一人旅に行ったり。


たまに考えていることが、よく分からない。

だけど、エフネが怖がるほど悪い人間ではない。俺は、そのことだけは分かっていた。


「まあ、初めてだし……徐々に慣れてくるさ」

「そういうものかのぅ」エフネが、周囲を見回していた。


大学生と、行き交う俺とエフネ。

そんな俺に、声をかけてきた人物がいた。


「よお、男駆じゃないか」

「ああ、芝童森か」

出てきたのは、四角い老け顔の男子学生。

芝童森(しどうもり) 順、その人だ。

大学生だけど、スーツを着たら完全にサラリーマン五年目の風格だ。

少し小太りなのも、芝童森の特徴でもあった。


「神『男駆』、彼は?」

「芝童森、彼も俺と同じく神だ」

俺が言うと、芝童森は胸を張っていた。



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