014
魔方円、ルドファークと繋がっている唯一の単語。
どこで生まれたのか、分からない。
いつできたのかも、分からない。
だけど、この魔方円が発動すると誰かがやってきて……誰かが取り込まれていく。
エフネとスピカがここに来たのは、魔方円。
そしておそらく鹿山も、魔方円でルドファークに連れていかれたのだろう。
「じゃあ、最初の質問に答えるわね」
「五十土先輩は魔方円を、見かけたのか?」
「魔方円は、秋田市街地にいくつも見つかっていた。
だけど、魔方円は全く起動しない」
「どういうことだ?」
「全ての円が、そうなる可能性があるからね。
丸い形のモノ……模様、いろんなモノが魔方円ね」
「しかし、随分と詳しいな」
「まあね。魔方円は、そもそも魔城トーリーにあるから」
ダンジョンギミックを作っている五十土は、当然のように詳しいはずだ。
魔方円の仕組みも、原理もよく分かっていた。
「それならば、魔方円を探すのはどうすればいい?」
「魔方円は、文字が現れて光り出し……発動する。
発動させることが出来るのは……こちら側からでは無理ね」
「つまりは?」
「異世界である、ルドファークからの干渉だけね」
五十土は、こたつに和みながら話を続けていた。
魔方円の発動には、ルドファークの誰かが発動させないといけない。
エフネも、言っていた。
この世界の魔力源は弱く、力を上手に発動できないと。
「でも、そんな都合よくいくことは……」
「それがね、あるのよ」
「あるって?」
「あなたが作ったキャラが、この秋田に目撃例があったの」
スマホを俺に見せてきて、五十土は一つの噂を示していた。
その噂を見た瞬間、俺は驚きがあった。
「この子、見覚えあるんじゃない?」
五十土の言葉に、俺は頷くしか無かった。




