表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/18

12 休みがない

ロッドが帰った後、暗くなった教室で3人は話していた。


「なかなか難しいな、、、」


「そうですね、でも私は要先生には死んで欲しくないですよ、」


「要は白龍王如きに殺されたりしないわよ。」


「そこだよなぁ、会って数日の、しかもレジスタントの男に命を預けられるわけが無いよな。」


「失礼ですけど、要先生は何者なんですか?私には、ただのレジスタントとは思えないんです!それに、アリスちゃんも!」


要はそこで黙り込んでしまった。


みかんになら言ってもいいかもしれないという考えが、要の脳裏をよぎった。


「今はまだその時じゃないんじゃない?」


そんな要を見かねてアリスが助け舟を出した。

次にみかんの方を向くと、


「私は忘れ去られた存在、それだけは言えるわ。」


アリスは少し悲しそうにそう言った。


「そうですか、、、変なこと聞いてごめんなさい。」


みかんは聞いてはいけないことを聞いてしまった時特有の気まずそうな顔をしている。


「いや、みかん先生が謝る必要は無いですよ。

俺のわがままみたいなところもありますしね。」


「アリスが呪いを解くことはできないのか?」


「うーん、できる可能性はあるけど、、、失敗したときのリスクが大きすぎるわね。」


「そうか、てことは白龍王に解いてもらうしかないな。」


「それじゃ話は終わったみたいだから、アリスは帰るわ。」


そう言うとアリスは瞬間移動でどこかへ消えた。

家がないのにどこに帰るというのだろうか。


「みかん先生、これだけは言っておきますね。俺は、人類を脅やかす怪物です。でもだからこそ、そう簡単には死にませんよ。」


「もう要先生が何者でも良いです!でも、私はあなたに救われたんです。それだけは、忘れないで下さいね。」


♢♢♢♢♢♢♢


要は学園での仕事を終えて帰路についていた。


やっと明日は休みか〜。

思ったより数倍キツかった。流石は神術学校の無能力者クラスだけあって、問題を抱えている生徒が多すぎる。


ただ、1番厄介なのは藍染桜楽だなぁ。

なぜ俺が生徒と、引っ掛け合いの泥仕合をしなければならないのか、、、


着任1週間にも関わらず文句タラタラの要なのであった。

そんなことを考えているうちに、家に着いていた。


階段を上り鍵を開けて家に入ると、電気がついていた。


アレつけっぱなしだったかなぁ?今日は、アリスのせいで出る時急いでたしな。


そう自分を納得させるも、怖い気持ちを抑えられない要は、恐る恐る部屋のドアを開けた。


「遅い!早くご飯を食べたいんだけど。」


なぜかそこには、我が物顔でご飯を催促してくるアリスがいた。


「なんでいるんだよ、ご飯なら自分で作れば良いだろ。」


「それじゃ味気ないでしょ、ほら早く早く!」


朝のことは忘れたんだろうか?めちゃくちゃ図々しいぞコイツ。


疲れている要は、いやいや2人分の料理を用意するとアリスに少し意地悪をしてやった。


チャーハンを作ったのだが、アリスのをわざと多めに盛り付けたのだ。


「いただきます。」


相当お腹ぎ空いていたのか、アリスは小さい口でどんどん食べ進めていく。


「食べられなくは無いわね。」


こんな時も素直じゃ無いとは流石アリス。そんな勢いで食べていて、よくそれを言おうと思ったな。


そもそもアリスはまずい時はまずいと言う性格をしている。頭はいいくせに自分のことになると盲目になるよな。


アリスはその後も凄いペース食べ進めていったが、急に食べる手が止まった。


よし、俺の作戦は成功だな!アリスは性格上このまま無理して食べる。

さて、どうするのか楽しみだ。


「あれ?どうした?まさか人に作らせておいて残すなんてことは無いよなぁ」


要はニヤニヤしながらまくし立てる。アリスはその顔を見て要の意図に気づいたのか、睨みつけながらも頑張って口に運んでいる。


いつもコイツには振り回されてるからな、少しは意地悪しても罰は当たらないだろう。

それにしても、コイツに意地悪するとおもろいな。


アリスは本当に限界に達したようで、涙目になってしまっている。


「悪かったな、後は俺が食ってやるよ。」


意地になったのかそれでもアリスは食べるのをやめなかった。


しばらくしてアリスが手を止めると、いきなり神術を発動させた。


すると突然アリスの身体が成長し始め、もともと幼女だった身体が手足のすっかり伸びた大人の女性へと変化したのだ。


何よりも注目すべきは、その胸だ。

万年ぺったんこだったアリスの胸が、大人に成長したことによって巨乳になっていたのだ。


要は例に漏れず釘付けになってしまった。


そうしているうちに、身体が大きくなったことで胃袋も拡張されたのか、最初の勢いを取り戻して一気に完食してしまった。


そんなバカな、、、反則だろ、


完全勝利を果たしたアリスはふんぞりかえっているが、要は呆れながらも、大人アリスのあまりの美しさに思わず見とれてしまっていた。


さっきまで要の圧倒的な優勢でことが進んでいたが、アリスの神術により一気に形勢逆転してしまった。


「悪かったよ、俺の負けだ。」


「アリスに勝とうだなんて100年早いわね。」


「はいはい、そうですねー。」


コイツのチート能力を考えると、戦闘以外でコイツに勝つのはほぼ無理だな。


最初から負け戦を仕掛けていたとは、我ながらアホだ。


アリスの身体はお腹に空きができる頃には元に戻っていた。


要は戻ったアリスを物足りなさそうに見ていたがギリギリ気づかれなかったようだ。


それから2人は楽しく談笑して、寝る位置をしっかり確認した後、早めに寝床についた。


「チュン、チュン」


要は朝日で目を覚ました。


このシチュエーション、猛烈にデジャブなんだが、まさかな、、、


要は恐る恐る自分の隣を確認した。そこには確かに人1人分の盛り上がりがあった。


はい終わた。2日連続はないだろ!普通にもあり得ないし、小説的にもないだろ!


待てよ、まだ間に合うかもしれない。


要は一気に集中力を高めると、アリスを起こさないように静かに、かつ目にも止まらぬ速さで危険地帯から脱出を試みた。


、、、成功だ!成し遂げたぞ!

要は朝一番で、命懸けの勝負に勝ったのだ。


「もう!速すぎよ、」


ん?なんか聞こえた気がしたが気のせいだろう。

よし、アリスが起きてくる前に朝食の準備でもしといてやるか。


その後すぐにアリスは起きてきた。


要は間一髪だったと冷や汗を流し、アリスはなぜか不機嫌だった。


「なんで機嫌悪いんだよ、なんかあったか?」


「ふん、なんでもないわよ。あぁ、そうだ。おいしいスイーツを食べさせてくれたら機嫌悪いのも治るかもしれないわね。」


「俺の休日が〜、でもこの前約束したしな、分かったよ行ってみるか。」


「本当に!じゃなくて、当たり前よね。」


おいおい本音が隠せてないぞ。ツンデレならツンデレらしくしないとダメだろ。


要から謎のツッコミが入っている間に、朝食を済ませたアリスは機嫌良さそうにお出かけの準備をしていた。


もう機嫌良くなってるじゃねぇか!

でも、ここで行かないなんて言ったら殺されそうだしなぁ。めんどくさいけど、しょうがない。


要は出来るだけ若作りした服装にしている。若く見せることで、職質から逃れようとしているのだ。


アリスの支度が整ったところで2人は出発した。


最近流行りのスイーツ屋にきたが、時間が早かったためか並ばずに入ることができた。


「ん〜、おいしい!」


「ああ、うまいな!」


「要もコレ食べてみて、おいしいわよ。」


「おっ、いいのか?」


ごく自然な流れでアリスはアーンをしてきた。

しかし、要が食べようとした時、やっと間接キスになると気づいたようで顔を赤らめた。


コイツアーンさせない気だな。そうはさせるか!


要はアリスがフォークを引っ込める前に、自分から食べに行ったのだ。


「あっ、」


アリスはさらに顔を赤くして固まってしまった。

こうして見ると、俺が変態みたいだが決してそんなことはないぞ。


「そっちも、うまいな!」


「そ、そうでしょ。」


こうしてみると、警察が要に職質するのも当然だと言えるかもしれない。


スイーツ屋を出た2人は、アリスのわがままで買い物に来ていた。


「そんなに買ってお金あるのか?」


「お金は腐るほど持ってるのよ、たまに人助けするといらないって言ってるのにお金を渡してくるから、勝手に貯まっちゃってね。」


っち、俺はギリギリの生活してるっていうのになんなんだよ。俺も人助けなら、たまにしてるっていうのに。何が違うっていうんだ!


「まぁ、見た目でしょうね。」


「なんで言ってないのに分かるんだよ!」


「要の考えてることなんて手にとるように分かるわよ。あなた単純だもの。」


恐いな!気をつけないといつ地雷を踏むか分かったもんじゃない。


その後、要はアリスの荷物持ちとなり、アリスはどこのセレブだよってくらいに買い込んだ。


要との買い物についつい楽しくなってしまったようだ。


買い物を終えた2人は帰路についていた。

夕日が沈みかける中、街にはのどかで平和な空気が溢れていた。


「じゃあ、明日は映画ね!」


「嘘だろ!?俺の休日はどこ行ったんだ?」


「あなたに選択肢はないわよ。」


その時、見覚えのある人が道路を走り抜けて行った。


「アレは、手賀崎だよな。急いでたけど、何かあったのか?」


どうやら平和な空気に不穏な風が吹いてきたようだ。


お読み頂きありがとうございます。

平和?な話になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?

広告の下にある5つ星で評価して頂けるだけで、すごくモチベーションになります。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ