閑話 三百話記念 作者からの手紙
王城。
リオンは机の上に置かれた一通の手紙を見つめていた。
「……なんだこれ?」
差出人。作者。
「嫌な予感しかしねぇ」
ガルヴァンが横から覗き込む。「開けるな」
「そう言われると開けたくなる」リオンは封を切った。
中には一枚の紙。そして、達筆でも何でもない、見慣れない文字が並んでいた。
「読むぞ」
リオンは咳払いをした。
「読者の皆様へ。作者です。まずはここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
正直に言います。
作者の妄想を書いて地産地消しようと思って始めた作品でした。
まさか、ここまで続くとは思っていませんでした。
そして、まさか三百話を超えるとはもっと思っていませんでした。
作者自身が一番驚いております。リオン達が勝手に暴れ始め。精霊が増え。奥さんが増え。子供が増え。龍まで増えました。
どうしてこうなったのでしょう。
作者にも分かりません。
ですが、まだまだ作者の妄想は続きます。
これからもリオン達の騒がしい日常や戦争や家族の話を書いていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
作者より」
読み終えた。沈黙。しばらく沈黙。さらに沈黙。
「おい」リオンが紙を持ち上げる。「全部こいつの妄想だったのか?」
「らしいな」ガルヴァンは遠い目をした。
「じゃあ俺の胃痛も?」
「妄想だな」リオンは囁く。
「ふざけんな」ガルヴァンが即答した。
その時、精霊達が集まってくる。
『三百話ー!』
『おめでとー!』
『作者ありがとー!』
『リオンもっと苦労してー!』
「最後なんだ」
リオンは真顔になった。
さらにリゼとルナもやってくる。
「三百話ですか」
「長かったですね」
二人は微笑んでいた。
アレリーナはアレンを抱きながら首を傾げる。
「三百話というのは凄いのか?」
「凄いらしい」
リオンもよく分かっていない。
だが、ここまで続いているのは事実だった。
ゼオンが笑い。リオナが楽しそうに尻尾を振る。アレンが楽しそうに手を伸ばす。
騒がしい。本当に騒がしい。しかし悪くない。
リオンは手紙を畳んだ。
「まぁ」
窓の外を見る。共和国の街並み。家族。
仲間達。そして、面倒事。
全部まとめて自分の日常だった。
「三百話か」
小さく笑う。
「まだ終わりそうにないな」
その言葉に全員が頷いた。
そして、ガルリオン共和国の騒がしい日々は、これからも続いていく。
あとがき(作者病欠中)
作者は現在病欠中です。
そのため今回はリオン達に代読してもらいました。
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
まさか三百話まで来るとは作者自身も思っておりませんでした。
まだまだ妄想は尽きません。
これからもリオン達の物語をよろしくお願いいたします。




