表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル《家転移》で元傭兵の俺は静かに笑う。  作者: 山田 ソラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

269/332

閑話 王不在、女子会という名の作戦会議

 北部山岳地帯の森。昼。穏やかな風。


 そして、「……もぉ」リゼが腕を組んでいた。


「……ハァ」ルナも頷く。「ドラゴンに会いに行くって何?意味わかんない」


 その場にいるのはリゼ、ルナ、ラミ。そしてふわふわと浮かぶ精霊たち。完全に女子会だった。


「というか」リゼが深く息を吐く。「なんで"肉満載でヘリ"なの?発想が雑すぎる」


「リオンらしいけどね」ルナが苦笑する。


「らしさで済ませていいの?」リゼは少し怒った風にいう。


 ラミが菓子をかじりながら言う。「でもさー、ドラゴンさんって肉好きなのー?」


 精霊がひょこっと現れた。


『好きだよ』


 即答だった。三人が同時に振り向く。


「「「ドラゴンいるの!?」」」


『いるよー』軽い。精霊はくるくると回る。『でもねー、気分屋だよー』


「最悪の情報来た」リゼが頭を押さえる。


「それって」ルナが真顔になる。「機嫌悪かったら終わりじゃない?」


『終わるね』精霊がにこやかに言った。


 沈黙。


「……あの人、今そこに行ってるのよね?」リゼが空を見上げる。


「うん」ラミがお菓子を頬張りながら言う。


「止めるべきだったんじゃない?」ルナが即答する。


「止めたら止まる人?」


「……止まらないわね」


「でもさ!」ラミが楽しそうに言う。「リオン、ドラゴンと仲良くなったらどうなるの?」


『多分ねー』精霊が答える。一拍。『また増える』


「何が!?」リゼが即ツッコミ。


『神話』さらっと言った。


「……やめて」ルナが遠い目をする。「これ以上増やさないで」


「もう十分なのよ。ハイエルフとフェンリルだけでお腹いっぱい」リゼも頷く。


『でもドラゴンって』精霊は首を傾げる。『神様に近いよ?』


 二人が同時に固まった。


「……ねえルナ」


「なに」


「もし仲良くなったら」


「うん」


「子供に何か影響出ない?」


 沈黙。


「……やめて」ルナがゆっくり顔を覆う。「それ以上考えたくない」


「ドラゴンの加護とか?」ラミが無邪気に言う。


「いらない」リゼが即答した。


『でも面白そう!』精霊が楽しそうに笑う。


「面白さで世界が壊れるのよ!」リゼが叫んだ。


 その頃、遠く離れた山の奥でリオンは命の瀬戸際にいた(予定)。


「……帰ってきたら問い詰める」リゼが静かに言う。


「うん。今回は本気で怒る」ルナも頷く。


 ラミはのんびりしていた。「大丈夫だよー」


「「何が?」」二人が同時に聞く。


「リオンだもん」ラミは笑った。


 沈黙。リゼとルナは顔を見合わせ、同時にため息をついた。


「……それが一番不安なのよ」


 完全に一致していた。女子会は続く。内容はほぼリオンへの愚痴だった。平和な森の中。ただし話題だけは、全く平和ではなかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ