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パーティーの終わり

最近暑すぎてやる気が落ちてます~

会場内に戻るとそこには数10人の兵士が2人を囲って攻撃している最中だった。はたから見たらただのリンチなんだけど相手は裏組織の人間だし気にすることは無い。

というかもっとやれ。


「くっ、ローウェル! ここは引くぞ!」


「そうしたいがどうやってだ!」


「会場の仕掛けを起動させる! その隙にだ!」


……こいつらは何がしたいんだ? 大声で作戦を話し合うなんて正気とは思えないんだけど。まぁとにかくこいつらを逃がす意味は無い。邪魔にならない程度に援護するか。


俺は2人の男に向かって手をかざすといくつかの緑色の魔法陣が砲門のように空中に現れた。そして魔法陣から『エアバレット』が放たれる。


風の弾丸は兵士達をくぐり抜け正確に聖典黒書の2人の持っていた黒い本だけを撃ち抜いた。


「何!?」


「あれは、神子か!?」


2人の男は喋りながら黒い本を回収しようと手を伸ばすが風で俺の方に引き寄せる。男達の手は空を切り体制を崩す。

慌てて体制を立て直そうとするがその一瞬の隙さえあれば俺には充分すぎる。

修行時代にはとんでもない足の速さで俺から逃げる魔物もいたのだ。これくらい対応できないとやってられないんだよ。


『ウィンドカッター』の嵐が聖典黒書の2人に襲いかかる。

殺さないように加減はしているがそれでもしばらくは行動不能になるほどの重症を与えることには成功した。

あとはこいつらから情報を引き出してみようか。

まぁそこら辺はマギルサードの人達に任せておこう。そうしないと色々と厄介だからね。


「リョーマ様! ご協力感謝します!」


周りにいた兵士が俺にそういうが俺もちゃっかり黒い本の回収はした。といっても1冊だけだから残りの1冊はまだ置いてある。

俺はこの本が何なのかを調べてみたいだけなのだ。この本からはかなり強い魔力を感じるからね。


「いえいえ、こちらこそでしゃばってしまい申し訳ないです」


「何をおっしゃいますか! あれほど洗練された魔法を見ることができたのです! 文句などあるわけがないではありませんか!」


……そこなのか? もっと他にも言うことがあるだろうに。流石は魔導国ってことなのかな。


さぁこれで帰るのがさらに遅くなったなぁ。アリスに怒られるのはしっかり覚悟しておこう。

前回みたいに正座1時間とかは何とか回避したいなぁ。


「よぉリョーマ。助かったぞ」


「あぁローザさん。お疲れ様です」


「あんなやつらを相手にする程度で疲れたりなんてしないさ。それよりもこの後の事後処理の方が遥かにめんどくさい」


はっきり言うなぁ。他の貴族達もしっかりと聞いてる中で襲撃よりもあと片付けの方がめんどくさいだなんて。

チラリと貴族達の顔を伺い見ると案の定苦虫を噛み潰したような顔をしている。


とりあえず俺はこのパーティーを解散させないと。このパーティーの主役は一応俺だからね。俺が解散を宣言しないと立場の高い人達は中々帰りづらいだろうからな。


とはいえこのパーティーを主催したのはローザさんだしローザさんに締めてもらわないと流石にまずい。俺は今回のパーティーを開いてもらった側だからな。マギルサードで重要人物らしいローザさんが開いたパーティーを俺が勝手に終わらせるわけにはいかないのだ。


そう思ってローザさんを見やると察してくれたのか貴族達に声を掛けてくれる。


「すまないが侵入者が現れた! 調べたいこともあるため今日はこれでパーティーを終わることになる! 以上だ! すまないな!」


声を張り上げているわけでもないのに辺りによく響く凛とした声。

それを聞いて貴族達がガヤガヤと騒がしく帰り出す。


じゃあ俺も帰ろうかな。


「リョーマ。こいつらについて詳しく分かったらお前に伝えることにするよ。お前も狙われているわけだしな」


ありがたいけどすっごいめんどくさいなぁ。これからしばらく聖典黒書の連中を警戒しなくちゃならないのか。

まぁ幸いにも聖典黒書のメンバーの顔は数人知ってるしそいつらを探してみるのもいいかもしれないな。


「分かりました。今日はこれで帰ることにします」


「あぁ分かった。ちなみに合格発表は1週間後に発表になったぞ。楽しみにしてろ?」


「大丈夫ですよ。俺は合格してますって」


「ほう? 随分自信があるな」


お互いニヤリと笑い合う。これが軽い冗談のようなものであることは分かっている。


「それではなリョーマ。今度はアリスも連れてくるといい」


「機会があればそうしますよ」


「あの銀の腕についてもこちらが調べておく。あれは恐らく超越魔道具(アーティファクト)だろうな。私でさえまだ見たことがないがな。さて一体どんな力があるのやら」


厄介な力ですよとは言えない。俺だってあまり理解できているわけじゃないしな。


「全く今年は問題事が多すぎるな。竜護の国、バドウィスの異端児に風魔法の鬼才、さらにはお前とアリス、あの銀髪の氷娘、そしてエルフの娘まで来るときた、今年の魔道学院は荒れるぞ」


「!! エルフ? そいつってもしかしてルイですか!?」


「何だ知ってたのか? あれも中々の才能を持っているぞ」


「それは知ってます。だけど試験の時に見かけなかったので」


「お前が受けたのは1日目の試験だがあいつはその翌日の2日目の試験だからな。会わなくても仕方がないだろう」


そうだったのか。何で合わなかったのか疑問だったがそういうことなら仕方がないな。


「少し喋りすぎたか。もう遅いし今日は帰れ。また今度な」


「はい。さようなら」

ここぞとばかりに新単語を出していく~

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