動き出す悪意
まさかの2000文字ピッタリで笑ってしまった。
投稿はもう少しこっちを頑張りますねぇ。
あぁそれから活動報告を見ていってくださいお願いします。
『リョーマ、やつが動いたぞ』
『ッ! 了解です!』
あれから数分、しばらく何の動きもなく他の暗殺者達を探していたのだが全く見つからず、そしてついにあの不審な貴族風の男が動き出してしまった。
『私はこのまま追跡する。リョーマは他のやつらが動くかもしれないから見ていてくれ』
『分かりました。お気をつけて』
♢♢♢♢♢
暗殺者達は給仕や貴族に紛れて準備の完了を待っていた。
『リベル、首尾はどうだ?』
『仕掛けの準備は終わった。あとはローウェルとグロンが2人の神子を連れてくるだけだな』
『我々はローザが警戒態勢をとっているため迂闊に動けない。儀式はそちらに任せる』
『やはりローザが邪魔だな』
『全くだな。やつのせいで我らは神の奇跡の再現に失敗したのだからな!』
念話の中で壮絶な怒りが渦巻く。それは
『準備が完了しました』
仲間の1人の声が念話に響く。
『よし、では神聖魔法特級、『星降る夜の裁き』の起動準備に入れ』
『『『『『は!!』』』』』
彼らは動ける者だけはとある一室に集まり、聖典黒書の儀式正装に着替えるとリーダーらしき男はそのローブから機械でできた人形の右腕だった。
『……相変わらず信じられないほど美しいですね』
『1000年前の聖遺物とは思えんな』
『……アインベルクの第3王女であるクリスタは第2王子のラッツと共にこの国の貴族と食事中だ』
『残念ながら同じく神子であるリョーマも会場にいる。きっかけ無しに確保を難しい』
『……ならば仕方ない。お前達は引き続き『星降る夜の奇跡』の発動準備を進めておけ。私がきっかけを起こそう』
リーダーらしき男は銀の右腕を部下に預けると会場に戻ろうとする。しかしその直後、念話から聞こえるはずのない声が聞こえる。
『その必要はないぞ聖典黒書とやら。貴様らはここで死ぬのだからな』
「何!?」
聞こえるはずのない声に驚き男は思わず念話ではなく声をあげてしまう。
「いくら魔力が探知しにくい魔道具を使っていようとも私には魔力は探知できる。貴様らの会話は私には筒抜けだったぞ?」
その声は思ったよりも近くで聞こえた。その声の方向に勢いよく頭を向けるとそこには予想通りの女が佇んでいた。
「ローザ・ルルムブートッ!! 貴様ぁ!」
『ボス! 兵士達に襲われてます! 俺らのことがバレてました!』
『……こっちもだボス。すまないが神子の確保はできそうにない』
『神子か、クリスタ様とリョーマのことだな? 他国の王族とそして2国の英雄を拐かそうとはな。戦争でも起こす気か?」
ローザのあまりに鋭い眼光にビクリと身体を硬直させるがすぐに顔を真っ赤にして怒鳴り始めた。
「ローザ・ルルムブートォォォォォォォォォォォ!! 貴様ごときが我らの大義を邪魔立てするかぁぁぁぁぁ!!」
「うるさいな。悪いがここで殺させてもらう。もし投降するなら命は助けるが?」
「黙れ! 貴様ごときに我ら聖典黒書が……貴様さっき我らを聖典黒書と呼んだな? 一体誰から聞いた!」
自らその名前を出したことでさっきの会話に自分達の誇りでもある聖典黒書の名前が出ていたことに気がついた。
自分達聖典黒書はその存在自体がエリエーゼ教国によって厳重に隠蔽されている。その存在を普通に会話に出すことが既に異常。
「……口が滑ったな。まぁ気にするな。どうせここで死ぬ」
ローザがパチンと指を鳴らすと背後に真っ赤な魔法陣が軽く100を超えて展開された。
無詠唱でここまでの規模の魔法を即座に展開することができる人間とは思えないほどの卓越した才能。
誰であってもそれが異常であると断言できてしまう。
「これが『紅い賢者』、ローザ・ルルムブートか!」
「さぁ何とかして見せろ。もし生きているようなら意地でも情報を引き出してやろう」
彼らにとって悪魔のような宣言と共に真紅の槍が迫るのを見て懐から真っ黒な1冊本を手に取る。
♢♢♢♢♢
……これが人間の戦い方か?
俺はローザさんが兵士達に会場内を任せて自身は一瞬だけ漏れ出た異様なほど神々しいとまで思える魔力の方へと駆け出して行った。
俺はそれを追いかけて観戦していたのだがそこに広がっていた光景は人間の限界とも思えるほどのとてつもない魔法の展開速度とその量。
そしてその魔法に込められた圧倒的な魔力。
あの人とは絶対に戦いたくないな。
まぁそれはさておき、問題は聖典黒書の1人が取り出した銀の腕。
さっきの魔力の元は確実にあれだろう。見た限りあれは右腕みたいだな。俺が持ってるのは左腕だし、やっぱり関係あるのか。
……欲しいな。何とか手に入れられないかな?
おい会話スキル使えよw




