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筆記試験です

テストが終わったので投稿です〜

リハビリがてら書いていくのでよろしくお願いします。

「全員席に着け!」


扉から茶髪を後ろに束ねたいわゆるポニーテールで束ねた女性が入ってきた。


「これから試験を始める! 各自席に着け!」


その一言で受験者全員が席に着く。


「では試験時間は1時間! 途中退室は禁止! その場でその者の試験は終了する! カンニングなどの不正行為が行われた場合もまた即失格とする!では始め!」


唐突に試験が始まった。

全員がざわつくが試験官のひと睨みで静まり返る。

試験の内容にひとまず目を通す。

問題の内容は意外と簡単だ。

レベルは中学校程度。

唯一違うのは魔法に関する問題くらいだろう。

『この魔法陣から抜けている魔導文字を答えよ』とか、『この魔法陣で発動できる魔法を答えよ』そんな感じ。

まぁ初級魔法と下級魔法に関することしかない。

流石に15歳に中級魔法の問題は出なかったな。

筆記問題はかなり楽だな。


「そこのお前!」


始まってから数分で突然試験官の怒声が響き渡った。


思わず周りを見渡すと他の受験者もざわざわと辺りを見渡していた。

すると試験官は一人の受験者の腕を取り机に押さえつけていた。


「な!? 貴様何をする! 俺が誰かわかっているのか! 俺はベルゼキアの貴族であるディーボルト家だぞ!」


「貴族など関係あるか。この試験は例え我が国の王族であっても不正は許されない」


ざわっと周りがまた騒がしくなる。

この学校が不正に厳しいことは割と有名な事実である。

しかし自国の王族すら取り締まると堂々と宣言したのだ。

驚いて当然だろう。

俺も聞いてはいたがかなり驚いた。

見ると聞くとではかなり違うな。

他国の貴族もお構い無しか。


「不正だと! この私が一体何をしたと言うんだ!」


「魔法によるカンニング行為、正確にはテレパシーによる他者との会話だな」


「な、何故バレた!」


「自白したな?」


ハッとしたような表情で黙り込むがもう遅い。

その様子を見て試験官の女性は嘲るように笑っていた。


「その程度の魔法隠蔽技術で私を出し抜こうとは……舐められたものだ」


試験に集中して魔力感知は切っていたがこの試験官はしっかりと感知したらしい。

こういう所を妖精達に注意されるんだよな。

この間も『リョーマは制御も操作も完璧だけど何かに集中すると感知が途切れるよねーそれじゃあダメだよー』と言われた。

これは修行中の時も妖精達から口を酸っぱくして言われている事だ。

何度も言われているが中々上手くいかない。

ひとつに集中すると他の何かが出来なくなる。

これは前世の頃からの癖だ。

癖は中々治らなくて困る。

しかし今はそれが死活問題である。

何とか治さねば。


「くそっ離せ!」


「いいからさっさと歩け!」


考え事をしていると不正した受験生を外に連れていくところだった。


「あぁ諸君はそのまま試験を続行したまえ。衛兵、こいつを連れて行け」


衛兵達が慣れたように不正をやった受験者を外に連れ出していく。

確か魔法学院の受験において不正行為は罰金と次の受験資格の剥奪があったはずだよな。

これであの受験者はもう二度とこの受験を受けることが出来なくなったわけだ。


しかしベルゼキアね……

前に《豪翼の不死鳥(ごうよくのふしちょう)》の幹部だったコウヤから転生者がいたと聞いたことがあるな。

たしかベルゼキアはバスキア帝国の属国だったな。

まぁあんまり関係ないか。


あぁちなみにもうテストは終わっっている。

俺は前世の高校でもそれなりに勉強はできた。

だからこの程度の問題なら何の問題もない。

問題あるとすれば魔法に関する問題だがこれもさっき言った通り全く問題ない。

中級魔法まで問題なく使える俺からすれば初級魔法や下級魔法の問題なんて簡単なのだ。


この時間はもう暇だな。

魔力感知の練習でもしておくか。

魔力感知は魔法じゃない。

イメージとしては自分の身体を周囲の空気と一体化させて魔力を拾う感覚。

この感覚は人によって違うらしい。

そしてその魔力感知にとてつもない魔力が引っかかった。

驚いてそっちを見ると試験官とバッチリ目が合った。

そしてニヤリと笑われた。


いやいやいやいやいやいやいやいや! おかしいだろこの魔力量! 妖精の魔力持ちの俺よりも何倍も多いぞ!

確実に3倍以上はある。

この人ほんとに人間か?

そう思ってじっと観察するが全くおかしい所はない。

分かるのは悪意は無いのだろうということだけ。

そう思ったのはさっきの笑みが面白いものを見たかのような混じり気のない興味に染まった笑顔だったから。

というかあの人に悪意があったらこの国がやばい。

まじで何者だよあの人……

そう思っていると試験官の女性が俺に向かってきた。

うわぁぁぁ。もう色々と嫌な予感しかしないんだけど。


そしてそばにやってくると一瞬止まってから一言。


「中々の魔力感知だな。これからも頑張るように」


こえぇぇぇぇぇぇ!

まじで怖すぎだろあの人!

これだけ受験者がいたのに一瞬で俺が魔力感知を使ったことがバレてるし、さらには使ったのが魔力感知なのもバレてるし。

魔力感知は周囲の魔力を自分の魔力で探知するスキル。

内容は魔法と言ってもいいかもしれないがこれは技術の一種であり魔法ではない。

だから魔力感知を察知するにはかなりの感覚が必要になる。

それをあの試験官はたった一瞬でやってのけたのだ。

単純な魔法の技量も負けているのだろう。

さっき感知した時に分かったが彼女は常に身体に魔力を纏ってる。

しかも周りにバレないようにとんでも無く薄く。

それでいてとんでも無く魔力の質が濃かった。

そしてそれをしっかりと自分の周りに固定して散らないようにしていた。

あれならわざわざ魔力を引き出してから魔法を発動する必要が無い。

魔力を引き出すという工程を無視して魔法陣の形成から始めることができる。

とんでも無いアドバンテージになるだろう。

()()()()()()()()()()()

自分の魔力を引き出して身体の周囲に纏う。

そしてそれを維持する。

あぁうん。出来たわ。

魔力掌握を持ってる俺からすればやり方さえ分かれば出来ることは多い。

ちらっと試験官の女性を見ると驚愕に目を見開いていた。

そしてすぐにさっき見た面白いものを見たかのような目を笑みを浮かべた。

そして次の瞬間試験の終了を告げる鈴の音が鳴り響いた。


「全員ペンを置け! これで筆記試験を終了する! 次の魔法実技試験は30分後だ! 各々(おのおの)しっかり休憩を取るように!」


受験者達が部屋を出ていく中試験官がこっちに近ずいてくるのを気づいていた俺は動かず座ったまま試験官と見つめあっていた。

カツカツと靴音を鳴らしながら歩きついに俺の真横に立つ。


「まさか見様見真似で魔力鎧(まりょくがい)を使えるようになるとはな。実技試験楽しみにしているぞ」


「びっくりさせますから楽しみにしておいて下さい」


最後のお互いニヤリと笑い別れる。

あの魔力を纏う技術は魔力鎧(まりょくがい)と言うらしい。

これで魔力障壁を進化させることが出来た。

早速あった収穫に満足しているとアリスがこっちに向かってくるのが見えた。

満足そうにしているのを見ると上手くいったのだろう。


あとは魔法実技試験だけだな。



感想とお気に入りで作者のモチベーションが保たれてます〜

どうぞよろしく


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リッチ(金持ち)でリッチ(死体)なダンジョンマスター https://ncode.syosetu.com/n9823fi/ こっちもよろしくお願いします!
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