悪魔の話
今回は短めです!
後Fateの映画見てきました!
桜はエロい。(唐突)
「くそっ! くそっ! くそっ! イライラする!」
「おや? お帰りなさいませナルナ様」
「オルフェイアか……大体100年ぶりくらいか?」
「えぇそうですね」
「……僕がいない間に何か進展はあったか?」
「サタン様を発見致しました」
「本当か! どこだ! どこにいる!」
「コキュートスに封印されているのを50年程前に発見致しました」
コキュートスは冥府に流れ込む凍った河である。
そこに封印されればいくらあのサタンといえどそう簡単に脱出は出来ないだろう。
「……ならルシファーは?」
「ルシファー様は未だに発見出来ていません」
「そうか……なら僕の羽とルシファーの明星、サタンの心臓はどうだ?」
「ルシファー様の明星はある程度絞り込むことができました。しかしナルナ様の羽は未だに全く分かりません。サタン様の心臓も同様です」
「ルシファーの明星はどこにあるんだい?」
「ウィルゼネード大陸のどこかにあるという事はなんとか分かりました」
「.....大陸1つを探してこいと?」
「申し訳ありません。ですがおそらく巧妙に隠蔽されているのでしょう。なにせあの明星の魔力が一切感じ取れないのです」
数1000年前の大戦で僕は羽を、ルシファーは武器である明星を、サタンは4つの心臓を失ってしまった。
今思えばあの時天使達が持つ最悪の兵器の発動さえ防げればこんな結果にはならなかっただろう。
それを思うと腸が煮えくり返る思いだが今更である。
「ちっ.....その隠蔽をやったのが誰かは分かるか?」
「間違いなく魔女の一族でしょうな」
魔女の一族とは人の身であるにもかかわらず天使と悪魔の大戦に参加した呪いを扱う一族だ。
なんでもその昔神に逆らい血族から女性しか産まれない呪いをかけられたらしい。
元々その一族は呪いを扱う一族だったそうだがそれを利用して世界に呪いをかけようとしたそうだ。
しかし失敗して世界そのものに呪われるという結果になった。
その呪いは今も継続されている。
その一族は呪いを強力なまま維持しようと血の近しい血族同士で子を為していた。
しかしその呪いのせいで一族は他から男を連れてくるしか無くなってしまった。
最初は呪いを解こうと躍起になっていたらしいが世界の呪いをそう簡単に解呪できるわけが無い。
結果として一族の呪いを扱う力はどんどん落ちていき今では自業自得の代名詞とまで言われている。
しかし数1000年前に先祖返りという全盛期すら超えうる力を持って産まれた人間がいた。
その女は天使共に協力して僕ら悪魔に攻撃を仕掛けた!
更には剣聖の一族に裏切り者が向こうに着いたせいで俺達は惨敗する。
もうあの時のことは思い出したくも無い。
剣聖の一族に切り落とされた僕の羽。
魔女の一族に奪われたルシファーの明星。
そして裏切り者に奪われたサタンの心臓。
そして死にゆく大事な同胞。
もう二度とあんな失敗はしない。
次こそはこの世界を悪魔の世界にするのだ。
「とりあえず次はウィルゼネード大陸で僕の羽を探して来る。その間魔界は任せたぞ」
「分かりました」
次こそは絶対に成功させる!
下級悪魔である小悪魔の振りをするなんて屈辱な真似をしてでも成功させると誓ったんだ!
失敗はありえない!
♢♢♢♢♢
「.....落ちたものですね」
ナルナ様が現世への門に消えるのを見届けるとオルフェイアはその瞳をあからさまな侮蔑へと変えた
オルフェイアは一つだけ嘘をついていた。
たった一つ。
とはいえ限りなく大きな嘘を。
「ご友人であったルシファー様の明星の欠片がこれだけ近くにあったというのにそれすら気づけないとは.....」
「本当に落ちたものですねぇ。かつては魔界を纏める3大悪魔の一人であったというのに.....」
「まぁいいでしょう。ナルナが地上で暴れれば私も動きやすい」
「かと言ってあまり動き過ぎては天使共に見つかってしまう」
「しかし残りの明星の欠片も探さなくてはなりませんしねぇ」
「まぁ何とかなるでしょう」
悪魔は嗤う。
愚かに踊る主を眺めて。
悪魔は嗤う。
何も知らずに平穏に甘える人間に。
物語は大きく進む。




