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異世界転移したけど、地球の通販アプリが使えるので商売します  作者: すぱーく


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第28話

side:アルク


(やはりない、か。)


アーグレム王国とノクティア連邦の支部に問い合わせたが、鉛の塊が超高速で飛んでくる武器など無いとの回答。


また、もともと別大陸に住んでいた者に聞いても、戦場で見たことは無いと。


つまりこの武器は先日初めて使用されたものであり、ヴァンパイア、もしくはそれに繋がりがある者が作ったということだ。


(ヴァンパイアが作った。そんなことがあり得るか?確かに奴らはそれなりの技術力を持っているが、人類には少し及ばない。そこから突然人類に理解できない武器を生み出すなど…)



「ん?」


明かりが目の前に灯った。横には、見慣れぬ物体がある。


「アルク様、プレゼントです。」


「何だ、これは?」


「ライト、と言われているもので、ここを操作すると光がついたり消えたりするんですよ。」


「それは…便利だな。」


他に言葉が見つからない。


「そうでしょう。いやー、4時間並んで金貨1枚と銀貨70枚、かけただけありますよ。全部経費ですけど。」


「これはどんな仕組みで光がついているんだ?」


「それが、分からないんですよね。」


「分からない?」


「ええ、うちの魔法に詳しいものに見せても誰も分からずです。それと、この電池と呼ばれるものを入れれば機能するようになるんですけど、電池からもライトからも魔力は感じられません。」


「どこで買ったものだこれは。爆発とかしないだろうな。」


「「アヤ」の新商品です。リラ商店で売ってました。なので爆発とかはしないと思いますよ。」


「アヤ」、か。今までになく仕組みすら分からない便利なもの、どことなく例の武器と同じものを感じる。


それにリラ商店…ヴァンパイアとの繋がりが噂されいたところだ。あくまで噂だし俺は信じてないが、ここまで来ると調べる必要があるな。






side:ユイ


「ユイ。」


「うん。確か…ブラックベアだっけ。」


「そうだね。引き返そうか。」






「こんなたくさん魔物っているもんなの?」


「うーん、いままでより危険な魔物とか猛獣が増えてる気がする。ここ最近ずっとだもんね。」


今日はフェルカナと森に来てたのだが、強力な魔物が出たので早めに切り上げ帰ってきた。


私はいつもの魔物が出る頻度について知らないが、フェルカナいわく見つけたら引き返すべき魔物が最近多いらしい。今日見つけたブラックベアは、大人複数人が準備をし狩るような魔物だと。


それは無理。…いや、銃があればいけるかもだけど、わざわざ危険なことをする必要はない。






「そうか…そんな近くまで。」


私達は、フェルカナのお父さんに何か知らないか聞きに行った。


「何か知ってるの?」


「この間、森の少し奥に行った時危険な魔物や猛獣が多いなと思っていたんだ。だが、2人が行くところまで来ているとは知らなかった。」


「どうするの?ほっといたら村まで来るんじゃない?」


「そうだな。村に来させないためにも、このまま放置するわけにはいかない。皆と相談してみるがまぁ、調査に向かうことになるだろう。」


「その時は私の商品が役に立つかもしれません。どうするか決まったら教えて欲しいです。あ、もちろんお金を取るなんてことはしませんよ。」


「…普段なら、気にせず俺たちに任せておけ、と言いたいんだが、今回はな。すまんが、頼らせてもらうかもしれん。」


「いえいえ、私としてはむしろ、お役に立てそうで嬉しいです。」


「ありがとな。」


森の奥での調査、役に立つものなんだろう。





3日後

「ユイ、調査明後日出発に決まったって。」


「分かった。じゃあ、お父さんに会いに行かないとね。」


「いや、これから来るってよ。不都合があるなら戻って知らせるけどないでしょ?」


「え。」


「なんか用事あった?」


「今部屋散らかってるんだけど。」


「…誰も気にしないと思うよ。」






「こんにちは。」


「失礼します。」


フェルカナお父さんを含む男性3人と女性1人が来た。多分、このメンバーで調査に行くんだろう。部屋に散らかってたものは、とりあえずアイテムボックスに全部突っ込んだ。


「…」


置いてあるものが何か聞きたいんだよね。多少慣れたであろうフェルカナお父さん以外の3人の目線がチラチラ動いている。電化製品はないし、全部説明はできるものだけど、ちょっと面倒だからそのまま聞かないでもらえるとありがたい。






席につき、早速持ってってもらうものを決める。


彼らの計画としては、食料は15日分持っていき、何も見つからなても5日間たったら引き返す。迷わないように目印をつけながら進み、戦闘はなるべく避ける。回復手段がないので、誰かが怪我をしたら引き返す。


女性の人が探索魔法を持っているらしく、強力な魔物が近くにいると分かるらしい。


「と、こんな感じだ。4人が知っているいつもの森ならこれで対応できるが、今の状態がどうなっているかは分からないな。」


そうね。それで無理ならもう村だけではどうにもならなそう。私も魔法使いじゃないから、支援できるものはあんまりない。


「今の装備より軽くて丈夫な防刃チョッキ、栄養がある保存食、懐中電灯、テント…」


意外とあるか。一応お守りとして銃も渡しておく。


でも少しリスクが減っただけで危ないことには全く変わりない。この距離で森だと無線が通じないのも厳しい。4人はもともと緊急を知らせる打ち上げ花火を持っていたので、いざとなったらヘリコプターで突撃するか。いや、事故って5人で死にそうだな。

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