試験勉強
筆記試験が近づくにつれ必死に勉強をする生徒達。
もちろん、円や恵理香も例外ではない。
ぷすんぷすんと音が鳴りそうな恵理香を傍目に円は手を額にあて溜め息をつく。
「少し休憩をするかい?」
円の提案に恵理香は歓喜した。
「現国や古典って何で難しいんだー」等と嘆いてる恵理香に円は「外国語より楽なのに何故!?」と突っ込まずにはいられなかった。
誤魔化すように笑う恵理香に円は騙されないという目線を送る。
休憩の為に学院の中にあるカフェへ向かった。
円は珈琲、恵理香は紅茶を飲んでいると遥都がやってきて話し出す。
「よっ!おまえらも休憩?」
「そうだよー。もう国語限界」
恵理香はお手上げのポーズをしている。
「マジかよ」と遥都は大爆笑し
「俺様より点数が高かったらご褒美やるよ」
わしゃわしゃと恵理香の頭を撫でた。
少し顔を赤くする恵理香に円はそれを静観する。
自分がお邪魔虫なのではないかと思わず思っても間違いではない甘酸っぱい雰囲気だ。
円もこうなれたらと想像を広げて気付く。
「副会長は?」
「あぁ、トーマはイブと勉強中だ」
「そうか」
少し残念がる円をニヤニヤ見ている遥都。
「あんたのご褒美は俺様がトーマに言っておく。その方が頑張れるだろう」
遠慮すると言おうと円は彼を見るが眩しいくらいの笑顔で任せろと言う遥都はまさにカリスマ性溢れる生徒会長様だった。
ただ、本人達は忘れていた。
自分達が諢名持ちでかつ目立つ役職だった事を…
ここがカフェで色々な人がいたと言う事を…
その事実が尾鰭背鰭がついて凄い噂となり高等科に広まった事を叶真に言われるまで誰1人気付いていなかった。




