表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
36/53

27話

どう言う訳か翔鶴副長がF-18に乗って出撃しています。

(理由は簡単、副長は空の男であり、米映画インディペンデンスディで何故か大統領自ら空中で陣頭指揮を執るべく戦闘機に乗って出撃したからです)

2021年5月17日早朝

この日はフィリピン奪還作戦の最終段階、マニラ奪還戦の初日(D-Day)である。

南シナ海には日米豪3か国の水上艦艇が集結し、在比中国軍に対する総攻撃を開始すべく、今まさに大海原を蹴り鋼鉄の巨龍達は進撃していた。

扶桑FIC(艦隊指揮所)

「東南アジア各国での作戦は始まったか?」

西田少将がそう聞くと、艦隊司令部付通信士官がすぐに答える。

「はっ、露越合同軍司令部より入電しました文は”発、ホーチミン市内露越合同軍司令部、宛各国軍司令部。我、これより作戦を開始する、成功の報を待たれし!”との事です!」

「露越両国の司令部から吉報が来るのを祈りたいものだ・・・・・・」

西田少将がそう言うともう一人の通信士官が、作戦開始時間になった事を伝え、彼は作戦を開始せよと各艦へ打電するように命じた。

米空母エンタープライズCIC(戦闘指揮所)

ダーウィン(司令部)より入電!”作戦を開始せよ!”との事です!」

ホーチミン(露越軍司令部)からも入電、”これより作戦を開始する!との事です!」

「始まったか・・・・・・作戦開始!!」

2人の通信士官がそう報告するとエンタープライズ打撃群司令のリチャードソン少将がそう言うと甲板で待機中の制空戦闘機と攻撃機(F-18とF-35)を発艦させる様に命じ、翔鶴も同様にF-18を上げる。

F-18(スーパー・ホーネット)は中国軍要撃機を3か国空軍と協力しつつ排除し、F-35(攻撃隊)は中国軍のマニラ司令部を攻撃せよ!」

リチャードソン少将がそう命じると戦闘機パイロットから”了解”と通信が入り、エンジンの轟音と共に多数の艦載機が飛び立つ。

エンタープライズ艦橋上

「遂にこの作戦(D-Day)が始まったか・・・・・・中国軍の迎撃も強力だから、何機が帰ってこれるかが、心配だな・・・・・・」

私がそう呟くと翔鶴さんがクスッと笑い、前世の前世の話をしてきた。

「あの時だって私の戦闘機隊が貴方の機体を結構落としたわよ、でもさ、今はこうやって肩を並べて”強大な敵”(中国軍)に立ち向かっている。これも何かに運命よね、昨日の敵は今日の友と言うじゃない・・・・・・」

翔鶴さんがそう言うと私はそう言えばそうだったなと頷く。

そして彼女が軍刀を空へと掲げた次の瞬間、中国軍戦闘機を発見したと言う知らせが翔鶴搭載のE-2(ホーク・アイ)早期警戒機から入った。

『クラウド01より日米航空隊、中国軍戦闘機部隊(敵要撃機)のお出ましだ!俺が情報を送るから、それまで待機せよ!』

マジシャン1(翔鶴第1飛行隊1号)了解!』『スカイ1(翔鶴第2飛行隊1号)了解!』『シャーク1(翔鶴第3飛行隊1号)了解!』『バスターズ1了解!』『メイス1了解!』『イーグル1了解!』

日米のF-18の操縦士が次々とそう言うとE-2は情報を送る。

ちなみにマジシャン1のパイロットは西村健次郎中佐といい、実は翔鶴の副長でもあり、かつ飛行長でもある。

勘のいい方はお気づきになったと思うが、西村中佐は、そう巡洋艦扶桑の艦長である西村大佐の弟であり、海軍航空畑を歩み続けたベテランである。

閑話休題、私はE-2から得た情報を私の護衛を担当するイージス巡洋艦足柄さんと金剛さん、ミサイル巡洋艦冬月さんと凉月さんに汎用巡洋艦の五月雨さんと漣さんなどに伝えるとすぐにエンタープライズさんと彼女の護衛であるイージス巡洋艦シャイローさんにアンティータムさん、そして同駆逐艦C・ウィルバーさんにサンプソンさん、マスティンさんへと伝える。

LINK16って本当に伝達能力が高くて、戦闘機にも簡単に情報が伝わって味方の防空能力が格段と上がるのね・・・・・・

前世の私が退役した1981年頃なんて、音声だけで管制失敗をした場合、撃墜される可能性が高かったけど、今はその可能性も薄そうね。

ともかく足柄さんたち護衛部隊の皆はすでにリボルバーを構えて、我が迎撃部隊(日米のF-18)が放った空対空(AAM-6)誘導弾(AMRAAM)から逃れた敵機群を薙ぎ払う準備を始めていた。

私も軍刀を空へ構えて、自分の護衛艦に対して指揮を下す。

と言うのも私は国防艦隊の中でも新式の艦隊戦闘指揮システムを搭載しており、純然たる防空統制装置を有する武蔵姉妹には及ばないけど優秀な目標評定機能などを備えているから、艦隊の統制も1つの役目なのよ。

さてと、敵さんはどこまで近づいてこれるのかしら・・・・・・

私はそう心の中で呟くとエンタープライズさんにも声をかける。

「そろそろ敵さんに航空隊のみんなが攻撃を開始する頃ね・・・・・・」

「そうね、期待しているわ・・・・・・あなたの部隊にもね」

「ふふふ・・・・・・私もあなたの部隊に期待しているわ」

私とエンタープライズさんの会話が終わると戦闘機隊からの通信が入る。

『マジシャン1、フォックス1!!』

飛行隊長で副長の西村中佐がそう言うと彼の愛機からAAM-6(17式空対空誘導弾)が目標へと向けて飛翔する。

その速度、マッハ4.7、物凄い速度で80㎞先の敵機へと向かう。

そして坂田や栗本もトリガーを押し、AAM-6(17式空対空誘導弾)を愛機の胴体から切り離し、目標へとそのミサイルが発射する。

同様に米海軍航空隊のF-18からも多数のAIM-120C(AMRAAM)が飛翔する。

どうやらこれらのミサイルはダーウィンから飛来した空軍のE-3(セントリー)早期警戒管制機(AWACS)によって誘導と管制がされており、私はその命中までの情報を上空から受け取っているだけらしい。

まぁ、それは米空母部隊の旗艦エンタープライズさんも同様らしいけどね。


こうして幕が開けたフィリピン奪還作戦だけど、面白そうな事になりそうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ