22話 後編
23話~が海戦です。
田崎のモデルはやはりルーデルにします。
梅おにぎりさん、変更をお許し下さい。
『スカイ・コマンダーよりホエール・フォール隊、敵戦闘機と味方戦闘機が交戦を開始した・・・・・・お前らの成功を祈る!』
「ホエール1、了解・・・・・・これより攻撃態勢に入る!」
俺こと田崎中尉はこの日、
俺が率いるホエール・フォール小隊が海面上数十mまで降下すると俺は猛禽の様な鋭い眼つきでHUDに表示されている敵艦がいるであろう未来位置を睨む。
そしてレーダーに敵艦艇との距離が表示される。150㎞だ。
「やっと敵がASM-3の有効射程に入ったか・・・・・・」
俺がそう呟くと俺は対艦誘導弾の発射ボタンの上に指を置く。
「スカイ・コマンダー、敵情報は?」
俺がそう聞くとスカイ・コマンダーのオペレータがすぐに敵情報を声とデータリンクで俺に送信してくれる。
『こちらスカイ・コマンダー敵邀撃機複数がそっちに迫っている、これからこっちの戦闘機を送るから任務を遂行しろ!』
「ホエール1了解、さっさと発射して面かるぞ!!」
『ホエール2了解!』『ホエール3了解!』『フォール1了解!』『フォール2了解!』『フォール3了解!』
5機の僚機からもすぐに反応があった。うん、友軍の士気は高い。
俺は通信が終わった直後に発射ボタンに手を掛け、前面の照準器を睨む。
「・・・・・・ホエール1!!フォックス1!!」
俺がそう叫ぶと両翼下のASM-3が切り離され、目標へと飛翔する。
いや、それに続く様にして僚機からも各2発のASM-3が飛翔していく。
今回の作戦において俺達は翼端にAIM-132を搭載し、ASM-3を主翼下に、それに加えて対艦攻撃後にある程度の空戦に加われる様にAAM-6も主翼下にそれぞれ2発搭載していた。
無論、航続距離を延ばす為にドロップタンクも2基搭載していた。
今作戦においては戦闘機の数も少ないと言う事もあってASMを撃った後のF-2は高い空戦機動を生かして空中戦に参加するつもりある。
俺らが急速に空域を離脱した頃、ASM-3は順調に低空を超音速で目標へと着実に向かっていた。
中国海軍巡洋艦北京艦橋天蓋
(急に海鳥が騒がしくなった・・・・・・嫌な予感がするわ・・・・・・)
私、巡洋艦北京の艦魂はお気に入りの艦橋天蓋から空を見てそう呟いた。
あと、私が前に宿っていたのはソ連海軍最後の砲戦型軽巡洋艦だったわ。まぁ、そんなのどうでも良いけどね・・・・・・
同艦CIC
「敵ミサイル、低空から超高速で接近中!対空戦闘用意!」
砲雷長である俺、江明征中佐がそう言うとそれを多数の乗員が復唱する。
(味方戦闘機も当てにならんし・・・・・・どうすれば?)
俺は様々な思考を回らしつつも、この船の防空システムを信じる事にした。
一応、最新鋭システムで管制されるレーダー、ミサイルと一通り揃っている。何より技術革新が進み、俺が入隊した頃より命中精度は上がっている。
俺はこの船に搭載している砲術装備や水雷装備の最高責任者としてシステムと搭載しているミサイルの性能を信じてミサイル発射を命じた。
暫くすると上海の船体前後に装備されたVLSからHQ-21対空誘導弾が綺麗な白煙を引いて目標へ向けて飛翔する。
いや、北京以外にも銀川、成都、西安の3隻も同じミサイルを放つ。
北京艦橋天蓋
「・・・・・・むっ!?南南西、距離150からミサイルが来ている!!お前らも気を付けろ!!当たったら痛いじゃ済まされないぞ!」
私がそう言うと他の連中もHQ-21ミサイルが向かう方角を眺めていた。
暫くするとミサイルが命中したと言う事がCICの方から聞えてきたが、これで防げたと私は思っていないし、嫌な予感がした。
そして私は常に不吉な予感はすぐに的中したのである。
Ka-31早期警戒ヘリが目標12発の内、7発が依然としてこっちへ接近を続けており、私は次のミサイルが即座に撃ってくれと心中で呟く。
そして数秒すると再びVLSからHQ-21が飛翔する。
私は苦虫を噛み潰した様な表情をしつつも空をにらみ続けるのである。
数百㎞南東、日本国防海軍扶桑打撃群
旗艦・巡洋艦扶桑FIC
「在比中国軍に対する最後の攻撃が開始。現在、中国空軍の戦闘機は日米豪3か国合同空軍と交戦中、我が軍のF-2戦闘機の対艦攻撃も開始され、後は我が艦隊が敵艦隊へ切り込みをかけるだけです・・・・・・」
通信士官がそう報告すると西田少将が中国艦隊との距離を聞く。
「中国艦隊と我が艦隊の距離は約200㎞、あと4時間です」
通信士官がそう報告すると司令は再びモニターを見つめる。
艦長室
「まったく少しは休ませてくれよ・・・・・・」
艦長である西村大佐の言う事に扶桑が答える
「仕方ないですよ艦長、それが任務なんですから・・・・・・」
「確かにな、まぁ仕方あるまい、中国艦隊がここの所、フィリピン海で蠢いているみたいだし・・・・・・日米豪で足並みが揃わなきゃこまるしな」
西村大佐がそう言うと扶桑は微笑みつつ、コーヒーを出した。
「すまないな扶桑、お前には迷惑かけっぱなしだ・・・・・・」
彼がそう言うと扶桑は顔を赤くつつそれに返す。
「艦長さんの指揮のお蔭で私は戦いに生き残る事が出来たんですよ」
扶桑がそう言うと艦長は”ははは”と豪快に笑って返す。
「もうそろそろ抜錨の時間だ、用意は良いな?」
「はい、勿論ですよ!艦長!!」
扶桑がそう言うのと同時に機関科員が機関を動かし始めた。
そして次の瞬間だった、西田少将が各艦へ出港を命じたのである
『各艦、出港せよ!!』
西田がそう言うと20隻以上の日米豪3国艦隊は決戦海域へ向かうのである。
ホエール・フォール隊総隊長
田崎俊樹中尉(25歳)
山口県岩国市出身、国防軍統合操縦士学校卒業。
使用機 F-2D”ゼロ・ファルコン”
杉野・周の部下の1人、空戦のセンスは普通だが、対地・水上攻撃に執念を燃やす戦闘機乗りとしては珍しいタイプの男、一応7機撃墜のエース。




