表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
26/53

19話

史実ではソロモンの鬼神とか言われている悪魔夕立の無双です。

後半は空戦の前半と行きます。因みに周大尉も空軍の主人公の一人です。


でも艦これの強力な駆逐艦の中で私は時雨が1番好きです。

関係ないですが25DDは時雨か初霜と予想しています。(作中で命名しましたけどねw)

スールー海の周辺では日米及び中国艦隊が血で血を洗う壮絶な戦いをしていた頃、大規模な損傷を被った日米のイージス巡洋艦鳥海とモントレーは巡洋艦夕立及び村雨、霧雨の護衛の元、セレベス海を抜けて浮きドックの待機するパプアニューギニア方面へ向かっていた。

無論、中国軍はここで2隻を沈めようとしていた。理由は簡単であり、もし撃沈に至った場合、落ち込んでいる自軍の士気が上がり、高まっている敵軍の士気が下がるであろうと踏んだからだ。


夕立艦橋上部

「海が綺麗ね・・・・・・そしてどこまでも広がる青空と入道雲、今が戦時じゃなければ絵を描きたいわね・・・・・・」

夕立の艦魂である私がそう呟くと私に随伴する村雨さんと霧雨さんに、護衛対象である怪我をしている鳥海さんとモンテレーさんも頷く。

まぁ、それはともかく、CICの様子も気になるわね。

護衛部隊旗艦・夕立CIC(戦闘指揮所)

艦載無人機(ファイア・スカウト)が敵高速艇を探知しました!」

「何だと?制空権(そら)はともかく制海権(うみ)は完全にこっちが支配(コントロール)しているはずだぞ?」

護衛部隊の指揮官に指名された夕立艦長の矢崎中佐は制海権を(日米連合)に握られた状態で行動する中国軍高速艇の存在に首を傾げた。

『こちらカモメ1!レーダーによると高速艇の種類は中国海軍の大量生産型ミサイル艇、紅碑型!数は10以上!』

「・・・・・・艦長、如何致しますか?」

通信を聞いた副長がすぐに艦長に問う。

数秒を置いて口を開いた矢崎艦長の表情に迷いは無かった。

「対艦ミサイルをミサイル艇に向けて発射する!目標の位置と距離は逐一カモメ隊が報告してくれるか?」

『カモメ1了解、燃料の続く限りサポートいたします!』

「夕立、了解!霧雨と村雨にも伝えろ!」「アイサー!」

カモメ隊と夕立艦長の会話が終わると次なる命令を艦長が下す。

「対艦ミサイル発射用意!発射弾数2つ、目標敵ミサイル艇!」

「水上戦闘用意、ハープーン発射用意!発射弾数2つ、目標中国軍ミサイル艇!照準の準備が完了次第ミサイルの発射を許可する!」

だが、紅碑型ミサイル艇から先にYJ-82対艦ミサイルが発射され、決断を迫られた艦長は即座に発射命令をだしたのである。

「各艦に対し電波妨害用金属片(チャフ)発射命令を伝えよ!」

艦長がそう言うと通信士官が遠隔操作が可能な探照灯を用いて村雨と霧雨に伝え、それを受け取った2隻(村雨と霧雨)の通信士官が探照灯の損傷した鳥海とモントレーに手旗信号で伝えるのであった。

幸いにも2隻とも発射機もジャミング装置も健在であったが、特にステルス性の低さが指摘されていたモントレーは損傷で大幅にステルス性が低下しており、ジャミングやチャフをばら撒いても効果が薄い可能性があった。

(ちくしょう・・・・・・敵ミサイルの数は1・・・4・・・8・・・12と増えてやがる・・・・・・絶対に俺らを沈める気だな・・・・・・)

矢崎はそう胸中で呟くと対空戦闘を命じた。

暫くすると第1煙突と第2煙突の間に装備されたMk-56(短SAM用)のVLSから2発のESSM(発展型シースパロー)が放たれたのである。


艦長自身、この船(夕立)は元々艦隊(フリート・)防空エア・ディフェンス用に作られた訳では無い事を理解していたし、3隻で合計6発のESSMを撃った所で16発ものSSMをどこまで落とせるか何て高が知れている。

ESSMは16発ものYJ-82の内、3発を撃墜したにとどまり、夕立以下3隻は第2斉射に備えていたが、一方で主砲射撃用意も始めていた。

「無駄な足掻きとなったかもな・・・・・・でも抗わないよりましか」

艦長が小声で呟いた、次の瞬間。残っていた13発のYJ-82の内5発が突如としてレーダースコープから消え去ったのである。

(くそっ!!高度を下げやがったか!!)

艦長がそう思った次の瞬間、艦隊とミサイル艇のちょうど中間地点に突如として別の航空機の存在を示す輝点が表れたのである。

「艦長!!友軍戦闘機部隊(空軍のF-2)です!!」

電測員がそう報告すると艦長は胸をなで下ろした。

因みにこのタイミングでSSMを撃墜したF-2が所属する部隊はエリート部隊と言われ、周義男大尉が率いるオリオン中隊であった。

そして次の瞬間、夕立以下3隻が放った合計12発のハープーンの内、3発が立て続けに3隻の紅碑型ミサイル艇に命中、2隻を撃沈し、1隻を大破させたのである。

2隻が撃沈され、1隻が大破漂流しているというのに指揮艦含む9隻のミサイル艇はミサイルを撃ち尽くしたのに勇猛果敢に接近を続けていた。

(まずい紅碑型は30㎜機銃を装備している・・・・・・いくら30㎜と言えど多数撃ち込まれれば動けなくなる事は必至だ・・・・・・)

艦長がそう思考を巡らせると艦長は思い切った決断を下した。

「CICより艦橋、両舷前進全速!!」

「か、艦長本気ですか!!敵は3倍ですよ!!」

砲雷長はそう言うと艦長は黙って頷いた。


夕立艦橋上部

「面白い事になってきたじゃない・・・・・・あの時(トラック沖海戦で)もコロラドに肉薄して魚雷を発射して撃沈に追い込んだけど今回はミサイル艇に対して突撃なんて面白そうね・・・・・・」

私はそう言うと機関拳銃をホルスターから抜き出し、不敵に笑った。


再びCIC(戦闘指揮所)

「誘導砲弾装填、弾数8つ、目標敵ミサイル艇群の先頭を航行する4艘!発射用意完了次第発射を許可する!」

「発射用意!・・・・・・ってぇー!」

砲雷長がそう言うと76㎜速射砲からイタリア製の対水上用誘導砲弾が紅碑型ミサイル艇に向けて飛翔するのであった。

GPSによって誘導されるこの砲弾は必中半径が20mと命中精度が優れており、主にミサイル艇に対する対策としてフランスやドイツ、そして日本でも採用されている優れものであり、今後も導入国は増える見通しである。


閑話休題、誘導砲弾は見事ミサイル艇4艘を粉砕し、轟沈に追い込んだ。

にもかかわらずミサイル艇は相変わらずこちらへ接近を続けていた。

30分後、相対距離30㎞を切ると夕立は76㎜砲射撃に備える。

そしてそれから10分もしない内に射撃命令が下る。

「主砲、徹甲弾装填!!夕立の力を侮るんじゃねぇえー!!」

砲雷長がそう叫ぶと夕立の76㎜速射砲が10㎞先まで接近してきた紅碑型ミサイル艇に向けて容赦なく発射される。

無論、夕立の艦魂はもっていた機関拳銃をミサイル艇の方角へ乱射する。

そして30秒も経つと、残った5隻のミサイル艇は海中へ没したのである。


その15時間後、無事にパプア方面に5隻は到着し、豪州へ向かった。


一方、艦隊を一時的に援護したオリオン中隊は・・・・・・

2021年4月16日正午、セレベス海上空

俺は周義男、この部隊の指揮官で、現時点で5機の敵を落とし、それで5つの桜のマークを愛機に描いている。無論、親友の杉野同様にエース(撃墜王)だ。

「オリオン1より各機、どうやら敵さんのお出迎えの様だぜ・・・・・・」

俺が無線に向けてそう言うと彼と彼の部下たちはさっき補給を終えて再登載したばかりのAAM-6を撃てる様にマスターアームキーを入れる。

早期警戒機(スノークラウド)より入電!目標は中国軍(連中)の最新鋭機J-31だ!」

『J-31だと・・・・・・俺が待ってた大物じゃねーか』

『おいおいオリオン3、そんな死亡フラグ染みた事言うなよ・・・・・・』

オリオン5こと吉田中尉がそう言うとオリオン3こと桐村少尉が反論する。

『死亡フラグなんてあるもんか!お前何言ってんだよ!』

『だから心配なんだよなぁー』『うるせぇーお前に言われたくない!』

どうやら何時もの二人(部隊の問題児)が口論を始めた様だ。

口論を見かねた訳では無く隊長として俺が二人を注意する。

「おい!二人とも口論するのは凱旋した後にしろ。でなきゃ飯抜くぞ!」

『『ハーイ・・・・・・』』

隊長である俺がそう叱ると二人とも口論をやめたのである。

次の瞬間だった。愛機の操縦室に警報音(ロックオン・アラーム)が鳴り響いた。

「ちっ!?先制攻撃を受けたか!ちっ!各機散開(ブレイク)!!」

俺はそう言うと操縦桿を右に傾け、機体は右へ旋回する。

そして俺が率いる1個小隊2機の僚機が追従する様に右へ旋回する。

それに対して左にいた機体は左に操縦桿を倒し、左に向けて旋回していく。

「ふぅ・・・・・・まさか先制攻撃をするとはな・・・・・・敵さんも相当な手慣れな様だな・・・・・・面白そうじゃねーか!」

俺はそう言うとAAM-6(レーダー誘導弾)用の発射トリガーを押す。

「オリオン1!フォックス1!」

そう叫びつつ俺はトリガーを押し、愛機から命令通りにAAM-6(17式空対空誘導弾)が切り離され、そのAAM-6(17式空対空誘導弾)は目標に向けて飛翔する。

使っている身としては実に良く出来たミサイルだと感心している。

だが次の瞬間だった、再びミサイル警報が鳴り響いた。

「くそ!またミサイル警報か!!」

俺はそう呟くとらせんを描く機動であるバレルロールをとりPL-12と思しき中国軍ミサイルを回避する事に成功した。

「面白れぇ事になって来やがった!!」

本来冷静沈着な俺をここまで熱くさせるとは相当な熟練した(パイロット)が乗っているに違いない。ここは負ける訳にはいかんと俺は思い再び愛機を加速させたのである。

そして30秒もしない内に互いが目視できる距離になったのである。

どちらも撃墜された数は0、しかも敵も6機。条件はフェアだ。

そしてこっちは基地も近いのに対し、相手は長距離進出してる部隊だ。

俺がミサイル発射用のトリガーを押そうとした次の瞬間だった。

愛機の操縦室に再びミサイル警報が鳴り響いた。

すぐに俺は操縦桿を機体を緩やかに降下させ、赤外線妨害用閃光弾(フレア)の発射と機体をロールさせながら上昇させるインメルマンターンと呼ばれる機動を組み合わせる事で追尾してきたミサイルを海面へ落とす事に成功した。

そして俺は鈍重な事で知られるJ-31の背面上空に付いて暫くするとそのJ-31(俺を撃った敵機)の斜め後方に位置したのである。

「・・・・・・流石だったが終わりだ、オリオン1!フォックス2!」

俺が叫ぶと愛機(F-2)の翼端からAAM-7(19式空対空誘導弾)が目標へ向けて飛翔し、その数秒後には俺を狙っていたJ-20に吸い込まれ、その機体はただの金属片と化して落下していったのである。

「敵機撃墜・・・・・・」

俺はそう言いながら落下した敵機から出る黒煙に対し敬礼をした。

その直前に落下傘が機体から射出された事もあるから俺はソイツ(敵操縦士)が脱出した座標を味方の救難ヘリ部隊(ブラックホーク)に伝えて、ソイツの無事を祈った。

撃墜出来た敵機は俺が落とした1機含めて2機に留まったが、幸いこちらの被害は無く、虎の子とも言えるF-2(ゼロ・ファルコン)を失う事は無かった。


俺はさまざまな思考を巡らせつつ5機の僚機と共に基地へ向かった。

バレルロール

螺旋を描くように飛行し、オーバーシュートさせるのに有効。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ