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16話

私の大好きなズムウォルト級が初登場しますが、まだ活躍はないです。

推奨BGM 某ブラウザゲームより”決戦鉄底海峡を抜けて”を再推奨


と言うより私があの曲が好きなだけなんですけどねw


ノルマンディーとモンテレーは設定上、2017年頃に台湾の独立や中国の軍拡を受けて、将来的な不測に備えるべくノーフォークから真珠湾へ母港を変更しています。

台湾海峡海戦から4日立った4月16日暁前、ラガイ湾

中国海軍は空母広東を旗艦に、護衛として巡洋艦北京と重慶を筆頭に西安、成都、銀川ら6隻の蘭州級駆逐艦に、フリゲート安慶、煙台、三明などの最新鋭フリゲート多数を集結させ、決戦に備えていた。

それに対抗する日米連合艦隊は総旗艦である空母エンタープライズとその直後を航行する翔鶴に、海兵隊遠征打撃群ではなくF-35を多数搭載した強襲揚陸艦ボノム・リシャールに加えて軽空母鳳翔、山城、日向からなる大空母艦隊を中心に周囲には護衛としてイージスを凌駕すると言う噂の防空巡洋艦である武蔵とズムウォルトにイージス巡洋艦である足柄、金剛、妙高、ノルマンディーの4隻が位置し、イージス駆逐艦J・P・J、チャン・フーンにカーチス・ウィルバー、マッキャンベルと日本の汎用巡洋艦五月雨、有明、曙、春雨が艦隊の外縁防御を担う。

そして上空ではF-35B/C(ライトニングⅡ)F/A-18E/F(スーパーホーネット)の3種類の戦闘機が引っ切り無しに飛び去り、上空警戒を実施する。


一方、合流した艦隊と別れた打撃艦隊は巡洋艦扶桑を旗艦に、扶桑のタイプシップとなったズムウォルト級であるマイケル・モンサー、米イージス巡洋艦モンテレー、日本のイージス巡洋艦霧島、鳥海、愛宕に防空巡洋艦秋月の計6隻のミサイル巡洋艦と米イージス駆逐艦フィッツジェラルド、マスティン、サンプソン、J・S・マケイン、イノウエの5隻に加え村雨型汎用巡洋艦村雨、霧雨、夕立と高波型汎用巡洋艦大波、漣と初霜型汎用巡洋艦暁の駆逐艦11隻に加えて姉妹艦瀬戸霧を喪い、復讐の為に加わった朝霧型駆逐艦瀬戸霧、沢霧、海霧の合計21隻で構成されており、その目的は中国艦隊の主力を吊り上げ、一気に艦隊決戦で蹴りを付ける事にあった。

いや、なにより高性能のミサイル巡洋艦が6隻と駆逐艦が10隻もいる時点で、日米側が如何に本気であるかが証明されている。


そして水中でも密かな戦闘が始まろうとしていた・・・・・・

シブヤン海に潜む潜水艦黒龍は潜望鏡深度に位置し、海面に通信アンテナを露頂させ、司令部からの連絡を今か今かと待ち侘びていた。

「艦長、司令部より通信あり、作戦C1との事です!」

「そうか・・・・・・作戦開始、急速潜航、ベント閉めろ!」

艦長である西村和哉中佐が通信士の報告を聞くとすぐに作戦命令を下す。

「潜望鏡収納!急速潜航ー!!総員、魚雷戦用意!!」

水雷長を兼務する副長がそう言うと黒龍は潜望鏡を収納し、頼りになるセンサーはソナーだけとなり、ソナーマンの実力が試される事になる。


黒龍は密かにラガイ湾に忍び寄り、攻撃のチャンスを伺っていたが、まさにこの時攻撃命令が下り、空母広東に向け牙を剥いたのである。

「1番から6番、18式魚雷装填!!」

水雷長がそう言うと黒龍の魚雷発射管に6発の魚雷が装填され、発射管が開放され、発射命令が下るまで待つ。

「・・・・・・1番から3番、発射!!」

ストップウォッチを持った艦長が発射命令を下すとスイッチを担当の士官が押し、暫くすると発射管から3発の魚雷が敵艦へと向かう。


「最近の魚雷発射装置や装填機構って凄いのね・・・・・・あんな大きい魚雷を僅か数秒で装填できちゃうのね・・・・・・」

私はそう呟くと、前に憑依していた伊58潜水艦と比較してその魚雷発射の為のメカニズムの変わり具合に驚いた。

すると乗員の中でも下士官と思われる男が唖然とした表情をしていた

”もしかして私が見えるのか?”私がそう思った次の瞬間、彼が私に話しかけてきたのである。

「お前は何者だ!?ここは関係者以外立ち入り禁止の発射管区画だぞ!」

男がそう言うと私はすぐに受け答えをする。

「私はこの船(黒龍)の化身よ、つまり船魂と言った所かな」

私がそう言うと男は頭を抱えた。

「な、なんだと!?お前はこの船自身だと!?そんな馬鹿な!」

彼は暫く頭を抱えたが納得いかないので、私にある要求をしてきた。

「じゃあお前がこの船である事を証明できるものはあるのか?」

「えぇ、この船の魚雷を発射する際に私は敵船との距離を計算するわ、そして現在の距離は約8㎞、最も大きいのは5万t級の空母、そしてそれがこの船が狙っている目標ね・・・・・・」

「す、凄い・・・・・・確かに距離は8.2㎞、目標は広東と言う空母、どちらも正解だ、確かにこの船である事は間違いないな・・・・・・」

彼がそう言うと納得した表情でまたスクリーンを見つめ始めた。


それにしても蒼龍さんや黒潮さんは私と違って前世は空母だから狭い潜水艦の空間に慣れてないから大変でしょうね、私はこれがいいと思うけどね。

さて、さっき発射した魚雷は今頃どうなっているか気になるわねぇー。


一方、洋上では・・・・・・

中国艦隊フリゲート三明戦闘指揮所(CIC)

「・・・・・・ぎょ、魚雷音調知!!数3つ、右舷7000より接近中!」

ソナー手がそう報告すると砲雷長がすぐに対潜魚雷の発射命令を下したが、そのソナー自体が音響ステルス性に優れ、世界最強の通常動力潜水艦と称される蒼龍型潜水艦である黒龍の存在を捉える事が出来なかった。

「主砲砲戦、目標右舷海面上!!敵魚雷!射撃用意!」

一応、江衛型フリゲートの搭載する79式10㎝56㎝連装艦載砲は1門当たり25発の発射速度を持つため、水上射撃にも適していたが、精密な射撃管制が不可能なお粗末な射撃指揮装置を有する同フリゲートでは魚雷と言う物凄い小型で高速な物体を迎撃するのは困難である。

ましてミサイルと違い、散弾を水中に撃つのは無駄な事でもある。


暫くすると三明の船体中央部に水柱が立つと一瞬にして同艦の運命が決したのである。轟沈、つまり一瞬にして撃沈されたのである。


黒龍発令所

「2500t級フリゲートの轟沈を確認しました!!」

報告を聞いた艦長はニヤリとしたがすぐに次の命令を下した。

「1番から3番、再装填、4番から6番、発射!目標広東!!」

艦長がそう言うと魚雷発射管から3発の18式魚雷が広東へと向かう。


無論、三明の撃沈を受けて中国艦隊は対潜ヘリを飛ばしていたが、同様に作戦に就いていた潜水艦雲龍が放った潜水艦発射型対空誘導弾の餌食となっており、上空からの対潜哨戒は自殺行為となっていた。


中国艦隊司令は報復としてJ-15(チャイナ・フランカー)J-10(海猛龍)による合同攻撃部隊を扶桑打撃群へと差し向けたのである。

因みに護衛担当のJ-15は翼下に4発のR-73(アムラームスキー)を翼端に2発のR-77(赤外線空対空誘導弾)を搭載している、それに対し攻撃担当のJ-10(海猛龍)鷹撃-82(YJ-82)を主翼下に2発、自衛用に2発のR-77(赤外線空対空誘導弾)を搭載している


日米側の狙いに嵌った中国軍航空部隊は扶桑打撃艦隊へと向かっていた。

そして日米両軍は海空合同戦闘(エア・シー・バトル)構想によって中国軍フィリピン占領艦隊を殲滅すべく、早期警戒機であるE-3やE-767を豪州にあるダーウィン空軍基地やグアム飛行場から長躯出撃させていた

『こちらスノークラウド(E-767AWACS)、中国軍戦闘機が発艦、現在、そちらへ向かっている!敵がミサイルの射程に入り次第、発射を許可する!』

「シャーク1了解!」『ブレイブ1了解!』

武原と栗本がそう言うと2人とも酸素マスクし、バイザーを閉める。


そして2人ともモニターを睨み続け、ミサイルの射程に入りつつある敵の情報を長射程対空誘導弾(17式空対空誘導弾)へとインプットする。

「シャーク1!!フォックス1!」

武原がそう叫ぶとAAM-6(17式空対空誘導弾)が目標へ飛翔する。


そして彼に引き続き、彼の僚機や栗本もAAM-6(17式空対空誘導弾)を次々に放つ。


その数12発、この瞬間を一言で言えばUFOをF-18で邀撃する米映画の一シーンの様だ。

「さぁどうなるかな・・・・・・」

武原がそう呟くとAWACS(スノークラウド)に誘導が引き継がれる。

そして30秒後、ピーと言う音がすると1つの目標が消え去った。

「シャーク1より行動中の各部隊、我敵機撃墜!!」

彼がそう報告した直後、敵からも誘導弾らしき物体が放たれたのである。


”シブヤン海の宴”と呼ばれるフィリピン中部奪還作戦の幕が開いたのである。

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