15話
前回に引き続き台湾海軍vs中国海軍
推奨BGM 前回に引き続き秋E・夜間戦闘
政治将校が子供っぽいですが気にしないでください。
丹陽戦闘指揮所
「さてと、倍返ししてやろうじゃねーか!!」
司令がそう言うと巡洋艦丹陽の垂直発射管から超音速対艦ミサイルである雄風4型を放たれたのである。
暫くすると3隻の台北級駆逐艦及び4隻の基隆級駆逐艦と駆逐艦春陽と春陽に率いられた成功型巡防艦の生き残りである成功、岳飛、鄭和が雄風3型対艦ミサイルを発射管から放ち中国艦隊に対して反撃を開始した。
中国海軍台湾方面派遣艦隊旗艦は昆明型誘導弾駆逐艦南京である。因みに中国人民解放海軍台湾方面派遣艦隊は馬公を拠点に、先述の南京を筆頭に駆逐艦4隻とフリゲート4隻で編成されている。
(連中の対空ミサイルをどれだけのミサイルが潜り抜けれて被害を与えられるのか・・・・・・・)
陳艦長がそう心の内でそう呟くとすぐにCICのモニターに目を移す。
モニターに映った黄色い友軍の誘導弾を示す輝点と赤い敵軍の誘導弾を示す輝点が交差した際に24個の黄色い輝点の内7個が消えたのである。
(残り17発か・・・・・・さて、何発が当たるかな?)
司令である宗少将がそう心中で呟くと4発のミサイルが一斉に加速する。
4発のミサイルは加速すると中国艦隊にあえて探知され易いように高度を上昇させた。一方、残りのミサイルは巡航高度を保ちつつ水平線の下に隠れつつ亜音速で慣性誘導による飛行を続けていた。
昆明型誘導弾駆逐艦南京戦闘指揮所
「敵対艦ミサイル4発が我が艦隊へ急速接近中!!着弾まであと5分!」
「各艦、加速してきたミサイルに対し照準完了次第、HQ-9発射用意!」
司令がそう言うと砲雷長がすぐに目標情報を情報共有装置を通じて僚艦へと伝達し、対艦ミサイルに照準を合わせた。
「発射用意!!・・・・・・発射!!」
力強い声で発射命令を砲雷長が下すと8隻の駆逐艦とフリゲートから16発の対空誘導弾が台湾海軍のSSMに向けて飛翔する。
「!?・・・・・・敵対艦ミサイル13発も加速を開始しました!!」
レーダー士官がそう報告すると政治将校が更にミサイルを撃つ様に命じる。
「とにかく撃てる限り撃つんだ、撃って撃って撃ちまくれ!!」
「ですが政治大佐殿、対空誘導弾の誘導数には限界がありますすが、052D型のシステムは最新鋭のモノなので確実に撃ち落とす事が可能です」
艦長がそう言った次の瞬間、4発中1発に命中、続いてもう1発の輝点が消え去り、更に残った2発もすぐに消え去ったのである。
だが、13発は依然として接近を続けていた。
13発の内4発が囮として加速して中国艦隊に急速に接近をしたので、中国艦隊は囮である4発には目もくれず9発に照準を合わせた。
だが、対空誘導弾を発射した直後、艦隊外縁にいたフリゲート准南に直撃、同艦は数秒もしない内に大爆発を起こして全ての乗員を道連れに爆轟と共に海底へと消え去ったのである。
「・・・・・・じゅ准南轟沈!!」
レーダー士官がそう戦闘指揮所全職員に報告した直後、その南京にも物凄い衝撃が襲いかかったのである。
『こちら応急指揮所、格納庫にて火災発生!!』
「くそっ!!応急班は急いで消火活動を実施せよ!」
艦長がそう言った次の瞬間、南京の横を航行していた准南の同型艦である懐化が真っ二つになって轟沈したのである。
「ちっ、江衛型は脆いな・・・・・・くそっ、反撃は可能か?」
司令がそう言った次の瞬間、機関室から悲鳴に近い報告が入った。
『操舵室浸水により操舵不能!!人力操舵装置も損傷しました!』
(ここは総員、離艦命令を下すべきか・・・・・・)
艦長が心中でそう呟いた瞬間、政治将校がまた口を挟んだ。
「言っとくが、どんなに損傷してもこの船を離れるのは許さんぞ!!」
「うるさい!!人命が第一だ!!」
艦長がそう言った次の瞬間、政治将校は艦長に向けて発砲したのである。
「貴様は逆賊か!!言っとくが最後の1隻、1人まで戦い続けろ!」
政治将校が艦長を射殺した次の瞬間、政治将校は後頭部を突如殴られ、床に倒れこんだのである。
気を失った政治将校をしり目に乗員たちは一斉に船を離れるために船内では多数の人混みが形成され、混乱状態が起きていた。
運良く船を離れる事が出来た者もいれば、離れる事もが出来ずに火災に巻き込まれた者もおり、その運命は人によって違ったのである。
丹陽CIC
「敵旗艦、沈みます・・・・・・・」
砲雷長がそう報告すると艦長や司令は黙祷を捧げた。
敵に対して黙祷を捧げ、敬意を表するのは軍人として当然である。
「家族のいる国に帰りたかっただろうが、仕方あるまい・・・・・・」
「その通りだな、艦長・・・・・・」
艦長が言った一言に司令がそう返したのである。
台湾海軍はフリゲート5隻を喪失したのに対し、中国艦隊はこの戦いで南京含む3隻の駆逐艦とすべてのフリゲートを喪失したのである。




