10話
時雨のイメージ
船自体
初霜型汎巡(CM=Cruiser Multi purpose)を参考
艦魂
髪の毛は首の下まである+身長は比較的高い、比較的真面目
武器は拳銃+日本刀+89式歩兵銃
今回の主役メカは国防海軍の”初霜型汎用巡洋艦時雨”です
戦線崩壊
中国軍が占領していた沖縄本島の奪還に成功するも、それも束の間、フィリピン全土が陥落、フィリピン政府は豪州ダーウィンへ命からがら脱出。
マニラ市は完全に中国軍の占領下に下ったのである。
一方、太平洋上の各所で末だに日米両艦隊と中国海軍が死闘を交えていた。
そして私、時雨もその1隻で、主に僚艦である初霜、雪風と協力して中国海軍の潜水艦を彼らの言う第1防衛線の外に出さない様に網を張っている。
さて、これから私の乗員たちの活躍ぶりを紹介しようと思う。
汎用巡洋艦時雨CIC
「60Kより入電!!敵潜との距離25(㎞)!、深度は50(m)!」
水雷士の1人がそう報告するとこの船のASW部門の再専任指揮官である水雷長が砲雷長へASROCの発射許可を申請する。
「対潜誘導弾の発射を許可する、目標諸言の入力完了次第、発射せよ!」
砲雷長がそう命じると水雷士が情報をコンソールに入力する。
「目標諸言、入力完了、射撃命令を!!」
「発射用意!!・・・・・・撃て!!」
砲雷長がそう叫ぶと時雨の前甲板に装備された16セルのVLSの内、1セルから新型ASROCと呼ばれる対潜誘導弾が空へと舞いあがる。
その飛翔体は暫く真っ直ぐ上昇すると、ある一定の高度に達してから緩やかなカーブを描いて海面へと向けて緩降下を開始する。
無論、レーダードームの横に立っている私も見張員同様にそのアスロックが飛翔する光景を少しの間だけ眺めていた。
「アスロック、順調へ目標へと飛翔中!!」
水雷員がそう報告すると砲雷長はソナー表示盤を睨み続ける。
「・・・・・・着水しました!」
そういう報告が上がると、弾頭に装備されていた09式短魚雷は目標である中国海軍の宋型潜水艦に対してスクリュー音を頼りに向かう。
このアスロックとか言う兵器だけど非常に優秀な性能を持っているとか聞くけど、敵の音源をとらえてそこへ向かうってまるで空中に向けて放つミサイルと同じね。そしてもっと凄いのは私に装備されている魚雷迎撃用の魚雷とか言うよくわからない装備ね、でも本当に使うのはご免だけどね。
中国軍潜水艦もそれに気付いており、攻撃を急きょ中止し、離脱を試みようとする一方で既に魚雷発射命令も下していた。
宋型潜水艦発令所
「魚雷発射!!撃てー!!」
艦長がそう叫ぶと中国国産の最新鋭魚雷が目標である時雨へと向かう。
(散々、俺たちの僚艦を沈めてくれた恨みをここで晴らさせてもらうぜ!)
艦長の全中佐が心の奥底でそう呟いた次の瞬間だった、凄まじい衝撃が彼らの船を揺らしたのである。
「くそっ・・・・・・な、何が起きた!!」
彼がそう言った、次の瞬間であった発令所に大量の水が流れ込み、その水圧によって全中佐含む多数の乗員は押し潰されて圧死したのである。
時雨搭載SH-60
「こちらホーク1、敵潜水艦と思しき浮遊物の浮上を確に・・・・・・ホーク1より時雨!!貴艦に向けて魚雷が発射された模様!警戒されたし!」
『時雨よりホーク1、了解した、我、警戒厳とする!』
時雨のCICの士官の1人が言うと、時雨は急速に舵を切り、ウェーキマスカーと呼ばれる推進装置の音を泡で掻き消す装置を稼働させた。
加えて時雨搭載の魚雷迎撃用魚雷と曳航式音響囮の発射体制が整う。
時雨CIC
「時雨よりホーク2、ヘルファイアによる対魚雷攻撃は可能か?」
『ホーク2より時雨、魚雷の予定進路を送信していただければ可能です』
「そうか、時間が無い、情報を送信するから頼む」『ホーク2了解!』
時雨が交信を終えるとホーク2は時雨の数百m真横で待機していた。
再びホーク2へと場面を移す。
「機長、時雨の魚雷迎撃装置が稼働しました!こちらも迎撃用意を整えましょう!」
「そうだな・・・・・・ディッピングソナー降下、ヘルファイア用意!」
・・・・・・数秒の沈黙が機内を包む。
「魚雷との距離、500m!!」
「マスターアームの固定解除、発射用意!」
「・・・・・・サーモカメラに反応!!目標との距離50(m)!!」
「タイミングも熟した、よぉーし・・・・・・発射!!」
次の瞬間だったSH-60Kに搭載されていたヘルファイア対艦ミサイルが水面に向けて放たれ、シーホークはディッピングソナーを投棄して一気に急上昇を試みたのである。
その直後、私は万が一の衝撃に備えて腕で顔を隠していた。
ドォーン!!・・・・・・と言う轟音が響いた直後、顔をあげて海を見ると巨大な水柱が数百m手前に形成され、魚雷が航行している事を示す推進音がソナーに無い事から魚雷の撃破に成功したのだと私は気付いたのである。
「ふぅ・・・・・・まったく心臓に悪いわ・・・・・・」
私が艦橋の中でそう呟くと2人の士官が唖然とした表情でこっちを見ていた。
「おい・・・・・・谷本、女の人の幽霊だぞ・・・・・・」
「縁起でも無いこ・・・・・・って本当だ!!と言うかこの船の女性乗員って数名だよな、しかも機関長以外士官は居ないはずだよな・・・・・・」
「あぁ、その通りだ・・・・・・石田」
私はすぐに石田大尉と谷本大尉に話しかけたのである。
「私はこの船の化身、”時雨”だ、お前らの事は知っている、右にいるのは石田航海長、左は谷本副航海長、で二人は江田島の同期だと言う事も」
「「すげぇー・・・・・・て言うか、何で知っているんだ?」」
「何せ、私はこの船だからこの船の乗員を知り尽くしているからね」
「そうなのか・・・・・・と言うか俺には特別霊感は無いが、何であんたが見えたんだ?」
「さぁね、でも特別な才覚以前に、乗艦に尽くした人間が見えるそうよ」
「そうなのか・・・・・・じゃあ藤原艦長とかとも会った事は?」
「勿論あるわよ、彼はこの船の指揮官だもの」
彼らは私の話を聞いて唖然としていたが、私のおかげで魚雷を回避できたと思っているらしいけど、この船の機動力は一般的な巡洋艦の中でも極めて普通な方であり、むしろヘリが救ってくれた方が大きいと思うわ。
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