7話
瑞鶴型空母出撃!!
瑞鶴第2中隊の隊長のモデルは大空のサムライ坂井三郎で、岩田のモデルは日本のハルトマンこと岩本徹三です。
どうでも良いですが、F-18は低空機動性に優れておりプガチョフ・コブラに近い機動が出来るそうですね。
2021年4月12日、東シナ海
輪形陣を組んだ8隻ほどの艦隊が航行していた。
その輪形の中央に位置するのは結構大きな航空母艦で名前は瑞鶴と言う。
空母瑞鶴の前に武蔵と言う1万5千t級の超大型巡洋艦が、右には足柄と言う1万の大型イージス巡洋艦が、左には9500tのイージス巡洋艦が、そして後ろには7000t級の秋月型巡洋艦冬月が航行していた。
そしてその周囲を巡洋艦夕立、五月雨に高波が航行していた。
さらに言えば水中には蒼龍型潜水艦蒼龍と雲龍が航行しているが、水中なので視認する事は不可能である。
「急げ!!急げ!!敵さんは待ってくれないぞ!!」
私の乗員1200名の中で120名の人員を誇る武器装着員に対して第651航空隊第2中隊長でF-18EJの操縦士坂田三郎大尉が言うと武器装着員達が次々にF-18に誘導弾を装着していた。
申し遅れた私はこの船の艦魂瑞鶴だ。
「よぉーし、こいつを射出機に固定してくれ!」
坂田大尉がそう言うと彼のF-18が船首に装備された射出機に固定される。
どうやらこの射出機は電磁力方式を採用している事もあって、その航空機に見合った出力に出力を調整可能と言われており、従来の射出機と比較して機体の寿命を減らさないで済むと言うメリットを有する。
私の知らない間に磁石を用いた射出機が日本でも開発されてたのね、私が側面昇降機装備等と言った全面改修を受けた1951年に搭載されたのはアメリカ製の蒸気式だったけど、あの後、私は1974年にはハリアーを搭載する為に射出機を撤去して
数秒後、坂田大尉のF-18Eは私の飛行甲板から空へと舞い上がった。
坂田が発艦して10秒後にはその右にいた第1中隊の隊長岩田徹也大尉が搭乗するF-18Eが空へと舞いあがる。
そしてものの5分もしない内に上空では12機の飛行大隊が形成された。
1945年のあの日も私から多数の作戦機が飛び立って米艦隊を迎撃すべく小笠原方面で天山や彗星などがいっぱい未帰還となったけど戦艦ペンシルバニアを大破させるなどの戦果を挙げて、大和さんや長門さん達が新鋭戦艦だけと戦えるように斬撃したわね・・・・・・
さて、今度の航空隊はどんな任務を果たすか楽しみだわ、そしてみんな揃って帰って来る事を私は祈るわ。
さて、第651飛行隊の任務は中国軍に占拠された石垣島を奪還すべく同島の制空権を確保する事で、地上攻撃は潜水艦から実施されるのである。
石垣島には最新鋭のJ-20が配備されているが、F-18E/Fの高性能電子装備や日本製のミサイルの前には無力である。
坂田はそれを踏まえているが、むろん油断などしておらず、警戒していた。
(石垣島にはJ-20がいるらしいが、さてどうするかだな・・・・・・)
彼がそう思考を巡らせているとレーダーにJ-20らしき航空機が表示されたのである。
「(来たか・・・・・・)スカイ1より各機、射撃管制装置スタンバイ!」
『スカイ2了解!』『スカイ3了解!』『スカイ3了解!』『スカイ4了解!』『スカイ5了解!』『スカイ6了解!』
坂田の率いるスカイ中隊各機に発射管制装置であるAN/APG-81Jのスイッチを対空モードへ変更する様に命じる。
無論、岩田率いるサンダー中隊でも準備が完了したらしい。
「スカイ1!!フォックス1!!」
坂田がそう言うと彼の愛機の両翼に装備された6発のAAM-6の内、1発が目標である中国空軍のJ-20へ向かう。
『スカイ2!フォックス1!』『スカイ3!フォックス1!』
次々にスカイ中隊からAAM-6が飛翔する。
対する中国空軍のJ-20はスカイ中隊に向けてPL-12空対空誘導弾を放ち反撃するが、何分J-20のレーダーはJ-10と同一のパッシブ式フェイズド・アレイ・レーダーで、老朽化が進み始めていた。
もっとも、国際開発の欧州戦闘機タイフーンも似た様な問題を抱えており、トラシェ3になるまで捜索能力に問題を抱えていた。
またアクティブ式を世界で初搭載したF-2のJ/APG-1も初期の頃は捜索能力が低く、中距離レーダーミサイルであるスパローが満足に使えないと言う事態もあったが、現在のモデルであるJ/APG-3は捜索能力やリンク16、ステルス発見能力などの能力を持ち、世界最高峰のレーダーとしてのし上がっている。
閑話休題、2個中隊のF-18が放ったAAM-6は見事に迎撃に上がった6機のJ-20の内、5機を撃墜した。
だが、反撃で放ってきたPL-12は着々とスカイ及びサンダー中隊へと迫っていた。
「ミサイル警報か・・・・・・よし、スカイ隊、散開!」
坂田がそう言うと彼の愛機はプガチョフ・コブラに近い機動をとった。
急速に機体を上昇させ、ミサイルをやり過ごすことに成功した坂田は敵機に再び照準器の表示された敵機の位置に向けてミサイルを放った。
『スカイ1!フォックス1!!』
坂田がそう叫ぶと1発のAAM-4が目標に向けて飛翔する。
誘導方式は慣性誘導とアクティブ誘導で、母機やスノークラウドから転送されてくる情報で目標に向けて誘導され、最終的には自身が装備するレーダーで目標へと向かう。
坂田はレーダースコープを睨みつつも周囲を睨んだ。
ピー・・・・・・・と言う音がすると目標の表示が消えた。
それはつまりAAMが敵を撃墜したと言う事である。
「こちらスカイ1、宮古島上空の中国軍戦闘機1個中隊を排除す!」
『瑞鶴、了解!良くやった!さっきもう1個中隊をサンダー中隊が撃破したと報告が入った、RTCを許可する!』
「スカイ1了解、これより帰艦する!!」
サンダー中隊とスカイ中隊・・・・・・凄い部隊ね、無被害で同格の敵を倒すなんて、1945年の小笠原沖では烈風ですらF6Fとか言う戦闘機に苦戦して、烈風の1つ前の戦闘機である紫電改に援護して貰ったのに。
もしかしたらスカイもしくはサンダー中隊の隊員が私を認識できたりして、なわけないか・・・・・・




