悪夢
少女の悪夢、そして日常
その晩、私は夢を見た。小さい頃の。
私の隣には兄が居て、見慣れた街を歩いていた。私が兄の手を握ると、兄は微笑んでいた…様な気がした。逆光で兄の顔が良く見えない、けど照れくさそうに笑っていて、こんな日々がいつまでも続くと思った…
だが、その瞬間、私の目の前が真っ暗になった。
『……お、兄ちゃん?』
いつの間にかさっきまで隣に居た兄が居ない、それどころか街の風景も道を行き交って居た通行人も誰一人として居ない。
真っ暗になった音も無い世界に居る私。
『お兄ちゃん?何処行ったの?お兄ちゃん!』
いくら呼んでも返事は無い…
その時だった、
『『キキーッ!!!!!』』
突然響いた音に驚きつつ、音のした方に振り向いた…そこには…
赤…
黒を塗り潰す赤色だった
『お兄ちゃん!!!!!』
そこに居たのは、いや、あったのは、血という赤色に染まり倒れている兄が居た。
『お兄ちゃん!ねぇ!お兄ちゃん!お兄ちゃん!』
兄に駆け寄った私は何度も何度も兄の体を揺すり名前を呼び続けた。
しかし、反応は無い、それどころか兄の体は徐々に冷たくなっていく。
『お兄ちゃん!お、兄ちゃ、ん……ぃ、い、いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
真っ暗な世界で赤に染まり動かなくなった兄の亡骸を前にして、幼い私はただただ泣き叫ぶ事しか出来なかった…
「…………!!!!!!」
そこで、目が覚めた。
「ハァハァハァッハァ…」
時刻は午前5時半。
最悪の目覚めだ、またあの日の夢を見てしまった。身体中真夏でも無いのに汗でびっしょり。頭がガンガンして、目の前がくらくらする。吐き気まで込み上げて来た。
「み、水、飲みたい」
喉が渇き過ぎて、水を飲みに台所に向かった。
「…………はぁ」
水を飲んだおかげなのか、だいぶ落ち着いてきた。でも、さっきの夢の光景を思い出すと、目眩がしてくる。
こんな朝が最近よくある。だからといって慣れる事は無い。寧ろもう二度と見たくない。
しかし、こんな事をいつまでもしていられない。
学校に行く支度をしなければ。
「ふー、……よし!」
学校に行く事に意識を切り替え、支度を始める。
これが、柳田 朱音の1日の始まりである。
前回のは、前書き状態で分かりにくくてすいません( ̄▽ ̄;)
これから、頑張って書きたい!!と思います!!
小説初心者の小説ですが、良かったら次話も読んでやってください。




