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200.亀の上の白亜の城

 最後が『キャッスルブロック』だ。

 これは『箱船ブロック』と同じで『伝説の秘宝級(レジェンズ)』階級のアイテムで、スーパーレア相当とのことだった。


 他のものと同様に『召喚キー』で召喚するしたわけだが、かなり驚いた。


 巨大な城が出現したのだ。


 まぁ巨大といっても、一般的な城と比べると小さいので、城の中では小さな城だ。


 ただ内部の空間は、やはり十倍に拡張されているので、内部構造は大きな城と言っていい。


 そして、この城は飛行能力を備えていて、海上航行能力や潜航能力まで持っていた。

 その上、あまり有用とは思えないが、地上を進むこともできるようだ。


 なぜ城なのに地上を進むことができるのかと言うと、それはこの城が平べったい巨大な亀の上に乗っているからだ。


 この亀の部分が城の台座のようになっていて、足があるのでそれを使って陸上移動ができるということなのである。


  『箱船』はクジラに似せてあったし、城は亀に乗せてあるし、【ビルドブロックシリーズ】の設計者は生き物が好きなんだろうか?

 まぁそんな事は考えてもしょうがないが。


 亀のパーツは、移動していないときは四肢、頭部、尻尾を甲羅に収納できる。

 その形状になると、城が平べったい巨大な円形の岩に乗っている感じになる。


 それから、今まで出てきたブロックは全て黒をベースにしたものだったが、この『キャッスルブロック』は白で、その輝きは荘厳さを出していた。


 台座になっている亀も、白く輝いている。

 城は城壁で囲まれていて、四角にはそれぞれ尖塔が立っていて、中央にも城の上も尖塔形状になっている。


 武装も内蔵されている。

 城壁の上には、魔砲や魔針丸(マシンガン)が内臓されているのだ。


 サポートAIも高性能で、会話ができる魔法AIである。


 『箱船ブロック』に『ブラックノア』と名前をつけたように、サポートAIを呼ぶときに必要と思い、名前をつけた。


 特に捻ることはなく、普通に『ホワイトキャッスル』という名前になった。


 そして、この『キャッスルブロック』は、なんと『箱船ブロック』に接続可能だった。


 『箱船ブロック』の上部、クジラで例えると背中に乗せるかたちで接続することが可能なのである。


 移動母艦の上に、移動城が乗るのである。

 まぁ見た目は、クジラの上にカメが乗っていて、その上に城が乗っているかたちだけど。


 内部には、豪奢な部屋がいくつもあるし、訓練など多目的に使える部屋も色々ある。


 そもそも城としてのデザインも斬新でかっこいいのだ。


 俺も気に入っているし、みんなも凄く気にいったようだ。


「先輩、『魔境台地』に建てる『ヤマダイ国』の城って、これでいいんじゃないですか?」


 ラッシュが目を輝かせて、そう言った。


 確かに、これでいいかもしれないなぁ。

 見た目は小さいけど、内部の大きさを考えれば十分だな。


「ラッシュの言う通り、城を立てる予定地に、これを置いておけばいいかもしれないな」


 俺がそんな意見を言うと、みんな頷いた。


「とりあえずこれを中心において、その周辺に別館として大きな城をゆっくり作ってもいいでしょうし」


 クラウディアさんには更なる構想があるようで、そう言いながら目を輝かせている。


「ご主人様、ある程度お時間をいただければ、クラウディアさんの構想をもとに、『ホワイトキャッスル』を設置する周辺全体を魔改造いたします。

 『ホワイトキャッスル』がいつでも移動城として出動しやすいように、今後建設する別館その他の施設そして地下空間を作り上げます」


 メイも目を輝かせている。そしてめっちゃやる気だ。


 もちろん、許可を出した。


 その後、他のみんなもノリノリで意見を出し始めた。


 ガチャ引当品の確認がまだ続いているのだが、しばし脱線してしまった。


 最終的に練り上がった『ヤマダイ国』の王城及びその周囲の構想は……王城区間の中心部分に、この移動城『ホワイトキャッスル』が置かれ、その周囲を広い空間として庭園が囲む。

 そこから更に離れた四角に、尖塔付きの大きな城を建てる。

 その四隅の城に沿うかたちで、城壁を作る。

 ……そんな感じの王城区間の構想になった。


 そして中心に置かれる『ホワイトキャッスル』は、有事の際はいつでも発進できるように、周囲の構造を作り込むのである。


 地下空間に巨大な格納庫と要塞基地を作って、箱船『ブラックノア』をも収納できるようにする。


 『ホワイトキャッスル』が離脱した後に、地面が開いて『ブラックノア』が発進するという構想だ。


 ただ冷静に考えると、『ブラックノア』も『ホワイトキャッスル』も『召喚キー』を使って、いつでも専用の亜空間に収納できるので、わざわざ格納庫を作る必要はないのだ。


 そんなことをポツリと言ってしまったのだが……メイには聞こえたようで、悲しそうな顔をされてしまった。


 そして、「ご主人様、こういうのはノリが大事ですし、そこにはロマンがあるのです!」とメイに力説されてしまった。


 まぁメイの好きなようにやらせてあげようと思う。


 と思いつつ……もう一つ気がついてしまった。


 王城区間を作って、四隅に大きな城を作るなら、その時点でもう『ホワイトキャッスル』は必要ないのでは……?


 さらに言えば……四角に大きな城を作るときに、同様に中央に『ホワイトキャッスル』の代わりの不動の城を作ってしまえば良いのでは……?


 そんなふうに思ってしまったのだが、それを口にするのは野暮だよな。

 またメイにロマンのない男と思われるのは嫌だから、口を紡ぐことにした……。



読んでいただき、誠にありがとうございます。


ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

評価していただいた方、ありがとうございます。

誤字報告も助かっています。ありがとうございます。


次話の投稿は、明後日の予定です。

少し遅れる可能性もありますが、その時はごめんなさい。


よろしくお願いします。


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