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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第5章 星空の落とし子
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01


ラフマー温泉郷を後にして、ちょうど1週間。

特に大きなトラブルもなく、順調だ。

俺が定期的に回復魔法かけてるから、皆歩き疲れたりしないしね。

まあ、のんびり旅を楽しんでるよ。


「ヨシト、そろそろ暗くなるから今日はこの辺で休む?」

「そうだな…」


サッちゃん、この辺に良さそうな場所はある?


(もう少し東へ進むと、小川が流れています)


そこにするか。

いつもありがとうね、さすがサッちゃん。


「もう少し行けば小川があるみたいだから、そこでテントを設置しよう」

「了解」

「分かったわ」




◇◇◇◇




水底が見えるほど、澄んだ小川。

ヤマメっぽい魚の影が見えるな、釣りでもするか?

まずは結界を……ん?


何だろう、この気配。

かすかに引っかかる、今にも消えそう気配。

いや、これ死にかけてるんじゃ?!


「ヨシト、どうしたんだい?」

「あの、ちょっと待っててください!」


魔力の気配を辿っていけば……

いた!あれだ!!


(スタースライムですか、珍しいですね)


スタースライム?

とりあえず鑑定!



名前:ポムポム

種族:スタースライム (幼体)

状態:瀕死


生後間もない個体。

母親から魔力の供給を受けなければ生死に関わる。

リンドール家の従魔。




いや、瀕死って!

従魔なら、使役する主人がいるだろうに、放置かよ。

こういう場合、どうすれば…


(おきないの?)


ハクはスタースライムの元に飛んで行くと、不思議そうに前足でつついている。


「…これも何かの縁だもんな、見つけたからには助けてやるか」


野球ボールほどの、小さなスライム。

身体は藍色で、全体にラメが散りばめられたような煌めきがある。

名前のとおり、まるで星空みたいだ。

今たすけてやるからな。


(まずは魔力の波長をこのスライムに合わせて下さい)


よし、ちょっと難しいけどイケる。

サッちゃん、次は?


(針の穴に糸を通すように、ゆっくりと魔力を注いでください)


魔力操作だな。


(一気に魔力を注いでしまうと、スライムが弾けとびます)


今にも消えそうな、小さな命。

せっかく生まれてきたんだろ、頑張れ。

少しずつ、少しずつ。

しばらくすると、スライムの身体が淡く発光してきた。


(大丈夫そうですね、最後に回復魔法を)


よし、任せろ!



手の中でプルプルと震えるスライム。


(わぁい、なおった!)



キュウ?



あ、ヤバい。

こいつ可愛い……!



ニャウニャウ

キュウキュウ



ハクとスライム、あれで会話が成立してるのか?

とりあえずスマホ型カメラで撮影しとこう。


(ますた、このこね、まいごだって!)


迷子か…でも、何となく状況が怪しいんだよなぁ……

このスライム、送ってやった方がいいんだろうか。

とりあえず皆に相談して見よう。


「えっと、ポムポムだっけ?とりあえず一緒においで」


はぁ…平和な旅路よ、さようなら。



読んでくださって、ありがとうございます。

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