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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第4章 温泉郷の賢者様
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10


翌日、ベン爺さんが宿までお詫びに来た。

元部下のアイーシャさんも一緒だ。

とりあえずお茶どうぞ。

ラン、ハクと一緒に隣の部屋に行っててくれるか?


「むう…話が終わったら、また一緒に風呂に入るのじゃぞ?」

(ますた、やくそく!)


はいはい、約束だ。

静かになった部屋で、向かい合ってお茶をすする。


「あのう、昨日はご迷惑おかけしまして…」

「儂からも、すまんかった」


目の前で頭を下げる妙齢の女性。

偽装したアイーシャさんである。

手首のブレスレットが、偽装の魔道具らしい。

ベン爺さんと並ぶと、長年連れ添った夫婦に見えるね。

…というか、腕とか組んでるけど?


「実はな、アイーシャと結婚する事にしたのだ」


マジですか。

年の差は、えーと…


(2人の年齢差は、6640歳です)


ありがとう、サッちゃん。

魔族って年齢差は気にしないの?

いや、お幸せそうなんでいいんですけども。


「おめでとうございます」

「恥ずかしいわ、うふふ」


え〜っと、イチャつくのならご自宅でどうぞ。

こっちは大変だったんだけどね?

あの後、俺は衛兵やカリナたちに説明しなきゃいけなかったんだぞ。

あんたらが魔族だってバレないように気を使いながら、一生懸命話をでっちあげたんだ。


「そうそう、これを渡しに来たんだった」


差し出されたのは、掌ほどの大きさの鉱石?

光の加減で薄っすら虹色にも見える、透明な石。

鑑定したら、魔王国特産のインペリアル・ダイヤモンドとの事。

サッちゃん、これって高いんじゃ…


(インペリアル・ダイヤモンドは、幻の宝石と呼ばれています)


希少価値ってヤツか。


「受け取ってくれ、儂らのお詫びの気持ちだ」

「こんな高価なもの、受け取れないって」

「いいから気にせず受け取ってくれ、小僧」


う〜ん、突き返すのは爺さんたちに失礼な気もする…

じゃあ、ありがたく。


「じゃあな、もう騒ぎ起こすなよ」

「うむ」


アイーシャさんとも握手して、これで爺さん関連は解決かな。




◇◇◇◇




「ふぃ〜、気持ちいいのじゃ〜〜……」

「極楽…」


ランと一緒に湯船で蕩ける。

ハクも、気持ち良さそうにお湯に浸かってる。

お風呂好きに育って何より。


(ますた、あわあわ!)


シャボン玉か?

よ〜し、見てろよ〜


「妾も作るのじゃ!」


もう2~3日ゆっくりしたら、そろそろ次の町に移ろうかな。

よし、カリナたちと相談してみよう。

次はどこに行こうか。

とにかく、あと数日たっぷり温泉を満喫するぞ。


読んでくださって、ありがとうございます。

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