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翌日、ベン爺さんが宿までお詫びに来た。
元部下のアイーシャさんも一緒だ。
とりあえずお茶どうぞ。
ラン、ハクと一緒に隣の部屋に行っててくれるか?
「むう…話が終わったら、また一緒に風呂に入るのじゃぞ?」
(ますた、やくそく!)
はいはい、約束だ。
静かになった部屋で、向かい合ってお茶をすする。
「あのう、昨日はご迷惑おかけしまして…」
「儂からも、すまんかった」
目の前で頭を下げる妙齢の女性。
偽装したアイーシャさんである。
手首のブレスレットが、偽装の魔道具らしい。
ベン爺さんと並ぶと、長年連れ添った夫婦に見えるね。
…というか、腕とか組んでるけど?
「実はな、アイーシャと結婚する事にしたのだ」
マジですか。
年の差は、えーと…
(2人の年齢差は、6640歳です)
ありがとう、サッちゃん。
魔族って年齢差は気にしないの?
いや、お幸せそうなんでいいんですけども。
「おめでとうございます」
「恥ずかしいわ、うふふ」
え〜っと、イチャつくのならご自宅でどうぞ。
こっちは大変だったんだけどね?
あの後、俺は衛兵やカリナたちに説明しなきゃいけなかったんだぞ。
あんたらが魔族だってバレないように気を使いながら、一生懸命話をでっちあげたんだ。
「そうそう、これを渡しに来たんだった」
差し出されたのは、掌ほどの大きさの鉱石?
光の加減で薄っすら虹色にも見える、透明な石。
鑑定したら、魔王国特産のインペリアル・ダイヤモンドとの事。
サッちゃん、これって高いんじゃ…
(インペリアル・ダイヤモンドは、幻の宝石と呼ばれています)
希少価値ってヤツか。
「受け取ってくれ、儂らのお詫びの気持ちだ」
「こんな高価なもの、受け取れないって」
「いいから気にせず受け取ってくれ、小僧」
う〜ん、突き返すのは爺さんたちに失礼な気もする…
じゃあ、ありがたく。
「じゃあな、もう騒ぎ起こすなよ」
「うむ」
アイーシャさんとも握手して、これで爺さん関連は解決かな。
◇◇◇◇
「ふぃ〜、気持ちいいのじゃ〜〜……」
「極楽…」
ランと一緒に湯船で蕩ける。
ハクも、気持ち良さそうにお湯に浸かってる。
お風呂好きに育って何より。
(ますた、あわあわ!)
シャボン玉か?
よ〜し、見てろよ〜
「妾も作るのじゃ!」
もう2~3日ゆっくりしたら、そろそろ次の町に移ろうかな。
よし、カリナたちと相談してみよう。
次はどこに行こうか。
とにかく、あと数日たっぷり温泉を満喫するぞ。
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