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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第4章 温泉郷の賢者様
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51/66

08


「いくら何でも酷いと思わんか?儂は国のために…聞いとるのか?」

「聞いてるよ」


何でこうなった。

あれから、何故か俺は元宰相の愚痴を聞かされていた。

風呂場では落ち着かないので、元宰相…爺さんでいいや。

爺さんの家に場所を移してる。

こじんまりした家は、思いのほか片付いていた。


「薄情な奴らめ、儂がいなくなって困ればよいのだ」

「まあまあ、ほら串焼き肉食うか?」


この人、魔王や魔王国への愚痴が止まらないんだけど?

あ〜、ハイハイ聞いてますよ。


「どうせ、近衛騎士団長が進言したに決まっとる!」

「はあ、近衛騎士団長っすか」

「うむ、バードメラ家は代々我がゾールディー家と対立しておってな」

「へぇ」

「王城内での地位を固めるため、儂を排除したかったのだろう」


話半分に、適当に相づちを打つ。

聞いてる聞いてる、ほらエール飲めよ。


「魔王がはな垂れ小僧の頃からお世話してきたものを…!」


俺、そろそろ帰りたいんだけど。

こうなったら強制終了だ。

魔法で眠らせよう。


「スリープ」

「ふがっ…グウゥゥゥ〜〜〜……」


やれやれ。

変な人に関わっちゃったよ。

トッケイに後を頼んで、俺は退散。

じゃあな、願わくばもう関わり合いになりませんように。




◇◇◇◇




ぽすん!


(ますた、おはよ!)


ハクが胸の上に飛び乗ってきて目が覚めた。

うん、今日も可愛い。


「おはよう、ハク」

「腹がへったのじゃ!」


ランは腹ペコらしい。

ラン、おはようくらい言おうな。

朝食後は、朝風呂と洒落込むもうか。


着替えて部屋を出ると、隣の部屋をノック。

もう起きたかな?


コンコン


「はぁい…あらヨシト」

「おはよう、カリナ」


おおっと、まだパジャマでしたか。

大きなりぼんが胸元についた、ベビーピンクのパジャマ姿。

下ろした髪も新鮮で、ちょっとドキドキする。


「あの、朝食どうする?」

「ありがとう、朝風呂に入ってからにするわ」

「そっか、じゃまた後で」



ジリリリリ……!!!



突然、けたたましく鳴り出したベル。

これって非常ベルだよな?

上空に大きな魔力反応があるな、原因はこれか。


「カリナ、急いで身支度を!」

「分かったわ!!」


おいおい、今度は何があった?

俺の称号、仕事しすぎだろ!!



読んでくださって、ありがとうございます。

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