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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第4章 温泉郷の賢者様
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07


湯上りには、よく冷えたジュース。

アイテムボックスに入れておいた、100%オレンジジュースが美味い。


「し、死ぬかと思った…」


ゼーハーと息を切らせながら、身体を起こす爺さん。


「何者だ、お主…この儂が手も足も出ないとは…」


ただの温泉客ですけど、何か?

それより、ちょっと質問があるんだけど答えてくれるか?


「だ、誰がお前なんかの…!」

「グラヴィ…「すいません!何でも聞いて下さい!」


いや、土下座しなくても。

え?もうグラヴィティは嫌だ?

泣きながら言われても困るんだけど…

とにかく、質問に答えてくれればいいから。


「爺さん、スキル使って覗きしてるよな?」

「うっ……いや、その…ほら、うむむ」


即答できない時点でアウト。


「だからと言って、あんな酷いものを見せる事はなかろう!」


自業自得です。

逆恨みで宿まで乗り込んでくるとか、恥ずかしくないのか。

どうせ、トッケイに普通の温泉客だって聞いたから仕返しに来たんだろ?


「ううう、うるさ〜い!」

「ちっとは反省しろよ、このスケベじじい!」

「年寄りのささやかな楽しみじゃろう!美しいものを愛でて何が悪い!!」

「開き直るな!!」


反省の色なし……あ、そうだ。

ベイラーシュの町で、魔道具作りの材料にと買ってたシルバーのブレスレット。


「エンチャント・ミラージュ」


発動条件は、透視の発動。

ミラージュの魔法で、マッチョなオネエのセクシーヌードが見えるように。

解除出来るのは俺だけって事で…


「小僧、何やっておる?」

「うん、ちょっと…爺さん、右手」

「儂の右手がどうかしたのか?」


はい、装着。

目一杯魔力を込めて…

これで、俺と同等に魔力のある奴にしか外せなくなった。

デザインも細身でシンプルだし、日常生活の邪魔にはならないだりう。


(マスターは甘すぎます、衛兵に突き出しましょう)


まぁまぁ、サッちゃん落ち着いて。


「何だこれは……む、むむ?!」

「外れないよ、それ」

「ほ?」

「爺さんが透視を発動させると、マッチョなヌードが見えるぞ」


まあ、日常生活に不便はないし?

衛兵に突き出されるよりマシだろうから、我慢するんだな。

………おい、爺さん?聞いてるのか??


「あ、ショックで気絶してる」


面倒くさい爺さんだ………




◇◇◇◇




気を取り直して、爺さんに魔族である事について質問。


「儂は、キーリス魔王国でそれなりの地位におったのだ」


へえ…そのお偉いさんが何で、こんなところで覗きなんてしてるんだ?


「権力争いに疲れたのだ…」


足の引っ張りあい、派閥の対立。

想像するだけでうんざりだ。

爺さんの気持ちは分からなくもない。


「まさか、こっちの大陸にいるとは誰も思わんだろうからな!」


ふうん、そんなものか。

最後に、本来の姿を見せて欲しいとお願い。


「これでいいか?」


青い肌に、銀髪。

頭上には角。

これが魔族か…鑑定。



名前:ベネフィアット・ゾールディー

年齢:8200

種族:魔族



8200才?!

いや、それより称号が!



称号:キーリス魔王国元宰相



元宰相?

思ったより大物だった…


読んでくださって、ありがとうございます。

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