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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第4章 温泉郷の賢者様
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48/66

06


夜、ハクとランを寝かしつけてから露天風呂へ。

一応、寝かしつける前に露天風呂行ってくるよって断ってる。

ー2人とも、一旦寝たら朝まで起きないから大丈夫だろうとは思うんだけどね。


「男湯はこっちだな」


暖簾を潜って脱衣所へ。

どうやら誰もいないらしい、ラッキー。

いそいそと服を脱いで風呂へ…


「これは……」


満天の星空の下で露天風呂。

最高じゃないか。

掛け湯をして身体を湯に沈めれば、少し熱めの湯が心地良い。


「極楽〜…」


やっぱり温泉に来て良かったよ。

こっちの世界に来てから、多少のトラブルはあるけど概ね幸せだ。

ハクっていう可愛い相棒にも出会えたしな。

仲間もできたし、毎日楽しい。

願わくば、トラブル巻き込まれるのだけは避けたいところだが。


トラブルか。

トラブルと言えば、あの爺さん…


「魔族って言ってたな…」


サッちゃん、魔族ってどんな立場なの?

人族とかエルフとか、魔族と仲悪かったりする?


(はい、とても険悪です)


そうなんだ…


(魔族の国…キーリス魔王国は別の大陸にあるのですが、世界征服を目標に掲げています)


傍迷惑な…魔王国ってことは、王様は魔王?


(はい、今代の魔王は比較的温和な性格だと言われています)


温和な性格だろうが、魔王は魔王。

絶対関わらないようにしよう。うん。


(魔王が相手でも、マスターなら問題なく勝てるのでは?)


魔王と対決とか、そんな目立つ事はしません!

そういうのは勇者の役目だ。

いるよね?勇者。


(はい、います。ただ…ここ数十年、勇者が現れたという報告はないようですね)


勇者に魔王か…ほんっとファンタジーだな、

そういえば、トッケイが魔力の残滓を辿って…って言ってたっけ。

あれって魔力感知だよね、サッちゃん。


(恐らく、ミラージュの魔法からマスターの魔力を辿ったのでしょう)


なるほど、俺もやってみよう。

えっと、まずはハク……お、これだな。

問題なく皆の魔力を把握。

これは発動させたままにしておこう、いざという時に便利そうだ。

そうだ、トッケイの魔力を辿っていけばあの爺さんもいるかな?


………ん?


(マスター、どうしました?)


気のせいかな、近くにいるような…

むしろ、近づいて来てる?




ドドドドド………

バタン!!




「見つけたぞ小僧!よくも気色の悪い幻影なぞ見せてくれたな!!」


げ、あの覗き爺さんかよ…

せっかく露天風呂を堪能中なんだぞ、こっちは。

邪魔しないでもらおうか。

こういう時は無属性魔法の……


「グラヴィティ」

「ぐえっ!!」


爺さんにだけ、通常の倍以上の重力がかかってます。

潰れたカエルみたいに地面に這いつくばって、うめき声を上げている。


「話なら後で聞くよ、少し待っててくれ」

「ぐっ、こ、こぞ…っ、うぐぐぐぐ…!」


すごいな、重力3倍でも動けるのか。

じゃあ4倍、いってみよう。


「ご、ごべんださい………ゆるし、ぐえぇぇぇ……」

「サイレント」


耳障りなうめき声は魔法でシャットアウト。

とりあえず、露天風呂を目一杯堪能させていただきました。

あ〜いいお湯だった。



読んでくださって、ありがとうございます。

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