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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第4章 温泉郷の賢者様
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47/66

05



そういやあの爺さん、人族に偽装中だったよな?

てことは、本来の種族は何なんだろう。

従魔なら知ってるよな?

おいトカゲ、ちょっと聞きたいんだけど。


(トカゲ言うな!俺様の名前はトッケイだ!)


体長10センチもないくせに、偉そうだなコイツ。

じゃあ、トッケイ。

俺たちの部屋覗いてたのは、爺さんの命令か?


(ふん!俺様は口が固いんだ)



ぐぎゅるるる〜〜



響き渡る腹の音。

トッケイ、空腹なのか?

恥ずかしかったのか、プルプル震えてる。


(い、今のは違うんだからな!)


はっはっは、気にするな。

ほ〜ら、美味しいチョコレート饅頭だぞ〜

トッケイの視線は饅頭に釘づけだ。


(う、美味そう……)


ちょっと質問に答えてくれたら食べていいぞ?

何ならおかわりもある。


(しょ、しょうがねぇな)


よし、じゃあまず、俺たちの部屋を覗いてた理由は?


(主が、どんな奴か調べてこいって)


調べる理由を言ってたか?


(仕返ししたいからって。お前、何したんだ?)


自分のやった事棚に上げて、逆恨みかよ…

とんでもない爺さんだな。


(魔力の残滓を辿ってお前を特定したんだってさ)


そんな事出来るのか、魔力感知?

最後の質問だ、あの爺さん何者だ?

人族に偽装してるのは分かってる。


(へぇ、主の偽装を見破ったのか…)


まあ、鑑定さんが教えてくれたんだけどね。


(主は魔族だよ、こっちじゃ魔族は嫌われてるから偽装してるんだ)


魔族か…サッちゃんに後で詳しく教えてもらおう。

ほら、この饅頭食っていいぞ。

で、物は相談なんだが…


「俺らについては、ごく普通の温泉客とだけ伝えてくれないか?」


どうせ、ここには数日間しか滞在しないんだし。

これ以上関わり合いになりたくない。


(いいけど…うちの主、しつこいぞ?)


………全力で逃げよう。

おかわりまでしっかり食べて、トッケイは戻っていった。

何だか嫌な予感はするが、とりあえず忘れて温泉を楽しもう!

さあ、お楽しみの夕食タイムだ!




◇◇◇◇



皆と合流して、宿に併設のレストランへ。


「うぉ、鍋か!」


洋風だが、これは確かに鍋料理!

上品なコンソメスープに、新鮮な野菜やお肉…

魔石で動くコンロの上で、ぐつぐつと美味しそうに煮えている。

いいねぇ、温泉に鍋とか最高じゃないか。


「皆さん、たくさん召し上がって下さいね」


ありがとうございます、レーヌさん。


「うん、いっぱい食べる!」


ロザリア、常識の範囲内で頼む。

それにしても……


「ヨシト、どうかした?」

「いや、何でもない」


隣に座るカリナから、ふわんと香る石鹸の香り。

湯上りでほんのりピンクに染まった頬といい…眼福!

ごちそうさまです!


読んでくださって、ありがとうございます。

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