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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第4章 温泉郷の賢者様
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43/66

01


「サマンサ、テーブルの準備頼む!」

「了解なのです」


妙な鼻歌を歌いながら、手慣れた様子でコップやカトラリーを並べていくサマンサ。

さすがは姫君専属メイドだな、手際がいい。

ちなみに、食いしん坊チームのロザリアとランはすでにスタンバイ済みだ。

おい、涎は拭いとけよ。


「さて、急いで仕上げるか」


人気の無い、少し森の奥に入ったあたりで今夜は野営だ。

人数が増えたので、x使用するタマネギ型テントは全部で3つ。

俺とランとハクで1つ、カリナとマリーレインさんで1つ、ロザリアとサマンサで1つ。

ベッドや羽毛布団はもちろん、それぞれのテントに鏡台も設置してみた。

初めて見るマリーレインさんは驚いてたけどね。

快適に過ごせるなら、その方がいいと思うんだ。


「こんなに至れり尽くせりで、もう普通の野営は出来そうにないよ」

「寝袋に入って狭いテントで…うん、絶対無理だわ」


通販スキルで購入した、大きなダイニングテーブルと椅子。

それを取り囲むようにして、三角形になるようテントを設営してある。

光魔法でいくつか光球を浮かべているので、周囲の明るさもバッチリ。


「本当に見張りはいいのかい?」

「大丈夫ですよ、結界張ってますから」

「そうか、じゃあワイン飲んでもいいかな?」

「どうぞ、赤でいいですよね」


今夜は鶏もも肉のソテーと野菜のサンドイッチ。

鉄のフライパンで焼いた肉は、プリプリで肉汁もたっぷり。

シャキシャキ野菜と、ドレッシングはお好みでどうぞ。

俺は胡麻ドレをちょろっと…


それだけじゃ寂しいので、ポトフも作ったぞ。

こっちはザク切りにしたキャベツや人参、タマネギ、大根、ベーコンが入ってる。

ちなみに、デザートはリンゴです。


「じゃあ、いただきます」

「「「「「いただきます!」」」」」

(ま〜す!)


星空の下、可愛いペットや仲間達と食べる美味しい食事…

いいよなぁ、こういうの。


「ヨシト、美味しいのじゃ!」


おう、良かったな。

ほらほら、パンくずが服についてるぞ?


「本当に、君は器用だね…ふふ…」


マリーレインさん、ワインのせいかほんのり目元が赤く染まって…

ちょっと、色香にやられそうです…ヤバイヤバイ。


「ヨシトは何でも出来てすごいね」


あ、ありがとうカリナ。

ストレートに褒められると、ちょっと照れる……

ロザリアとサマンサは、

喋る暇さえ惜しいと言わんばかりに、脇目も振らずお食事中です。

おかわりね、はいはい。




◇◇◇◇




後片付けは皆で手早く終わらせて、明日に備えて早めに就寝。

すっかり寝入ったハクをベッド寝かせながら、隣のベッドのランを確認。

テディベア模様のパジャマ姿で、こちらもすでに夢の中だ。


(マスター、ラフマー温泉郷は少し肌寒いと思われます)


そっか、肌寒いのか…

外套もあるけど、薄手のセーターとか買っておこうかな。

アドバイスありがとう、サッちゃん。


ラフマー温泉郷ってどんな所なんだろう。

温泉って聞くと、どうしても日本の温泉宿が思い浮かぶ。

こっちの世界に来てからというもの、何だかバタバタと落ち着かない。

ここらでひとつ、ゆっくりしたいもんだ。




………おかしなフラグが立っていませんように。



読んでくださって、ありがとうございます・

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