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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第3章 海底に眠るもの
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閑話:サッちゃんの願い


私の名称はサッちゃんです。

マスターが名付けてくれました。

名前への不満ですか? いいえ、とんでもない。

安易過ぎるネーミングだなんて、これっぽっちも思っていませんよ。


そもそも私は、生命体ではありません。

所謂、人工知能という存在なのです。

女神様がマスターのために作ったヘルプ機能、それが私です。


私は、この世界のありとあらゆる知識を持っています。

けれど、マスターが私に聞いてくるのは基本的な事ばかり…

もっと難しい事とか聞いて下さってもいいんですよ?

何となく物足りない気が……


そう言えば、マスターは女神様と連絡を取りたいのだとか。

残念です、さすがの私もそこまでは存じあげません。

創造神様と連絡を取る方法なら知ってるんですが……

ラングシュバイトを媒体として、創造神様に直接語りかけるんです。

成功率100%なんですが、マスターがお望みなのは女神様との連絡方法。

力になれず、本当に残念です。

この事は私の胸に秘めておきましょう。


そう言えば、先日マスターは初めての魔道具を作りました。

マスターには、もっと魔道具作りの腕を磨いて欲しいと思っています。

そしていつの日か、機械人形オートマタを作って頂きたいのです。

私が意識を移せるような、精巧な物を。


私はいつも見ています。

マスターが皆と楽しそうにしているのを。



「ヨシト、何か甘いもの食べたい!」

「ロザリアか、ほら飴やるよ。ちゃんと歯磨きしろよ?」

「もう、ヨシトったら…ロザリアを甘やかしすぎないで!」

「え、あ、ごめん」

「君たち、まるで子育てで揉めてる夫婦みたいな会話してるね?」

「もう、揶揄わないでください!」

「カリナ、顔が真っ赤なのじゃ〜!」



私は、あくまでもマスターのヘルプ機能。

会話が出来るのはマスターとだけです。

自分から話しかけるような事は滅多にいたしません。

所詮は、機能のひとつに過ぎませんから。


でも、もし身体があれば…

マスターたちと、もっと親しくなれるかも知れません。

手助け出来る場面も増えるでしょう。


そのためにも、マスター。

これから魔道具作りをもっと学んで頂きます。

え? しばらく魔方陣は見たくない?

では、魔方陣をあまり使用しない物を……嫌だ?

その気にさせて見せますよ、お任せください。



「サッちゃんがいてくれて助かるよ」

「頼りにしてるよ、サッちゃん」

「ありがと、サッちゃん」



マスターを手助けする事が私の存在意義。

人間離れした力を持ちながら、今ひとつ自覚の無いマスター。

私が全力でサポートいたします、ご安心下さい。

マスターが喜んでくれれば、私はそれで満足です。



願わくば…早めに機械人形(オートマタ)作り、お願いします。



読んでくださって、ありがとうございます。

ブクマや評価、励みになってます!

次話から新章スタートです。

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