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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第3章 海底に眠るもの
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翌日は、ランとハクを連れて最後の買い出し。

昨日食べたクワーキも、大量に買い込んでアイテムボックスに入れてある。

通販スキルもあるから、これぐらい買い込んでおけば問題ないだろう。

昼前には用事も終わり、宿の近くにあるレストランで早めの昼食にした。

チキンソテーとサラダ、スープの日替わりメニュー。

うん、美味しい。


「午後からどうするかな…」


出来ればギルドには近寄りたくない。

マリーレインさんから昨日聞いたんだよね。



『そういえば、ユウノと試合の約束をしてるんだって?』

『げっ、どこでそれを…』

『時間が取れないって悔しがってたよ』



覚えてたのか……

ユウノさんには悪いが、このまま出発まで顔を合わせずにいようと思う。

自惚れてるわけじゃなく、戦えば俺が勝っちゃうだろうしね。

マリーレインさんに続いてユウノさんにまで勝ったら、悪目立ちすること請けあいだ。


「おかわりなのじゃ!」

(ますた、ハクも!)


はいはい、おかわりね。

ランの燃費の悪さよ…その小さい体のどこに入るんだろうか。

ランの口周りを拭いてやりながら、保父さんが板についてきた自分にため息。

おかしい、こんなはずでは……




◇◇◇◇




宿に戻って、ハクとランはお昼寝。

その間に、俺は工作タイムだ。

魔道具を作ってみようと思う。


「まずは材料だな」


武器屋で購入した魔法銀のインゴット。

通販スキルで購入した、アクリル板。

記録媒体のメモリークリスタル。

動力源の魔石。


以上の材料で作るのは、スマホ型カメラ。

こっちの記録の魔道具って、画面もないし微妙にデカいんだよ。

魔道具屋で購入した記録の魔道具をバラして、魔方陣や魔法付与の仕組みを参考に。

まずは試作品を作ってみようと思う。


(微力ながらサポートさせて頂きます)


「頼むね、サッちゃん!」


まずは、魔法銀のインゴット。

魔法銀は、魔力を加えることで自由に形を作れるんだ。

柔らかさも硬さも思いのまま。

安いし、試作にはもってこいだ。


「画面は大きいほうがいいよな」


魔法銀とアクリル板で、とりあえず外側だけざっと作ってみた。

タッチスクリーンは難しいんで、今回は画面の下にシャッターボタンを付けてある。


「次は中身だな」


メモリークリスタルを、アクリル板に合わせて平べったく整える。

これが画面にもなり、写真の保存先にもなるんだ。

動力源の魔石も同じように整えて、それぞれに魔方陣を刻み込む。

なるほど、ここはこうやって…ここに魔方陣を入れると起動するのか…


(マスター、それでは効果が強すぎます)


おお、サッちゃんありがとう。

魔道具作り、奥が深いです。




「出来た…」


奮闘すること2時間と少し。

スマホより厚みが出たけど、とりあえず形にはなったと思う。

初めての自作魔道具、スマホ型カメラ(静止画のみ)

防犯に、登録した人以外が触ったら電気ショックが流れるようにしておいた。


「試し撮り…お、いい被写体がいるじゃないか」


寄り添って眠るハクとラン。

……うん、よく撮れてる。

パーティの人数分作って配ろう。

魔道具作り、ハマりそうだ。


読んでくださって、ありがとうございます。

次話で今章終わりです。

その後、閑話をいくつか挟んで新章に入ります。

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