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「おう、待ってたぞ!」
ギルドへ行くと、ユウノさんが解体チームと待ち構えていた。
はいはい、まずはポイズン・クラーケンからですね。
ぞろぞろと、ギルド裏手の倉庫へ移動。
かなり広くて、ここならポイズン・クラーケンも余裕で解体出来そうだ。
「まずは、ここにポイズン・クラーケンを出してくれ」
「はい」
こうして見ると、やっぱりデカいな。
「身はどれくらい必要なんだ?」
「そうですね、とりあえず両手に抱えられるくらいで」
解体チームは、手慣れた様子でクラーケンを捌いていく。
あのねじり鉢巻き姿のおじさんが責任者っぽいな。
「後は頼んだぜ、グラッツのおやじ」
「おう任しとけ!」
「ようし、じゃあアタシの部屋に行こうぜ」
…おいラン、ラングシュバイト。
何でクラーケンに合掌してるんだ?
◇◇◇◇
どんっ、どんっ、どんっ!
目の前には、金貨の詰まった布袋が3つ。
「ポイズン・クラーケンの買い取り金額だ」
「多過ぎません?」
「状態が良かったからな、こっちも充分利益は出るから心配するなって」
毒袋に関しては、すでに貴族や王家から問い合わせが来ているらしい。
じゃあ、ありがたく受け取ります。
大金持っとくのは怖いので、さっさとアイテムボックスに収納。
「ユウノ、この子の冒険者登録をお願い」
そう、元々はロザリアの登録をしておきたかったんだよ。
普通に受付で作っちゃうとまずい事になるからね。
種族とか、色々。
「あと、パーティ登録も頼む」
「パーティ名は何だ?」
「ホーリー・タイグーン」
パーティ名は、前回のホーリー・ホワイトから少し変更。
カリナが譲らなかったんだよ、絶対にハクにちなんだ名前がいいってな。
もちろん、俺も異存はない。
「へぇ、それじゃそのタイグーンの子供がマスコットなのか」
俺の頭上にいるハクを見つめるユウノさん。
ハクは自分に注目が集まったのが分かったのか、片手をあげてご挨拶。
可愛いでしょう、うちのハク。
「登録書類は準備してあります」
ロザリアの書類はカリナが代筆したそうだ。
水晶にロザリアの魔力を流して、あとは待つだけ。
内密にってことで、ギルドマスターのユウノさん自らカードの発行手続きをしてくれた。
発行したロザリアのギルドカードを見て、顔を引きつらせるユウノさん。
「……おいマリーレイン、この種族…暗黒邪竜ってどういう事だ?」
「だから、ユウノに頼んだのさ」
ついでだからと、他言無用と念押しの上でカリナの正体も明かしておく。
あ、フリーズしちゃった。
ユウノさん、気を確かに!
「……お前らなぁ…そういう大事なことは先に言いやがれ!!」
ごめんなさい。
読んでくださって、ありがとうございます。




