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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第3章 海底に眠るもの
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08


数分後、海底に到着。

早速怪しげなものを発見した。


(マスター、魔力の発生源はこれでしょう)


海底に突き刺さった、大きな剣。

柄の部分だけが露出し、刀身部分は地中に埋まっているようだ。

それにしても、柄の大きさから察するに相当デカい剣みたいだな、これ。

しかも、禍々しいオーラが渦を巻くように取り囲んでいる。

とりあえず、鑑定。



神具:魔剣ラングシュバイト(呪)

遥か昔、女神が父である創造神より賜った剣。

手違いで地上に落とされたが、女神はまだ気づいていない。

元は聖剣であったが、長い年月を経て魔剣へと変貌。



女神様、またあんたか!!


(おそらく、魔剣が強い魔力を持つ者を呼び寄せているのでしょう)


なるほどね、それでポイズン・クラーケンも呼び寄せられたのか。

そのまま港の方へ迷い込んだんだな。

つまり、原因はあの女神様ってわけだ。


(マスター、魔剣の回収を)


回収か。

このままにはしておけないだろうから、仕方ない。

まずは掘り出しますかね。

土魔法で周囲を……ん?

気のせいかな、まだ何もしてないのに地面が波打ってるような…


(マスターの魔力に反応してるものと思われます)


サッちゃん曰く、魔剣の目的は女神様の手元に戻ること。

そこに現れた、女神様の加護を持つ膨大な魔力の人間、つまり俺。

ついでに、神の使いである聖獣のハクもいる。

なるほど、ターゲットロックオンっていうわけだ。


ズズズズ…

地響きとともに、地中から姿を現わす魔剣。



─…ミツケタ、ソノ、マリョク…



え、喋った?


(この魔剣は明確な意識を持っているようです)


あ、ヤバい。

とりあえず全力で急浮上!


「ハク、しっかり捕まってるんだぞ!」

(あい!)


もの凄い勢いで後を追ってくる魔剣。

俺たちが海面へ出ると、すぐに魔剣も海面へ。

そこをすかさず、


「ホーリー・バインド!」


紐状にした魔力で魔剣をグルグル巻きにする。

たっぷり魔力を込めたから、動けないはずだ。

アイテムボックスから、聖剣ヴァイスリーンを取り出して構える。


「呪いを解いてやるよ、ディスペル!」


お前の初仕事だ、頼むぞ聖剣。

さすがは神具、呪われててもその力は強い。

ありったけの魔力で、ディスペルを魔剣に叩き込んだ。


(ますた、まぶし!)

「くっ…、鑑定!」



神具:神剣ラングシュバイト (持ち主:ヨシト)

固有スキル:人化

聖剣とヨシトの魔力で浄化され、本来の姿を取り戻した。

なお、持ち主が女神からヨシトに変更されている。



突っ込みどころの多い…

とりあえず、固有スキルの人化からだな。


「ラングシュバイト、ホーリー・バインドを解くから暴れるなよ?」


ピカピカ光ってお返事。

本当に意思があるのか、この剣。


「よし、じゃあ話を聞きたいから人化してくれ」



ポムッ!



可愛い破裂音とともに、ラングシュバイトの姿が人型へと変わる。

え、女の子?しかも、小っちゃいね??

見た感じ、5~6才ってところだろうか。

長い銀色の髪をツインテールにして、背中には一対の大きな純白の翼。

瞳は夜空を映したような藍色だ。


「妾はラングシュバイト!そなたは恩人なのじゃ!」

「お、おう…」

「女神様はいくら呼んでも気付かぬし、寂しかったのじゃ〜」


ああ、ほら泣くな。

お鼻かんで、ちーん。よし。

飴ちゃんだぞ、あ〜ん。


「甘いのう、美味じゃのう」

(ぼく、ハク)

「ハクか、よろしくなのじゃ!」


サッちゃん、これ…俺が面倒見るパターンだよね?


(持ち主登録されてますからね)


よし、早く通販スキルのポイント貯めよう。

女神様に説教したい事が山程ある。


(マスター、称号が増えてますよ)



え?俺の?



称号:女神様を土下座させた男。

   トラブルに愛されている男。←NEW



嬉しくない!!



読んでくださって、ありがとうございます。

ラングシュバイト、通称ランちゃんです。

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