04
「うわぁ、素敵な部屋ね」
「ティーセットがあるので、お茶を淹れてくるのです」
「悪いな」
ロザリアは、眠気が吹き飛んだらしいハクと一緒にベッドにダイブ。
こら、それは俺のベッドだからな!
「はぁ…適当に座ってください」
「すまないね、ヨシト」
よし、順番に話を整理していこう。
まず、カリナはまた家出してきたんだな?
「縁談が撤回されるまで城には戻らないわ」
「私は常にカリナと一緒なのです!」
なるほど。
それにしても、縁談相手って近衛騎士なんだろ?
そんなに嫌な相手なのか?
「何かにつけては筋肉、筋肉、筋肉!力こそ全てっていうタイプね」
「しょっちゅう上半身裸で変なポーズを決めてて、気持ち悪いのです!」
あ〜…いわゆる脳筋ってヤツかな?
確かに、女性受けは悪そうだ。
「あたしは面白そうだからついてきた!」
うん、お子ちゃま邪竜は静かにしてような。
今は大人の話をしてるから。
ほら、ハクと遊んでてくれ。
「ねぇヨシト、しばらくの間一緒に行動しちゃダメかな?」
「う〜ん」
「お願い、ヨシトには迷惑かけないようにするから」
カリナ、その上目遣いは反則だ。
「俺は特に目的があるわけじゃない、気儘に旅してるだけだぞ?」
「かまわないわ!」
「…ま、一度パーティも組んだ仲だしね。いいよ」
「ありがとう!!」
「ふわふわベッド!見張りのいらない野営!」
おい駄メイド、本音が溢れてるぞ。
どうか、獣王国に俺が姫君を唆したと誤解されませんように。
…トラブルが両手を広げて待ってる気がする。
「次は私だね」
マリーレインさん。
何だかいつもと雰囲気が違うような…
服装のせいかな? 今は冒険者みたいな格好で、ショートパンツにロングブーツ姿。
ブーツとショートパンツの間から覗く、白い太腿が眩しい。ご馳走様です。
「簡単に言うと、ギルドマスター辞めてきた」
はっ?
「ヨシト、私も君とパーティを組みたい」
でもどうして…え?自分を負かした俺に興味がある?
あ、ありがとうございます…
「それにね…もう一度、冒険したいと思ったんだ」
「冒険、ですか」
「うん、君と一緒なら新しい世界が見える気がしてね」
マリーレインさん…
「それに、私の人脈はきっと役に立つよ?」
「元ギルドマスターですもんね」
「そうそう」
ここまで言われて断るなんて、男がすたるってもんだ。
「マリーレインさん、俺で良ければパーティ組みましょう」
「本当かい?いやぁ、ありがとう!」
むぎゅーっと抱きしめられて、お胸様の感触が。至福。
(マスター、この場で盛るのは不適切かと)
あ、はい…ソウデスネ。
サッちゃん、的確なアドバイスありがとう。
◇◇◇◇
マリーレインさんとカリナたちは、同じく銀月亭に部屋をとった。
明日一緒にギルド行って、パーティ登録とロザリアの冒険者登録をしようと思ってる。
(ますた、いっしょ?)
「うん、またカリナたちと一緒だよ」
(うれし!)
それにしても、女ばっかりのパーティか。
サッちゃん、今まで以上にアドバイス頼むね。
(お任せ下さい、マスター)
お、もう昼時か。
ずいぶん長いこと話し込んでたんだな。
「とりあえず、昼飯にするか」
(ごは〜ん!)
何だか賑やかな毎日になりそうだ。
読んでくださって、ありがとうございます。




