02
宿屋を探しながら、ブラブラと散策。
港町だけあって、活気がある。
人間、エルフ、獣人、すれ違う種族は様々だ。
こういうのを見ると、異世界なんだとあらためて実感。
いくつか気になる店を見つけたので、明日にでも行ってみよう。
宿はすぐに見つかった。
『銀月亭』という宿で、グレードも値段も高めだが、部屋に風呂付き。
風呂は大事。あとは夕飯に期待しよう。
(ますた、べっど!)
「おお、デカいベッドだな」
ハクは早速ベッドにダイブ。
そのままコロコロ転がりながら、ウニャウニャご機嫌そうだ。
俺もハクの隣に寝転んで、通販スキルの画面を開いた。
ちょっと買い足しておきたいものがあるんだよな。
(ますた、おかいもの?)
「うん、何か欲しいものあるか?」
(う〜…??)
考えこむハクの頭を撫でてやりながら、画面をスクロール。
えーっと、まず下着と、靴下…あとハク用の果物に…
ポイポイと次々選んでいく。
「ん?」
ポイント交換品一覧に、new のマークが。
え〜っと、期間限定キャンペーン?
『女神様イチ押しコーナー』…何やってるんだか…
あ、でもこれ気になるかも。
ヘルプ機能 … 3千ポイント
これってこの世界の一般常識とかも含んでるのかな?
だとしたら、ぜひ欲しい。
うっかりボロを出さずに済む確率が上がるだろうし。
現在のポイントは…8021か。
女神様へのお説教は遠ざかるけど、これも必要経費!
よし、思い切って交換!
画面にメッセージが表示される。
ヘルプ機能をインストール
対象者のスキャンを開始します。
(─ …… 初めまして、ご主人様)
頭に響く、少し無機質な女性の声。
(私はあらゆる知識もとに、ご主人様をお助けするヘルプ機能です)
あのさ、ご主人様ってのはちょっと抵抗が…
(ではマスター)
うん、それでいいや。
ハクも俺のこと、マスターって呼んでるし。
(私に名称をつけて下さい)
名前か…俺にはそういうセンスはないんだが…
ヘルプ機能、つまり俺をサポートしてくれるわけだ。
サポート、サポ、サッちゃん。
うん、君の名前はサッちゃんだ!
(……………ありがとうございます)
不満そうなのは気のせいだろうか。
(マスターが私に望むことは何ですか?)
俺はこの世界の常識を知らない。
だから、あらゆる面でサポートをお願いしたい。
(了解しました)
よろしくな、サッちゃん。
(不束者ですが、よろしくお願いします)
さて、飯の前に風呂でも入るかな。
ハク、あ…考えてるうちに寝ちゃったのか。
このまま寝かせておこう。
ピンクのプニプニ肉球を暫し堪能させてもらい、ゆっくりと豪華な風呂を堪能した。
読んでくださって、ありがとうございます。
サッちゃんが仲間入りです。




